質問者:スィング大好き さん
エレクトーン・グレードで、“エンターテイナー”と言う曲を“スィング”のリズムで弾きました。
試験官に「この曲はもともと“スィング”ではありません。原曲をよく聞いて下さい。」と言われました。
どうして原曲通りに弾かなければいけないのでしょうか?
回答者:そぼQさん
“エンターテイナー”という曲は “スコット・ジョプリン”のナンバーで、映画『スティング』のテーマ曲である。 勿論 それは知っとるわな。
原曲は、“ラグタイム”と呼ばれる形で演奏されておる。
“ラグタイム”とは、1900年代にアメリカの黒人ピアニストたちが流行させた 演奏スタイルのことで、ピアノでの演奏が多い。
“ラグタイム”は、“ジャズ”と同じくシンコペーションのリズムが強調されておるが、アドリブは無い。
さてお尋ねの件じゃが、基本的には原曲通りに弾く必要は全く無い。
「この曲はもともと“スィング”ではありません。原曲をよく聞いて下さい。」という言い方は、おかしいと思う。
納得いかんなら、なんでその時 試験官に質問せんかったんかいなぁ?
バッハはバロック調に、民謡は ハァ〜と手もみ調子に…なんて言うとったら 今の演奏家たちの音楽は、間違いだらけになってしまう。
バッハ(クラシック)も、民謡も、ジャズであろうがロックであろうが、どね〜なリズムで演奏しても何の問題もない。
ただし、ここからが大事じゃ。よ〜聞いて欲しい。
@“エンターテイナー”をエレクトーンで演奏した時、リズムは何を鳴らしておったのか?
A楽譜のアレンジが、“スィング”に適しておったのか? …が問題となる。
以上の@Aが スィングにマッチしておれば、スィング大好きさんに間違いは無いと思う。
そぼQは勿論 原曲の演奏(ラグタイム)を聞いたことがあるし、スィングの演奏も聞いたことがある。
原曲は古く懐かしく、スィングは若々しく爽やかなタッチで演奏されており、どちらも心地よく聞けたもんじゃ。
まあこれに懲りずに、頑張ってくだされ。
納得いかんことは、『その場で反論できるだけの知識』を豊富にしておくことじゃな。