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~ 私の歩いた150カ国~ 『旅を通して世界を考える』
Visited 150 Countries & Areas ..........藤原 均 氏


日時   : 2007年5月17日(金) 19:00から20:15
場所   : 玉島公民館 本館 3F 第5会議室

今月は 会員・高田 健さんの紹介で倉敷市阿知にて化粧品販売会社を経営されている
藤原 均さん(59)に来駕戴き、頭書のタイトルでお話を伺った。
藤原さんは 1968年大学在学中に研究会の仲間と16カ国を訪問されたのを皮切りに
ほぼ2ヶ月に1度のペースで世界各地を訪問され、96年に100カ国、そして、昨年 150カ国の
訪問を達成されたそうです。  (以上 2006年10月4日付 山陽新聞より)
・ 訪問国リストについて(当日席上配布)
1. 当時には存在した国でも現在は統廃合で消滅したもの、分裂して多くなったもの
   色々あるが、訪問時点の国名で表示しカウントした。--東ドイツ、ソ連邦 etc
2.  訪問国リストで ( )で表示された国は乗り換えのため空港を利用したもの。(10カ国)
講演要旨
1 世界の情勢
・ 日本の外務省が認めている国 : 192カ国 (191カ国+日本)
・ 国連加盟国 : 192カ国 (上記 -バチカン、 +北朝鮮)
2006年6月 モンテネグロ(東ヨーロッパ)が加入し 192カ国となった。
・ 上記国家のうち 1/3 位の国が 世界情勢に影響力を持っている。
・ 世界の人口は 64億6,475万人
・ 地域別 国連加入国数
アジア : 46ヶ国 (38億人) 中国 13.2億、 インド 11億
オセアニア : 14ヶ国
ヨーロッパ : 44ヶ国 (モンテネグロ追加)
アフリカ : 53カ国
北米 : 23ヶ国 (含む 中米)
南米 : 12ヶ国
計 : 192ヶ国  
・ 2001年 SEP.11 以来、入国のためのSecurity Checkが非常に厳しくなった。
  特に 米国の審査が厳しい。しかし、最近では旅行者もなれてスムーズになった。
 1989年 SEP.11には ベルリンの壁が崩壊した日である。
 アルカイダはそこまで見越してテロを実行したのであろうか?
  それにしても、何年も前から用意周到なる計画には恐れ入るのみである。

2 アジア (含 中東)
① アラブ諸国    : 経済的に裕福な国で  
・ 国民は裕福な生活をしており労働は周辺諸国からの季節労働者に頼っている。
・ 価格に定価の概念がなく、価格は交渉で決まる。
  需要が多いものほど高価になる。従って、纏め買いで値切る理屈は通じぬ。
・ 宗教(イスラム教)の戒律非常に厳しく守られている。
・ イスラム教では豚肉は食べない。アルコール厳禁。
  これには理由あり。肉はすぐ腐る。アルコールを飲んで砂漠に出れば死に至る。
② イスラエル、パレスティナ
・ イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の聖地が存在しており融和は簡単ではない。
  神様が違うのはもちろんだが、 習慣も違えば休日も違う。
③ 南北朝鮮問題
・ 同一民族で構成された両国故、最終的には南北合併となるであろう。
・ しかし、ドイツでも合併により相当長い間、苦悩した。救済しなければならぬ
人口の比率が大きい朝鮮半島の場合はもっと時間がかかろう。
・ ドイツが合併したときは 西ドイツ4 :東ドイツ1 の人口比率であった。
  しかし、朝鮮半島では現在 韓国2 :北朝鮮1 の人口比率であり援助する
  韓国にかかる負担は非常に大きくなる。
・ 力道山は北朝鮮の国民的英雄として知られている。
④ 旅行するにはインドシナ半島も興味深い。 
  ・ ベトナム、カンボジア、ミャンマー etc
3 オセアニア
・ 平和すぎる地域の印象
① トンガ王国
・ 大男の国、 男性に限らず皆体格がよい。
・ 世界で一番早くその日を迎える国。(日付変更線の直西の国)
  サモアへ旅行した際、同じ日に2泊し、1日 日記帳にない日ができた。
  (サモアは日付変更線の直東の国で、トンガとサモアの時差は24時間)
・  即ち、トンガを朝7時に出発し1時間後にサモアに到着したとすれば
  そのときは前日の朝8時ということになる。(従って前日が2日存在)
4 欧州
・ 通貨がユーロに統一され旅行者にとって非常に便利になった。
  ユーロに統一される前、1万円を3回交換したら7000円程度になってしまった。
   (手数料等で交換の都度減少 )
・ 現在 ユーロを自国通貨としている国は13ヶ国 (EC 27ヶ国加盟)


① ラテン諸国
・ 自分は ラテン諸国が好きだ。 人は明るく、食べ物はおいしい。
・ ラテン諸国ではコンビニを見かけない。 MAC.も無い?
  (理由) Bar.(イタリア、スペイン)がいたるところにあり、市民は時間さえあれば
ここでコーヒー、ビール等を楽しんでいる・
       Kafe (フランス) Pub.(イギリス) 
・ ラテン諸国では若いときはバックパッカーで楽しみ、年をとれば
  海岸沿いのマンションで生活を楽しむこともできる。
② 旧東ドイツ
・ 当時(ベルリンの壁が健在であった頃)は治安良好であった。
・ 壁崩壊以来、失業者、Homelessが多くなり身の危険を感じる。
・ 旧ソ連体制では金もなく、買うものもなかった。(不満はあったが・・・)
・ ロシアは Powerで有無を言わさず押さえ込むやり方を採用してきた。
③ 北欧諸国
・ 消費税が世界でもっとも高い地域 ( 25% 程度) Value Add Tax
  (スウェーデン、デンマークは 25%。ノールウェーは24% ・・・)
  アメリカでは州で異なるが 7~8%程度(消費税とは呼ばれていない)
④ ルクセンブルグ
・ GNI(1人当りの国民総所得)が世界最高 約790万円/人.年 (\120.-/$で換算) 
   2位 ノールウェー、3位 スイス。  日本は11位 (約470万円)
5 アフリカ    
・ 旅行するには一番面白いところ (やり取りを楽しむ)
  往復の航空券と初日のHotelのみ確保し後は自在に動く
・ エジプトからアルジェリア、モロッコでのイスラム教の戒律は緩やか。
・ 但し、治安情報には十分注意して行動すること。
・ 南アフリカ等では人種問題も気にして行動のこと。
6 北米
① U.S.A.
・ 入国チェックは非常に厳しい。 指紋もとられる。
・ 兎に角 大きな国だ。 西から東まで 飛行機で6時間かかる。
・ 自分はラスベガスが大好き。 毎日 EVENTを開催しており極めて活気有り。
  Hotelの料金も毎日変わる。90%以上の部屋が毎日予約されている。
② キューバ
・ カストロ首相は真に国民から尊敬されているようだ。
  権力で尊敬させてるのではない。
③ その他 中央アメリカ諸国
・ 何処も魅力たっぷり 非常に楽しいところだ。
7 南米
・ 南米諸国では通貨危機を何度も経験して来ている。
・ 危険な国が多いためこれらの国では安全をお金で買わねばならない。
  (コロンビア、ヴェネズエラ、ペルー etc)
・ エクアドルの首都 キトーでは赤道のLineが引いてあるところがある。
  かつて訪問の際、片足を各半球に置いたことがある。
  (エクアドル ECUADOR は 赤道の Equatorから来ている。)

8 その他 質疑等を通じて
① 観光客の誘致について
・ 小泉首相時代に Visit Japan運動を起こし外国人観光客を促進。
・ 日本も世界有数の高齢化国になり、消費が減少し景気が減速する。
  その対策として世界へ出て行って売ってくることも必要だが人を呼ぶことも必要。
・ 世界で観光客の最も多い国はフランスで年間で人口以上の人が訪ねている。
  ついで スペインである。
・ これらの国は 如何に Repeaterを増やすか? 2世代、3世代にわたって
  すなわち長い世代にわたってのRepeater掘り起こしに努力している。
・ そのためには観光開発だけでは続かない。心を通わすふれあいが必要と思う。
② 海外旅行安全対策
・ 安全に関しては自分で十分すぎるくらいの情報をつかむようにしている。
  外務省からの情報。現地での情報。(ホテル、タクシー etc)
③ 飲食
・ 食は細いほうであるが 飲み物は大好き。
  地酒、地ビールを味わうことは非常に楽しい。


*** その他***
1. 次回は テーマを絞ってorテーマを決めて話したい。
2. (参考) 死刑廃止等を取り上げている世界的人権擁護団体(NGO)
Amnesty International-Japan の 会長を藤原さんの娘さんがなさっています。
  初代会長は 佐藤 栄作氏、 前会長は イーデス・ハンソンさん。
以上



 

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