うま日記(不定期便)
<2010年1月〜6月>
◎4月16日 | ★ついにこの日が! 4月17日・中山11R中山グランドジャンプ 8枠14番 バシケーン 今から6年前の2004年5月3日。札幌競馬場での道営競馬に「ワタシビーチガール」という名の馬がデビュー戦に出走しました。これが、記念すべきシルクジャスティス産駒の初出走でした。 そして、その年の5月30日には盛岡競馬のウインクプレアが産駒地方発勝利、9月にはそのウインクプレアが盛岡の重賞ジュニアグランプリを父譲りの強烈な差し脚で快勝。翌2005年2月にはシルクトラベラーが産駒JRA初勝利、しかも新馬勝ちという快挙。5月にはGU京都新聞杯にも出走しました。 このあたりの走りっぷりから、いずれシルクジャスティス産駒がJRAのクラシックに出走するのでは?と思っていました。 ところが、ウインクプレアが不慮の死を遂げて以降、産駒全体の成績も急降下してしまい、近年では地方競馬での勝ち星もなかなか挙げられない苦しい状況でした。 JRAでは、2006年からの3年間は1勝もできていません。そうしているうちに産駒の数自体も減少してしまい、次第に出走さえも少なくなってきました。 バシケーンは、2005年生まれですが、同い年のシルクジャスティス産駒で出走できたのは、地方を含めてもわずかに6頭。JRA所属馬でデビューしたのはバシケーンだけです。そして、バシケーンの成績も、デビュー戦から8戦全て2桁着順… 他の多くの馬たちと同様、ほとんどの人の注目を浴びることなく引退しても不思議ではありませんでした。 9戦目で障害に転向したバシケーンですが、当初はやはり勝てませんでした。しかし、障害転向3戦目で初の掲示板となる4着。ここでわずかな光明が見えてきました。 そして、障害6戦目となる2009年1月。実は、バシケーンにとっての大きな転機となるレースを迎えます。それは中山新春ジャンプステークスでした。未勝利馬の身でありながらのオープン挑戦。しかし、結果は意外にも8着と善戦しました。その次もオープンに格上挑戦したバシケーン、そこからぐんぐん力をつけます。2,3着を3回繰り返した後、ついに初優勝。ここまで実に19戦を費やしました。その足跡は、父・シルクジャスティスの経歴とダブって見えます。 その後は、1戦ごとに強くなっているように思います。中山グランドジャンプ出走への最後のチャンスだったペガサスジャンプステークスで、強豪を破って見事に勝利。いよいよ晴れの舞台です。 バシケーンはまだ5歳。障害の世界では、まだまだ先まで走ることもできそう。将来、平地では8戦2桁着順の馬がJGTで優勝!なんていうのも楽しいんじゃないでしょうか。 |
◎1月6日 | ★素質開花! 新年早々出走したシルクエステートが見事優勝してくれました。これで2勝目ということで1000万クラスになりました。 それにしても、新年初出走で優勝とは縁起がよい。出走を知ったのが前日の1月4日の夕方で、次の日の午前中にはレースが終わっていました。これまでで一番心の準備ができなかった愛馬勝利でもあります。 そして、2勝目をあげた愛馬というのが、なんと出資初年度のシルクジャスティス、シルクベルベット(いずれも1994年産駒)以来ということでして、いかに、最初にツキを使い果たしていたかがよくわかります。 今回のシルクエステートの優勝は、ただ勝ったという以上に、一口馬主をやっている親心を刺激する好材料がありました。実績的にダート馬だということは十分わかってきた感じですが、それにしてもハッキリしています。芝が3戦走って8着、10着、12着なのに対し、ダートは8戦走って2勝、2着3回、3着1回、4着2回と掲示板を外していません。 今回は、時計的にもかなりよかったと思います。同じ日の同じダート1800の1000万クラスのレースの優勝タイムよりも、シルクエステートの勝ちタイムの方が0.9秒も上回っています。 また、良馬場にもかかわらず上がり3ハロン35.9秒というのも、このクラスとしては驚きです。(エステート自身でいうと、前々走の芝のレースのときの上がりタイムと同じですね。芝とダートが上がりが同じとは…)→レース結果 さらに、びっくりしたのは、レース後の池添JKの談話。「最初から最後まで右手前でずっと走っていた」というのです。もし、手前をきちんと替えていられたら、タイムはいったいどのくらいだったんでしょうか?ちょっと、今後が楽しみになってきました。 昔、シルクジャスティスが凡走ばかりしていたのから、一気に抜け出して素質を開花させたときの感覚に似たものを感じています。そういえば、そのジャスティスが初めて好走したのも、正月競馬の平日出走でした。 きっと、岡田先生もかなりの手ごたえを感じているのではないでしょうか。 いったん放牧に出されますが、春には逞しくなって帰ってきて欲しいものです。 |