11月25日のMinervaによる恒星食の測光観測。

 光電測光による食のグラフは減光・復光ともゆるやかな(二段階の)
変化でした。

測光のスタートで失敗し,あわててソフトの立ち上げをやり直し
たため,パソコンの時刻の設定に問題があるかもしれません。
 秒信号はJJYに同期させているため,問題ないと思いますが,
秒表示が1秒ずれている可能性があります。ただし,測光中にモニ
ター画面に表示される時刻(秒)とNTTの時報を比較しましたが,
まず間違いはないと思います。

以下、食の前後とスカイを測定した部分の観測のグラフです。






食の部分の拡大






 西はりま天文台で行われたプロ・アマのシンポジウムに参加して、
翌日は本業の出張と重なった。その疲れがピークに達したが、西は
りまで受けた刺激がエネルギーとなって、仮眠後観測することにし
た。4才の子供をねさせようとして、一緒に眠ってしまった。
 23時頃、妻の声で目をさました。GSCで目的星を確認して、
天文台に上がった。空はまずまずの状態で、すぐに、目的星の導入
にかかった。万全の状態で測光開始を待っていた。観測開始予定の
時刻になって、測光をスタートした途端に、プログラムが終了する
ハプニングが発生した。あわてて、再スタートしたときに、データ
のファイル名の定義とパソコン内蔵時刻の再設定を省略してしまっ
た。測光は50秒おくれで再開する。ビデオのモニター上でも目的
星ははっきりと見え、測光中はモニター上の星像を注視していた。
岡山での食の予報時刻は01時53分頃だと考えて、51分から秒
数をカウントしながらモニターTVの星像を見ていた。

 「消えた!」スッーというイメージで目的星が消えた。

       周囲の星はTV画面に残っている。

 「食をとらえた。」「このあとを慎重に。」と思いながら、処理
を終了して、FDへの記録の処理にうつったとたん、PCモニター
にエラーメッセージが表れた。このまま終わればせっかくの観測成
功も水のあわ。
 プログラムリストを表示させ、メモリー上のデータをFDに書き
込むルーチンをさがす。

 「あった。20000行!!」

 もう一度ダイレクトにFD書き込みを行うが、同じエラー。

 書き込みのファイル名が何になっているかを調べてみるとヌルス
トリングスのまま。原因究明。ダイレクトでファイル名を定義し、
FD書き込みルーチンにとばす。

「成功!」

 ほっと一息。興奮で眠れず。

 いずれにせよ、観測のために起こしてくれた妻に感謝!!!

P.S. ビデオでも同時に記録していますが,時刻の表示が入っ
    ていません。
(ビデオは20cmF=2.5ニュートンにて)

赤澤秀彦 
岡山県倉敷市船穂町船穂107
  

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