ヘッドランプBF-185にLED豆電球を搭載してみた(2010.2.19)

目的:夜間災害時の装備NationalヘッドランプBF-185の手元灯をクセノン球からLED豆電球に変更し、パワーとスタミナの両立を目指す。

同じコンセプトで単一4本仕様のハロゲン球+LEDという組み合わせの商品に、PanasonicのBF-265BPがある。
BF-180-Yなどと同様、単一電池を4本、横に並べて収納、腰のあたりでベルトに金具で引っかけるタイプの電池ケースである。
これを装着して走るとケースがしばしば落下するため、片手で押さえながら走る必要がある。
一方、BF-185は単一電池を縦横2本収納する縦長ケースで、やはりベルトに引っかけるための金具がついているのだが、ズボンなど後ろのポケットに入れることができ、両手がフリーな状態で走ることができる。 これは災害現場では重要。
また、ゴム製のベルトであるため、ヘルメットに装着した場合ずれない。ぬれてももずれない。

作業用ワークヘッドランプ BF-185

●電  源:単1形乾電池4個使用
●電池寿命:連続約12時間(パナソニックアルカリ使用時)
●使用電球:クセノン球 4.8V 0.7A(品番:MB-48P7X/2B)
●明るさ :前照灯:約5,000 lx・手元灯:約10 lx(50cm前方)
●防水性 :防滴構造、雨中作業OK
●大きさ :ヘッド部:約幅90×奥行80×高さ120mm
      ケース部:約幅90×奥行50×高さ150mm
●質  量:約930g(電池含)

BF-185の手元灯はメインランプと同じクセノン球(4.8V、0.7A)で電力食い過ぎ。
最初LED豆電球で置き換えるだけのつもりだったが、それだけでは指向性の高いLEDの光がうまく外部に出ないことに気づく。
反射板を組み込む方法を模索したが、作業が複雑な割に効果が期待できそうにない。
結局、手元灯の透明ケース部分にLED豆電球を直接ぶち込むことにした。 そうすれば手元灯兼サブの前照灯として使える。

採用したのは、自転車2LEDのLED豆電球。実験2 BF-181(電池4個LED豆電球)へ
低出力だが、何日もの連続使用ができ、コストパフォーマンスの高さから選んだ。
なにせBF-185を、あと13個も改造しなければならないのだ。(参照 装備ページ
手元灯固定金具を引き抜き、リード線を長いものに替えて、両端をはんだ付けした。
中央の端子から新たにリード線を伸ばし、LED豆電球の尻の中央電極(+)に直接はんだ付けした。
LED豆電球は固定具もろともグルーガンで固定。見かけはあまりきれいではない。 余ったクセノン球は、予備球に回す。
ハイパワーゼノン球とスタミナLED豆電球でゼノン球2(メイン、予備)、LED豆電球1(手元)の構成となる。

2.5m離れた発泡スチロール板に照射。すごい照度の差が。LED豆電球の軸がやや右にずれてるし。

追記
14個も改造したのは私だけだろう。 更にあと一つ追加で改造予定。(2010.3.7)
実は14個中、5個は内部の電気極性が逆で、LED豆電球中央電極(+)が点灯しなかった。
このため、内部で上述の配線を逆にする必要があった。本来極性が関係ないクセノン球仕様の商品だから仕方がないか。
配線の改造、電池の逆使用ができない製品にLED豆電球を導入する際は、あらかじめテスター等で極性を確認することが必要だ。
無極性のLED豆電球なら問題ない。


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