35	そぼQ　そぼくな質問	発表会を行う意味はないし…いっそ止めた方が良いと思って…。	2006年12月15日	2006年版へ戻る
	そぼQ　コラム	飛んだ！飛んだ！
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≪そぼQ　そぼくな質問≫
質問者：ピアノ教師 さん
あざみノ会を聴きに行きました。
前回はお客様はすごく多かったのに、今回はとても もったいないと感じました。
出番を終えた出演者とその家族が「早く行かんと良い席が取れんよ」と言いながら会場を出て行った方々を、何人も見ました。

私もピアノ教師なので、発表会については疑問を感じています。
苦労してホールで発表会を行っても、自分の演奏を終えたら皆帰ってしまいます。出演しない人は聞きにも来ません。
他人の演奏（良いところも悪いところも含めて）を聞くのが勉強になると説明しても、わかってもらえません。
これでは発表会を行う意味はないし、私も疲れるだけなので、いっそ止めた方が良いと思っているのですが…。

回答者：そぼQさん
聴きに来ていただいて有難うございました。
最近は人間の価値観が変わってきておるので、これも仕方が無いことじゃと思いますよ。
“恥ずかしい”とか“頑張ろう”とか“負けたくない”とかの精神を持たない、上昇志向のカケラも無い人間が増えています。
何事に対しても オカシナ平等意識が旺盛な方たちには、「美味しいものと、不味いもの」の区別はつかんでしょうからな。

しかし毎回不愉快に思っておった マナー無き出演者やその家族の騒がしい迷惑音を、今回は聞かないですんだ。
本当に音楽を楽しむ為に聴きに来て下さった方々や、勉強したい会員さんにとってはラッキーじゃったんではないでしょうか。

自分の快楽の為なら他人の迷惑も顧みないし、平気で約束を破ります。
これらの事は 本来は親が教えるべきなんでしょうが、その親たちのレベルが下がっとるんじゃから 救いようがないですな。
マナーもへったくれも 感謝の気持ちも無い レベルの低い日本人が増えてきたのは、淋しいことです。
今の総理大臣が『美しい国日本へ』とか言っておられますが、所詮は“絵に描いた餅”。
この国の行く末が恐ろしゅうなってきました。

発表会を開催する為には、主催者側にどれ程の体力と経費がかかるか…なんて考える生徒さんは少ないでしょうな。
100円均一商品やバーゲン品の使い捨て商品に慣れてしも〜た人たちには、まず無理でしょう。
生徒は、他人の演奏を聞かせてもろ〜て 自分も勉強する。その上で、「音楽とは、楽しいものなんじゃ」という事を体験する。
発表会の主旨は そこにあるはずなんじゃがなぁ…。
もしお仕事に差し支えないのであれば、そねえな発表会はしない方がお互いの為じゃと そぼQも思います。

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≪そぼQ　コラム≫　　　　「飛んだ！飛んだ！」

発表会終了後、“ゴミ（楽器）の山”の片付けを終え 平生どおりキレイになった頃、教室を訪ねてみた。
レッスン室のドアを開けた途端、否応無しに大きなパネルが目に飛び込んできた。
「ア〜ッ、ディープやんけ〜。すっげ〜なぁ。これも プレゼントかぁ？ 随分洒落たことをしはる お人じゃなぁ。」と、感動。

昔からの先生のファンが結構おられて、発表会やコンサートや記念日の度に プレゼントが贈られてくる。
今までもろ〜とるプレゼントの中では、
今回の『第26回ジャパンカップ（11/26）』で優勝した時の ディープインパクト（騎乗：武豊）のパネルが、ピカイチなんではなかろ〜か？
力強くて爽やかなディープの試合を見ておると、そぼQまで感動させられて 勇気が涌いてきたもんじゃ。

『 ディープも飛んだ。 あなたも飛んだ。
　あなたの最後のステージでの最後の言葉 …
“I'm tired from singing too much. Just finish！” を聞き、体中に戦慄が走った。
　　　　　　素晴らしい音楽をありがとう！！！ 』　　と、メッセージが添えられておったそうな。

12月24日（日）の『有馬記念』が、ディープのラストラン。
もう一度飛んで、有終の美を飾って欲しい。