小さなコンサート 番外編

 ついにやったぞ!おもろかったゾ、狂ったゾ!予行演習を重ねること3回。一人ライヴに必要なものは、1にネタ数、2に体力(「技術」というと自分の首をしめることになるからいわない)。写真がないのが残念です。どなたか撮ってませんかぁー?


☆とき    2003年8月10日(日)午後7時開演

☆ところ   邦楽ジャーナル倶楽部「和音」(東京)

☆プログラム

  作者 備考

一人ハモリ月夜荒城の曲を聞く(「荒城の月」入り)

詩/水野豊州 「荒城の月」の部分は、あらかじめハモリ部分を録音しておいて、三重唱になるようにしました。
無伴奏九月十五夜 菅原道真 今度は一転してハモリどころか伴奏さえなし。原初の形にかえって、声と節だけで勝負・・できたのだろうか・・
事に感ず 于濆

 

これ手品付きなんです。ネタ代2000円。ハッ?そんなこと聞いてない。へいへい。「花開けばぁー」「花謝すればぁー」その度に花が客席側へ咲いたり散ったりするわけです。しかし、後でネタ返してくれてよかった。何しろ2000円・・、あ、また言ってしまった。
南の花嫁さん〜彩雲追月 広東音楽 この2つは実は同じ歌です。本歌が「彩雲追月」で意味は「お月見」です。きれいな曲なので、大陸雄飛の時代に日本語に歌詞を変えて「南の花嫁さん」として日本でヒットしました。なぜ、詩吟とあんまり関係ない歌を歌ったかというと、これを歌っている間に純(少壮風)和服姿から、お客さんの目の前で着物を脱いで(ゲッ!)、すると下に着ていたチャイナドレスが出て来るという演出。
陽関三畳(元二の安西に使いするを送る) 詩/王維他、伝承曲 詩吟でおなじみの「元二の安西に使いするを送る」は、中国では「陽関三畳」という題で歌われています。私には因縁のある、美しくも哀しい曲です。で、着物ストリップしたのは、続く二曲が中国語の曲だからでした。

古詩十九首其一

 

詩/無名氏、伝承曲 台湾語の大変古い詩吟を河田が採譜してきたものです。美しい曲ですが、意味がさっぱりわからないというのも退屈なので、一番を河田訳詞で吟じました。ピアノの弾き吟じでした。

するめ

まどみちお作詞、神坂真理子作曲 ハイ!ここでまたもや脱ぎます。中国の曲から海を連想する曲へとかわるので、チャイナドレス脱ぎます。すると、またもや下から今度はスリップドレスがでてくるというしかけ。ピアノの弾き吟じです。
さかな まどみちお作詞、神坂真理子作曲 これもピアノの弾き吟じ。
てぃさぐぬ花 沖縄民謡、神坂真理子編曲 ライヴならでは気楽さで、ここで真理子さん(作曲者)に応援をたのみました。真理子さんも「えー?ウッソォー」などといわずにひょうひょうと出てきて弾いてくれました。初演曲です。
ここで20分間の休憩です。ただしそれはお客さんだけ。河田はこの間、再び純少壮風黒留袖に変身するためハアハアいってました。

お話「太田道灌簑を借るの図に題す」(和歌「七重八重」入り)

作者不詳 「どうやったら詩吟を面白く聴いてもらえるか」私の脳裏から離れない問題です。で、実験として、「講談風お話し」を随所に挟みつつ、扇子で落語家のように演じつつ、やったらどうかな??というのが、「お話し・・」シリーズです。

お話「維新の風」より『青年板倉勝静出会いの段』
1,人の備中を問うに対う
2,恩は重く官途未だ身を乞わず・・
3,尚見る煕元元の全きを・・
4,銅銭を鋳せず金を貴ばず・・

 

山田方谷
山田方谷

山田方谷
山田方谷

練り不足は言わずもがなの批判でしょうが、芝居が買った長語りと歌で構成された浪曲の数々の物語を連想していただくと、なかなか悪くないアイデアだと思いませんか?「維新の風ー岡山から日本を動かした男たち」は玉島テレビ放送(脚本河田千春)でも放送する予定です。
お話「名槍日本号」(「黒田節」付き) 松口月城 ピンマイクつけて吟じつつ舞いました。詩吟をしらない人でも「黒田節」は知っているので、大Sing outになって、ものすごく気持ちがよかったです!皆さんありがとう!!

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