うま日記(不定期便)

<2010年7月〜>

◎12月26日 ★続き
 昨日の中山大障害の2着タマモグレアーは、ジェニュインの産駒でした。こちらも勝てば産駒GT初制覇だったようで。
 ちなみに、中山大障害の数10分後に行われたラジオNIKKEI杯2歳Sでは、ディープインパクト産駒が重賞初制覇。種牡馬として同じ日に初重賞制覇となりましたので、ジャスティスのことも覚えてもらいやすいかと。今後は大きく違うでしょうが…
 それにしても、ネットでさまざまな声が書き込まれているのを見ると、シルクジャスティスが結構愛されていたことがわかって嬉しいなあ。何かで紹介されたエリモダンディーとのことも意外に知られているし(確かに、ジャスティスが現役のことろ『ダンディーがいてくれたらなあ』と思ったことがよくあった。)。
 一口馬主やりだして、現役・引退後通算して15年も夢を見させてくれるなんて、ほんとにありがたいことです。
 
 で、最近シルクホースクラブから2次募集馬の紹介が来まして、1996年に出資したシルクサファイアの子に出資しようか考え始めました。シルクサファイアは成績はさっぱりでしたが、一応GT馬ビワハイジの妹ですし、父・サムライハートというのもなかなか渋い。格安だし行ってみようかなあ。
  
◎12月25日 ★クリスマスの奇跡!バシケーンJGT制覇
 12月25日・中山10R 第133回中山大障害
 6枠8番 バシケーン1着
 
 なんと言っていいのか…
 言葉がありません。
 
 シルクジャスティス産駒として、馬名登録された子供たちが117頭。このうちJRAで勝つことができたのはわずか6頭です。
 サンデーサイレンス系の牝馬に種付けすることができなかったこともあるかもしれませんが、とにかくジャスティスの子供たちは負け続けました。
 今も、地方も含めてジャスティス産駒の成績を追い続けていますが、多くは下から数えたほうが早いという着順ばかりで、1つ勝つことがいかに難しいか。いやというほど思い知らされます。
 
 初年度産駒が2004年にデビューしてから早6年。「がんばれ!ジャスティス産駒」のページを見ていただいてもわかるとおり、今年デビューした2008年産駒はわずか地方に1頭だけです。そして、とうとう2009年の産駒はゼロになってしまいました。(繋養されている畠山牧場さんのご厚意で、2010年からは1〜2頭ずつ種付けされているようです。)
 
 そして、今、JRAに登録されているただ1頭のジャスティス産駒がこのバシケーン。
 デビュー後、平地を8戦してすべて10着以下だったバシケーン。
 障害転向後も、初勝利までに11戦もかかったバシケーン。
  
 馬主の石橋さんと調教師の高橋義師には、見限らずに辛抱強く現役を続けさせてくれて感謝、感謝です。
 きれいな栗毛と大きな流星、大き目の腹袋と片方の先だけが白い後ろ脚(左右が逆だけど)。本当に父によく似ています。
 大き目の白いメンコもシルクジャスティスの若き頃を思い出させる感じですが、まさか意識してのことではないでしょう。

 今日の中山大障害も、スタート直後から1周する間は最後方の位置取り。これもジャスティスのレースを見ているよう。
 2週目で1,2頭交わしたもののまだ10番手前後。残り800mあたりの3コーナーで勢いをつけて、4コーナーでまくり気味に進出。
 最後の直線は、まさにジャスティスが勝った1997年の有馬記念を髣髴とさせるような末脚でした。
 
 WINSのモニターで見ていましたが、まだ後方にいた2周目の向こう正面のあたりで、思わず「行ける!きた!」と叫んでしまいました。3コーナー手前でも「差せ!」
 たぶん、周りの人はどの馬のことかわからなかったと思いますが…
 ジャスティスのレースの頃と同じように、スタート直後からずっとバシケーンだけしか見ていません。(ただ、思っていたのは「勝って欲しい」というよりも「落馬せずに無事完走して」でしたが)
 バシケーンだけを凝視していると、いつも以上に飛越のリズムがよいと感じてはいました。離されず追走できていたので、掲示板はあるんじゃないか。とワクワクしながら見ていました。
 
 そして、最後のタマモグレアーとの壮絶な叩き合い。鳥肌が…
 わずかにハナが前に出たのはわかりました。これ以上ないクリスマスプレゼントです。
 本当におめでとう!

 8か月前の中山グランドジャンプのときの日記に、「バシケーンはまだ5歳。障害の世界では、まだまだ先まで走ることもできそう。将来、平地では8戦2桁着順の馬がJGTで優勝!なんていうのも楽しいんじゃないでしょうか」と書きました。
 その「将来」が同じ2010年だとは夢にも思っていませんでした。
 ありがとう、バシケーン…
 これからも、怪我をせずに長く活躍してください。