22 そぼQ そぼくな質問 あざみノ会では、どうして出張レッスンをしないのですか? 2003年8月5日 2003年版へ戻る
そぼQ コラム 夏の風物詩
そぼQ インフォメーション

≪そぼQ そぼくな質問≫
質問:かほり さん
あざみノ会では、どうして出張レッスンをしないのですか?
先日、電話で問い合わせをした時頼んだら、断られました。
理由を聞いたら、会の方針ですからと言われたのです。
近いのだから、ちょっと来てくれてもいいのにと思います。


回答者:そぼQさん
そんな無茶を言うたらイケン(注:ダメ)
ちょっとオーバーな言い方で説明すると、
『暑いし、出かけるのが面倒じゃ。夏の花火大会を、うちの庭先でやってくれ〜』と言うのと同じようなもんじゃ。
花火大会といやあ、“大筒の打ち上げ花火”と“仕掛け花火”が無けりゃ〜始まらんでぇ。
“不発の線香花火”と“どぶねずみ花火”くらいじゃあ、雄大さや爽快さは100%出んよ。

『あざみノ会』の方針とは…この3つ。
@その人に適した、その人のためだけの、レッスン・メニュー。
A楽器は出来るだけ良い音で、最高のコンディションの物を弾かせてあげたい。
Bレッスンを受けるには、多少の緊張感があったほうが望ましい。

@の説明
個人レッスンが基本なんじゃ。
グループレッスンではチェックしにくい、その人の個性、音楽性、ウィーク・ポイント等をしっかり見極めて、
その人に適したレッスン・メニューで、楽しく・厳しく・丁寧に指導しておる。

Aの説明
“最適な防音スタジオで、素敵に音楽しましょう!”…と歌っておるように、使用楽器・音響・空間共に、非常に心を配っておる。
自分の家では決して味わえないような良い環境の中で、素晴らしい音を奏で、タッチを味わって欲しい。
電子ピアノやキーボードが悪いとは言うとらんが、せめて1週間に1日だけでも グランドピアノのタッチを経験し、
その中で、良い耳・音楽性を養って欲しいと考えておる。 ドラム、エレクトーンも言うに及ばず。

Bの説明
出張レッスンをすると、子供さんの場合は特に だらだらと遊びの延長になってしまうことが多い。
先生のところに出かけて行くとなれば、ある程度は服装面・精神面ともに 多少は緊張するのが普通の人。
その上、大人も子供も 教えていただくという謙虚さ・礼儀も養える。

「レッスン中に、晩御飯の準備の音と臭いがしてくる。」 「レッスン中に、掃除機をかけだした。」
「生徒に練習をさせといて、自分の子供に授乳を始めた。」
このような状態は、音楽を勉強する環境には値しない…と、『あざみノ会』では考えておる。

以上のようなポリシーを持って、出張レッスンはお断りをしております。
ご理解いただけましたでしょうかな?



≪そぼQコラム≫   [夏の風物詩]

【蝉(せみ)】
早起きの蝉は、午前5時頃からジージー、シャーシャー、チーチーと元気印。
海・山のレジャーでは、夏の“BGM”として完璧である。
…朝の苦手な そぼQにとっては、非常に暑苦しい。 これを1日中やられると、水をぶっかけたくなるでぇ。…

【祭りのイベント】
祭りには、アマチュア・バンドの演奏が付き物。
若者は、踊り狂う。 パワー満載。 青春の雄叫び。
…サッシの窓を閉め、厚手のカーテンを引いても、容赦なく爆音・雑音が進入してくる。 あれでホンマに 音楽かいなぁ?
『音楽の街・くらしき』 人前で演奏するなら、もう少し練習してからにして欲しいと思うのは そぼQだけじゃろうか。…

【デパートわらし・スーパーわらし】
お子様連れのお客さんが、急に増える季節。
親御さんは、熱心に品物のチェック。 お子様は、ウロチョロと借り物競争。 あのゲーム、この本、このお菓子。
…「ほらほら、ここは運動会々場じゃ ないんやでぇ〜。」 ア〜ア、全く聞こえとらんわ。
“座敷わらし”なら、頼んででも来てもらいたいほどじゃが、“デパートわらし・スーパーわらし”ではなぁ…

【風鈴】
軒先に吊るされた、涼感を与えてくれる風鈴。
南部鉄・江戸風鈴・琉球ガラスetc.が、それぞれに心地よい音をかもし出す。
暑さを忘れさせてくれる風鈴の音は、好ましい。
…風流を介さない人にとっては、これは雑音になるのかも知れない。…

注:“座敷わらし”とは、旧家に住みつく、可愛いおかっぱ頭の男の子のことで、家を守ってくれる神様。 イタズラ好き。
  この子を見た人には、良い事がおきるという伝説がある。(生きた人間ではありません。悪霊でもありません。念のため…)