24 そぼQ そぼくな質問 ウッド・ドラムで何か気を付けることがあれば… 2003年8月25日 2003年版へ戻る
そぼQ コラム 人の噂は365日
そぼQ インフォメーション

≪そぼQ そぼくな質問≫
質問:T さん
どんなにネジを締めても、スネアの鳴りが非常に悪いです。
普段は畳の部屋に置いていますが、練習場に絶えず持ち歩いています。
ウッド・ドラムで何か気を付けることがあれば、教えてください。


回答者:そぼQさん
ウッドの楽器は、湿気をいちばん嫌う。
畳の部屋じゃと、換気・除湿をしっかりしておかんとな。 (湿度55%前後が最適)
持ち運ぶ時は、晴れの日ばかりとは限らん。
雨の日は特に鳴りが悪くなるもんで、注意が必要。

南米産の “ジンベ(タイコの仲間)”を購入した時は、苦労したでぇ。
生木をくり抜き、本革(山羊)が張ってある この楽器。
下手に乾燥させると、木が割れてしまう。
少しずつ調整して、マトモな音が出るまでに半年かかった。

チューニングで気をつけることは、ヘッドの裏面を表面よりも強く張ること。 音のヌケがよくなるはず。
環境の整った部屋で しっかり叩き込むことにより、木部が密になり、ヒビキも一段とよくなるもんや。
試してみて〜や。



≪そぼQコラム≫   [人の噂は365日]

“飽き(あき)深き、隣は何をする人ぞ?”…これぞ、今風『罵笑(ばしょう)』の句。
現代人は、とかく噂が好きである。
あること無い事やたら嗅ぎ回り、まことしやかに尾ひれをつけて吹聴・報道する。

「婚約しました。」と指輪のお披露目⇒そんなもん、見と〜ないわ。
「妊娠2ケ月です。」と喜びの記者会見⇒結婚すりゃ〜、子供は出来ても当たり前じゃ。珍しゅうもないわ。
「もう限界です。」と涙の記者会見⇒演技派の見せ所。目薬、何本さしたんかいなぁ?

こんな情報を聞いて、それを喋って、何のメリットがあるのか皆目見当がつかん。
タレントさんのことなら、好きにやってくれ〜と まだ許せもするが、
一般人の亡くなった方を 吹聴する側からの視点で一方的に冒とくするのには、耳を背けたくなる。
ことに、思いもかけず我が親が殺されたとなると、笑い事じゃあすまんで。(怒)

朝早く、近所の方が正装してお悔やみに来られた。
「お母さんの癌が再発して、昨日亡くなったと聞きました。」…とのこと。
「お別れをさせて欲しい。」と泣きながら言うその方に“生きておる”と説明をし、納得してもらうのに何と苦労したことか。
当事者の親はピンピンして出かけておったのに、なんのこっちゃ。誰や、こんなん流したんは!

人の噂・中傷は365日氾濫し、365日過ぎても消えてくれない。
地球は温暖化の傾向なのに、人の心は氷河期に近うなってきとる。
無視するっきゃない…ということか。

“秋深き隣は何をする人ぞ”…純正の『芭蕉』は、こう詠んでおる。
人間的ぬくもりが感じ取れるこの句には、乾いた心を癒してくれる力がある。
世の中、淋しい人間が増えたもんじゃ…