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Body Mapping for Every Musician
自分のボディ・マップを意識的に修正し洗練することで、動きが効率的、優美、協調的になります。
長く続けると、応用によって、どんなミュージシャンでも、自然のように演奏できるようになります。

(B・コナブル著「音楽家ならだれでも知っておきたい『からだ』のこと」より)
 ◆ ボディ・マップとは?

1.ボディ・マップ


  ボディ・マップとは,自分の頭の中に「自分がどのように描かれているか」という「自分の身体の地図」のことです。例えば,脊椎はどこにあるのか?どんな大きさ(長さ,太さ)なのか?どんな機能がある(どのように動く)のか?あるいは,肺の大きさは?呼吸の時,肋骨はどのように動くのか?その材質は?
あなたはそれらを,どのように自分の身体の中で感じていますか?
 これらが正確ならば,つまり「ボディ・マップが正確ならば,動きがうまくいきます。」(この一見なんでもない定義が大きな意味を持ちます。) ボディ・マップが不正確だったり不適切だったりすると,効率よく動けないばかりでなく,身体に痛みを伴ったり,演奏することにより怪我をしたりもします。「ボディ・マップ」が「身体の動き」に,そしてその「身体の動き」が「演奏」に直接つながることが最近の研究でわかってきました。

  ボディ・マッピングの過程では,まず自分を観察し,自分の持っているボディ・マップを知覚することを学びます。自分の身体についてこうだと思っていることが正しく正確どうか,注意深く,筋感覚的経験,鏡,本,図,骨のモデルなどから得られる正確な情報と比較し,その違いについて調べ,気づいていきます。触ったり,見たり,楽しいですよ。私たち自身の身体のことなのに「眼からうろこ」と驚きの声が多く上がっています。本来設計されている自身の身体に気づくことは,大きな喜びで,身体が楽で,しかも軽く動くようになるから不思議です。表情を優しくし,深い音楽体験を促します。

  ボディ・マッピングを発見したのは,チェリストで,米・オハイオ州立大学音楽学部で教えているウィリアム・コナブル教授です。ボディ・マップというものがあるらしいと彼が気づいたのは,演奏中の生徒の動きと,自分の身体構造について質問された時の彼らの説明が,一致していたからです。つまりコナブル教授は観察によって,生徒自身の動きはからだの実際の構造(持って生まれた本来の構造)にそったものではなく,自分の構造がどうなっているかというその生徒自身の“思い込み”に従っているということを発見しました。
  そしてそれを体系化し,さらに発展させ指導しているのは,バーバラ・コナブル女史アンドーヴァー・エジュケーターたちです。
 
  私たちは個人的な思い込みではなく,自身が本来持って生まれた実は今より可能性のある動きにボディ・マッピングを通してアクセスすることができます。別の言葉で言えば,潜在能力を伸ばすと言えるかもしれません。しかしそれは,本来私たち自身が持っているものなので,無理がなく軽くて気持ちがいいのです。

 わかりやすい多くの図と説明が「音楽家ならだれでも知っておきたい『からだ』のこと」(誠信書房)に載っており,それをテキストとして「アンドーヴァー・エジュケーター2日間集中コース」がアメリカと日本で開講されています。


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