●クズ根絶日記3(2017年6月以降) →根絶日記1へ →根絶日記2へ →プロによるクズ駆除へ
たすけて! ぼくらのケイピンエース ---------------最終更新日:2018.6.3
★★★ クズ根絶日記1に続き、根絶日記2のファイルも破損、根絶日記3で継続します。 ★★★
農業は雑草とのたたかいなしには語れない。
雑草とうまく共存する方法もある。
刈った雑草を堆肥として利用する方法、不耕起農法などは先人たちの試行錯誤の賜物といえる。
ただし、それは相手による。
葛(クズ)、竹は農地、住宅の敷地に対して非常に恐ろしい侵略者なのだ。
冬になっても枯れません。
地中からこっそり根を伸ばし、アスファルトさえ突き破るタケノコ。
草葉の陰からするすると蔓(つる)を伸ばし、あらゆるものにからみつき、樹木さえ枯死させるクズ。
うちのリサイクル畑の近くには、この雑草界の両巨頭がじわりと陣地を広げてきているのです。
竹に対しては、地面を掘り下げて根を切り、地中からの侵入ができないように波板などを埋め込む対策が有効。
20年以上ブロックしていたが波板の隙間から竹が侵入し始めたので、平成26年秋から60cm幅×20mの畦シートを新たに埋め込んだ。
一方クズは地上に蔓を伸ばし、接地した所から中継基地のように根(節根)を張り、さらに先へと侵略してくる。
伸びてくる蔓を刈っても、一週間もすれば別の蔓を伸ばしてくる。
クズの生態についてはこちらのサイトが詳しい→葛のお話〈クズの生理生態〉
更に恐ろしいことに、クズはマメ科の植物で、夏にはマルカメムシを引き寄せる。
こいつらが風に乗ってリサイクル畑のエダマメにたかり、毎年醤油屋を悩ませてきた。(リサイクル畑)
2014年リサイクル畑東側のクズを刈りまくったところ、付近のエダマメの被害がかなり軽減されることがわかった。
西側のエダマメは例年通り、マルカメムシだらけであった。
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そして2014年秋、雑草の勢いが弱まっている間にクズ根絶作戦を開始した。
根を絶つ! 根絶やし! やるぜ、おれはやるぜ!
成長したクズの主根は地下1メートル以上にまで根を張り、養分を貯め込んでいる。
葛根湯(かっこんとう)の原材料であり、そこからは高級デンプンが採れ、葛餅、葛切の原料ともなっている。
地上部分を刈ったくらいでは、養分を貯め込んだ根からまた芽を出してくる。
葛のお話〈クズの生理生態〉によると『7月下旬までにつくられた当年生茎葉の約67%は,貯蔵物質(根のデンプン)によってつくられたことが分かりました。』とある。
また『TR(Top/Root)比は0.2〜0.3となります。この結果から,クズは極めて貯蔵器官(根)の多い植物体であり,このことが繁茂の源泉となっているといえましょう。』とも。
つまり、根絶! これしかない!
『2〜3年生までのクズですと,茎を引っ張ると節根も一緒に抜けてきます(つる返しといいます。)が,これによってクズの勢力がかなり減退します。葛のお話〈クズの生理生態〉』
数株なら根まで掘り起こして根絶できるが、あまりに数が多すぎ現実的にはムリ。
で、ケイピンエース(¥813 50本入り 楽天市場/日本農業システム)の登場。 オンリー1でナンバー1。
たすけて!ぼくらのケイピンエース!
ケイピンエースのMSDS(製品安全データシート)と主成分イマザピル(CAS No.81334-34-1)の農薬評価書(2014年3月)を見ると、普通の農薬よりずっと危険性が低いようだが、リサイクル畑内部での使用はしない。
外部でも畑に近い(約5m)部分では使用しない。
畑付近の生き残りは、根気強く刈り取り、根を断つしかない。
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●2017.6.4-11
6/4、ススキやヤブガラシが芽を伸ばしつつある西部戦線(全景↓)をトラクターで耕した。
6/7、中国地方梅雨入り。雨が降ると雑草が勢いづく。
この時期、根に貯め込んだ養分をせっせと蔓の先端へと運ぶクズ。
その兵站線に打ち込まれたケイピンエースのくさびに含まれるイマザピルも蔓の先端へ。しなしなのへにょへにょの定め。
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6/11、新たな土地でも戦端が開かれていた。 面積約0.5ha、以後アダハマ戦線と呼称。
近隣に田畑のない空き地のため、ついに醤油屋は禁断の魔導書グリホサートに手を出した。
物質文明に魂を売り渡す代償として、強大な力を手に入れたのだった。
堕ちてしまった醤油屋。もう後戻りはできない。
竹の子にのろいをかける。グリホサートイソプロピルアミン塩41%の凝縮された生のままののろいだ。
10日後、結合力を失った竹の子はぽくぽくと折れ、ばらばらになった。 マジでおそろしい。
やっすい(214円/500ml 非農耕地用)のになんて強力なのろいなのだ。
あまりの強力さゆえ、周辺の魚類にものろいが及ぶため、用水路や川付近では禁呪指定されており、洗浄液も流してはならないのだ。
おそろしい力を得た醤油屋は、果たしてうまく制御できるのだろうか。
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●2017.6.20-24
6/20、昨年末から気になりつつ、気になりつつも半年以上ほうちしていたミカン畑へ行ってみた。
ナギナタガヤが優勢だが、雑草も負けていない。秋には昨年購入したナギナタガヤの種を更にまいてみよう。
その東の防草シートは雑草をほぼ抑制しているが、やはりシートの隙間や固定ピンのあたりから雑草が生長していた。
シートの周辺で繁茂したイネ科の雑草はすでに種をばらまいた後で、ほうちするとシート上で発芽して浸食し始める。
6/24、アダハマ戦線で呪いをかけた竹の現状確認。
呪いを受けた竹の子はすべて黄色〜黒く変色し、一月で滅んでいた。
地下茎でつながった他の竹への呪いの連鎖はあるような、ないような。 もう少し様子を見る。
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●2017.7.1-8.14
7/1、どうやら地下茎でつながっている竹にものろいが連鎖しているようだ。
呪いを受けた竹の子から10cmほど離れたやつも先端が変色し、枯れだした。
8/14、例年通りの熱ダレ。 お盆休みになってようやく竹の経過を確認することができた。
竹が、なくなっている!
アサガオに覆われた下に、数本地上数十cmは緑の竹が残ってはいるものもあるが、竹林は壊滅と言っていいレベル。
生ののろい注入のおそろしさよ。
5月末〜8月中旬、アダハマ戦線北部道路沿いから竹林のあった手前まで、「速効除草剤(アイリスオーヤマ/4L×8本 5,316円 -1,000円クーポン利用/モノタロウ)」、続いて30〜50倍に希釈したのろい(やすい)を噴霧。
ほぼ枯れた後、7/1には粉末状で長期間効果が持続する『除草王(フマキラー)』を多めにまいた。
『除草王』使用/未使用境界線で、雑草がきっちりとぎれていた。 王を名乗るだけの効果はあるようだ。
画像奥の緑の部分は、以前の竹林で現在アサガオ畑となっている。除草王はまだまけていない。 高杉なのだ。
魔導書でのろいをまき散らし、王の力で平らげる。 その後暗黒シートで太陽をも奪う。
情け無用の無慈悲な三段構えの雑草殲滅戦。 勝利への道が見えてきた!
だが、『除草王』(¥13,400/6箱 楽天市場)、防草シート(¥17,800円/2×100m 楽天市場)。 高杉。
まずは安価な魔導書を使いこなして夏をしのぎ、今年中には道路沿いだけでも防草シートまでもっていきたい。
そして、その後数年間は心安らかに暮らしたいものだ。
いまだ道半ば。 竹、ヤブガラシ、クズ、樹木など地下に力を蓄える敵の根絶が当面の目標。
雑草根絶は1シーズンにして成らず。
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●2017.8.10
店の前に黒塗りの高級車がきゅっと止まって、どことなく風格を感じさせる男が2人降りてきた。
醤油屋は緊張した。
会談内容は以下の通り。((脚色あり))
店の椅子にどかりと座ると男の一人がこう切り出した。
「倉敷でうちまくっとるやつがおると聞いて来たんじゃが。 自分か?」
「へ、へい。 あっしでごぜえますです。 なんか、まずかったんでございますでしょうか?」
「ちゃうちゃう。 話聞きとうてな。 ぎょうさんやったそうじゃのう。」
「えっと、ちょっと、おおすぎたかなーって思ってまして、あの、その、やっぱおおすぎますよねー。 ですよねー。」
男はがははと大笑して、
「わしタマ作っとるんよ。 で、こっちは卸の元締め。」
「大阪でタマの卸をさしてもろてます。 今後ともよろしゅう。」
タマの製造元と卸の幹部! 言葉の裏を読み誤るとただではすまないと醤油屋は直感した。
「あっしになにを?」
製造元の幹部がおもむろに、持ってきた紙袋に手を伸ばした。
一瞬身を堅くした醤油屋だったが、
「まずはこれを」
出てきたのは5パッケージ分のタマ250発と手袋だった。末端価格にして4千円相当。 そして菓子箱と粗品?。
手袋。 証拠を残すなと言うことか。
菓子。 甘いものは好みではないが、食べ物をくれる人を醤油屋は味方と認識する傾向が強かった。
逆に、だいすきな食べ物を奪った敵には情け容赦がこれっぽっちもなかった。
とどめに男はこう言った。
「醤油を土産にしたいんじゃが。 紫を20本。」
「なんでもおっしゃってくだせぇ。おちからになります。」
ということになったのだった。
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●2017.8.22
元締めが新入りを従え、再び来店。
試しうちのできる場所を提供した。
醤油屋が竹その他を根絶中のアダハマ戦線の奥(南)、クズの群生地だ。 おおよそ幅50m、奥行き10m。
「ここをつこうてくだせぇ。 うちほうだいやっちゃっていただいて、OKっす。」
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●2017.9.4-6
9/4、元締めが実行部隊を従え、再び来店。 高価な甘いお土産あり。
本日現地入りで、明日早朝に朝駆けするという。
プロから貴重な現場の技術情報を得たので、記録する事にした。
●ケイピンエースを打つ時にドリルで下穴を開けるのだが、いろいろ試した結果、醤油屋は2.5mmΦのドリルがベストと結論した。 しかし、プロは3mmのものを使うらしい、スムーズに差し込めて、後でクズの根が締まって来るので、ちょうどいいのだそう。 また、広範囲のクズを処理する場合、まず薬剤散布で叩いて、生き残った株に対してケイピンエースでとどめを刺すらしい。 薬剤を葉面散布すると「いやん」と一時的にクズの葉が裏返るという。 生体の防御機能なのだろうか。 ●散布する時期は3回、クズの蔓が伸び始めた桜の散る頃、更に新たな新芽が伸びた頃、最後のとどめに秋頃に散布。 ●クズの繊維は当然縦方向に伸びているが、隣り合った繊維どうしでは水や養分の行き来はない。 ●グリホサート系の除草剤を希釈する場合は、水道水を使うこと。 ●除草剤(特にホルモン剤)を使った場合は、同じ長靴、同じ服で田畑に入らない。 よく洗浄、洗濯すること。 |
今回の演習は、山林等での広範囲の使用を想定しているのだが、少子高齢化、人口減少が進む日本では、耕作放棄地や管理が行き届かない土地の増加は避けられず、人の生活圏においても、こういった薬剤に対する需要が今後高まると思われる。
9/5、醤油屋がちょうどビン洗い作業を終えた頃に元締めが来店。
「あまったから、つこて。」
どかっ、どかっと箱で除草剤をくれた。 まだすげーいっぱい残ってる。
神は醤油屋に何をさせようというのだろうか。 いや、悪魔のささやきなのかもしれない。
9/6、三顧の礼を尽くされた上、甘い兵糧、大量の弾薬まで提供されては、がんばって側面支援、後方支援をせざるを得ない。
というわけで、地元民は薬剤効果の経時変化の画像記録をとることにした。 同じアングルで撮影継続中。
今日のところは変化無し。 「いやん」、ちょっと見たかったなぁ。
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★★★★ プロの手際は別ページで継続報告することにしました。 ★★★★ |
●2017.9.18
台風18号は予報円の中心より南にコースがずれたため、倉敷市沿岸に大きな影響はなかった。
連休最終日、アダハマ戦線(北の道路沿い)に残った雑木(楡/ニレ)の根を掘り起こす。
切り株や生き残った根からは、新芽が出てどんどん育っている。 生命力が強そう。
これをほうちすると、防草シートを敷いた後に地下から芽が出て突き破る可能性が高い。
ヤブガラシは、魔導書ののろいを受けると枯れるのだが、ゾンビのようにまた復活してくる。
除草王で枯れた土地にも唯一生き残っている。
根本に除草王をしこたま盛っても、生き返ってくる。
同じ蔓状植物なので、ケイピンエースを打ってみたが、クズに比べ効果が弱いように思われる。
そんな最強クラスのアンデッドを昇天させる浄化魔法があるという。
ダークサイドに堕ちつつある醤油屋に、大地との絆を思い出させる、そんな教えだった。
浄化の呪文は 「くるくるの、ぱー」 である。
詠唱の練習しとこ。「くるくるの・・・」
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●2017.9.23
午後からアダハマ戦線の雑木をチェーンソーで切りまくった。
7/1にまいた「除草王」の効果が弱まりだしたのか、アサガオやハマズゲがぽつりぽつりと生えだしていた。
除草剤を使いだしてから、草木の名前を調べるようになった。
草刈り機でぜんぶかっ飛ばしていた頃は、名前など意味なかったのだが、除草剤に強いやつ、繁殖力が強いやつはマークするようになった。
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●2017.9.24
ほうち状態のミカン畑に行く。
2015年末から2016年春にかけて行われた大奪還作戦により、クズ雑草連合から奪い返した土地だ。
しかし、他戦線に戦力を集中せざるを得ず、2016年夏は草ぼうぼうとなってしまった。
再び草を刈った後に、草生栽培でナギナタガヤを試すことにした。
2016年10月下旬、期待をこめてナギナタガヤをまいた。
のだが、2016年末からリサイクル畑西部戦線に主戦場が移り、ミカン畑はほうちされたのだった。
今年6月に見に行ったときは、ナギナタガヤの健闘が確認できた。
今年9月、善戦むなしく散ったナギナタガヤの残骸が確認できた。
分け入ってみると、ナギナタガヤが地面を覆い、雑草の生育を阻んでいる部分もあるが、隙間から生えた雑草に負けたことがわかった。
また、クズのように枯れたナギナタガヤの更に上に蔓を伸ばすような空中戦を得意とする敵には無力だった。
側溝沿いに生き残ったクズの一株は四方へ悪の触手を伸ばしていた。
敗因として考えられるのは、
1、ナギナタガヤが枯れて倒伏した後、隙間から生えてきた雑草の駆除を怠ったこと。
2、種まきがやや遅かったこと(まきどき:9月中旬〜11月上旬)
とりあえず、一日かけて草刈りをした。
落ちた種からナギナタガヤが発芽し、数センチほどに育っている部分もあったが
隣接する元イモ畑に2015年春に敷いた防草シートは、3回の夏を経た2017年秋でも健在だが、周囲からの侵食に対する維持管理は必要。
一夏ほうちで、境界から1〜2m攻め込まれていた。
草の海に没していたトラクターをサルベージ。
ミカンの木が更に二株枯れた。 寂しいが、チェーンソーで切った。
このあたりに植えられたミカンの木がそろそろ寿命という話も聞くが、クズの影響もあったのだろうか?
刈った草を片付けて、期限切れ(2017年3月)のナギナタガヤをまく予定。
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●2017.10.1
今年の主戦場、西部戦線へ行く。
殲滅前の写真を撮っていなかったのだが、2014年秋頃の西部戦線の航空写真がAppleの『マップ』にあった。
GoogleMapより解像度が高い! 撮影時期はリサイクル畑の作物から推定。
用水路にまでノイバラ、クズ、雑木、その他があふれ出している。
いまはもうやっつけちゃったけどね。 痛かったなー、ノイバラ。
6月初旬トラクターで行ったローラー作戦の後、夏野菜の手入れ、収穫が優先された。
そして訪れた夏、ニンゲンはダレた。
戦略的価値を失い、醤油屋が撤退した北部戦線ではクズが勢力を取り戻しつつあった。
栴檀の木には再び蔓が這い上がり、制空権を握っていた。 さらば北部戦線。
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西部戦線においても、用水路沿いに鉄の爪から逃れたノイバラが枝を伸ばし、雑草がゲリラ活動を再開。
ススキもぽつりぽつりとではあるが新芽をだしていた。
9月下旬、草刈りの後、ローラー作戦を行うも、最前線ではヨウシュチョウセンアサガオやヨウシュヤマゴボウなどが行く手を阻む。
しかし、夏は去った。 今度はオレの番だぜ。
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●2017.10.8
ミカン畑に行く。
先週刈った草とチェーンソーで切った枯れたミカンの木の片付け、そしてナギナタガヤの種まき。
その前に、側溝沿いに生き残っていたクズにケイピンエースを打つ。
隣接する元イモ畑は防草シートがガードしているが、その上をクズが一夏で8mほど蔓を伸ばし、節根が貫いていた。
シート上に進出した草を取り除いた。
種から発芽した10cmほどのナギナタガヤも見られるが、昨年と同じように菜種カスと混ぜたナギナタガヤ1kgをまいた。
今度はナギナタガヤが枯れた後に生えた雑草の駆除を、怠りなく実行するのだ。
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●2017.10.9
体育の日。 好天に恵まれ、一日中草刈り。
東部戦線から通り道沿い、リサイクル畑内部、リサイクル畑外周、西部戦線。
草刈り機の燃料を使い尽くすまで草刈り、休憩。 を5セット行った。
10月とはいえ、最高気温28℃。 空調服無しではとてもムリ。 シルフェに感謝。
●2017.12.30
ほうち状態のミカン畑に収穫に行く。
今年のミカンは不作、ほぼ実を付けていない。ネーブルは少ないながらも収穫できた。なっている半分ほどを収穫。
ナギナタガヤが発芽して10cmほどになっている。雑草も元気なやつがいる。
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●2018.1.1-2
仕込みなど年末の忙しい時期をなんとか乗り切り、やっと根絶の再開。 リサイクル畑に行く。
下草が枯れて見通しがよくなったので、撤退した北部戦線の栴檀(センダン)の木の下あたりを見てみた。
ケイピンエースを打ちまくった(クズ根絶日記 2015.5.24 2015.12.20)結果、その勢力を大きく削ぐことに成功(クズ根絶日記2 2017.2.19)した。
撤退後の状況は、直径10cmを超す太い株の一部が生き残り、その部分から再生しているのが確認できた。
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このクラス以上のクズの根絶は一度に大量のケイピンエースを打ち込む電撃戦より、2〜3年かけて消耗戦に持ち込み、敵の兵糧が尽きるのを待つ方が確実と思われる。
ミカン畑付近で発見した木の幹と見間違えるような最大級の株は、2015、2016年と2年連続のオールレンジ攻撃(幹の周囲に7〜8本打つ)にも耐えた。
確かに蔓の伸びる勢いは衰えたが、いまだ根絶には至っていない。
そろそろぶった切って、最後のエネルギーで伸ばした蔓にケイピンエースでとどめを刺すか、もう一年ライフポイントを削るか。
西部戦線の最前線では昨年5月にケイピンエースを打った手首ほどの太さのクズが死滅していた。
樹木に這い上がった蔓が朽ちて、ちぎれていた。
このクラス程度までは、かなり簡単に片付けられる。
周囲には打ち漏らした直径3cmほどの蔓も見られ、その数の多さはいやになる。
西部戦線全域をトラクターで耕していたら、竹やクズの根、蔓を巻き込んでローターのオイルシール部分からオイル漏れを起こしてしまった。 むりはいかんなー。
分解修理には時間がかかりそうで、せっかくの正月休み、アダハマ戦線の整備を優先することにした。
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●2018.1.3-28
アダハマ戦線南部で、プロが刈った草木を焼却処分。
2016年から草刈り、雑木の伐採をし、除草剤を撒いて竹、ヤブガラシ等の根絶を進めてきた戦線北側の道路に面した部分には、だめ押しの除草王を撒いて、最終的に防草シートを敷いた。
耐久性向上のため、新しいシートの上にもう一枚リサイクル畑で使用していたシートを重ねた。
やっとここまで来たぜ。
幸いなことにこの部分にクズは進出していない。根絶せずにシートを敷くだけでは、あまりいい結果は期待できない。
竹は大幅に弱体化し、ヤブガラシは死滅したように見えるが、春になって新芽を出さないことを確認してからだ。
以前は草ぼうぼうで道にまではみ出しており、景観を損ねる上、空き缶などポイ捨てを誘う隙だらけの場所だった。
2016年4月、視界を遮る草木を刈り払ってみると、そこにはいつ捨てられたのかもわからない不法投棄物が軽トラの荷台ごと放置されていた。
軽トラの荷台って、取り外せるんだ。
倉敷市環境リサイクル局環境政策部環境衛生課にメールして現場を見てもらったが、結局は自分で分別処理し、一般ゴミとして燃えるゴミ、資源ゴミに分別して出した。
軽トラの荷台など金属の大物は、回収業者に連絡して地域の回収日に取りに寄ってもらった。
戦線西端ののり面(斜面)付近を草刈り後、除草王を撒いた。幸いにもこの部分にもクズはない。
草ぼうぼう→管理されていない、人の目が届かない→わからないように捨てちゃえ
となるので、気をつけましょう。
一方、プロがクズ根絶中の戦線南部では刈った雑草を取り除いてみると、縦横無尽に這い回るクズの蔓が確認できた。
オラオラオラーと残らずぶった切ってやりたいが、プロの仕事に素人が手を出してはいけないとぐっと我慢する。
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●2018年2月
2月の週末はずっとアダハマ戦線で戦う。
草の枯れた冬、醤油屋の攻勢が続く。
暑さにひどく弱い反面、寒さには耐性があり、絶好の根絶シーズンなのだ。
プロがクズ根絶中の南端の枯れた草や蔓を集めて焼却処分。
熊手やアメリカンレーキで地面をかいていると、しばしば生き残ったツタ植物がひっかかって邪魔をする。
「スイカズラ」ではないかと思うが、まだ特定できていない。
なんともしぶといやつがいるものだ。
北部で魔導書の呪いを受けた竹はまったく元気がない。しかし、油断はできないのでもう一年様子を見る。
東端ののり面あたりに生き残ったヤブガラシの根にケイピンエースをうった。
今年はヤブガラシVSケイピンエースの効果をじっくりと観察してみたい。 やつらもしぶとい。 効くのか?
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●2018.3.4-11
リサイクル畑の西部戦線へ楡の木の伐採に行ったら、木に這い上がっていたクズが朽ち果て、落ちていた。
直径は5cmほど、昨年主根の急所にケイピンエースを3本くらい打ったやつだ。
クズの数が少ないと楽なんだけどねー。
3/11、西部戦線で根絶に取り組んでいたススキの現状。
昨年当初よりトラクターによる根絶を続けてきた部分では、ほとんどススキを根絶できた。
護岸のコンクリート沿いの耕耘できない場所で思い出したようにぽつりと細い新芽が出る程度。
薬剤散布なしの場合でも、一シーズンで根絶は可能と思われる。
ただ、手付かずのススキと隣接している場所は風に乗った種と地下茎により浸食されるのは避けられない。
対岸の堤防下は地上部の刈り取りのみの対応のため、毎年復活を繰り返している。
アダハマ戦線では西部ののり面(南半分)付近に「除草王3kg」を2箱散布した。
北の防草シート部分の続きにも1箱散布。
昨年まで草ぼうぼうの場所で、どの程度の抑制効果があるのか。
ヤブガラシ、ノイバラ、ススキ、スギナ、セイタカアワダチソウ、等々強敵は多い。
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●2018.3.25-26
Appleのマップの航空写真が更新されていた。
2014年秋→2017年6月(リサイクル畑の作物から推定)。
下記画像で、マウスのロールオーバーで戦前戦後の比較ができます。
Googleより情報が新鮮で高解像度、3Dもぐりぐり回せる。やっぱりAppleだね(←信者)。
西部戦線での戦闘はほぼ終結し、残っていた樹木も伐採され、灰燼に帰した。
西端のアナコンダ級も朽ち果てていた。
醤油屋は北部戦線の王に一礼した後、東部戦線へと移動した。
クズ、ノイバラ連合軍の劣勢をついて東部戦線を一気に押し上げ、東端に至った。
草刈り機を狂ったように振り回し、燃料が尽きるまで戦った。
ノイバラの棘が抵抗するものの、一方的な戦いだった。
本日はここまで、ケイピンエースは来週以降に登場の予定。
3/26、アダハマ戦線に寄ってみると、あすなろ園の建設業者が建設残土で西側のり面を拡張してくれていた。
用水路沿いに新芽を出しつつある雑草(除草王が効いていないのか?)に魔導書ののろいをかけてやろう。
何らかの遮蔽物を用意して、水路に薬剤が入らないようにせねば。
そして防草シートで数年は安泰、という予定。
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●2018.4.1
新年度初日、フル装備で戦場へ。
東部戦線のクズ、ノイバラ、雑木を伐採、焼却。
ついに東端に至る。
元は塩田であったこの地の名残である海水を引き込むコンクリート製の水門や石垣が確認できた。
暴かれたクズの主根にケイピンエースを打った。
大物はすでに倒したので、東端に生き残ったクズはそれほど大きくはない。 蔓の最大直径せいぜい6cmほど。
桜の花が満開の季節だが、クズの新芽はまだ出ていない。
西部戦線、東部戦線ともに一つの終結をみた。
リサイクル畑のエダマメにたかるマルカメムシの低減という当初の目的は、防虫ネットですでに達成していた。
その後は目的が変質、北部戦線を放棄し、東西でススキや雑木を含む根絶を進めてきた。
リサイクル畑付近での長きにわたったクズとの戦いは終わった。
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●2018.4.8
アダハマ戦線西部ののり面にのろい散布。
水路に入らぬように段ボールでブロックしながら、幅3m長さ50mほどにまいた。
枯れたあと防草シートで覆う予定。
このあたりでは、毒性の心配が全くない上に非常に安価で手に入れやすい「塩(塩化ナトリウム/NaCl)」も試してみようと思う。
昨年5月から速攻除草剤、除草王とグリホサートを使っている駐車場の現状を確認した。
ブロック塀と側溝の隙間に根を張り、除草剤にもしぶとく耐えていたヤブガラシが枯れていた。
新芽を伸ばしつつある雑草にのろいをかけておいた。
このあと効果が長期間続く除草王を撒く予定。
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●2018.4.9
リサイクル畑での戦いは終わった。
しかし、醤油屋に平和が訪れるわけではなかった。
多くの戦場を抱える醤油屋に安息の時は訪れるのだろうか。 いつか、きっと。たぶん。
プロが根絶を進めているアダハマ戦線南部に視察部隊が来た。
プロのアドバイスはたいへん勉強になり、技術的指導にとどまらず、長い目で見た戦術、戦略にまで及んだ。
ピンポイントで攻めるケイピンエースとは異なり、広範囲を一気に制圧する薬剤散布の持続的効果が現れつつあった。
近辺のクズの新芽がどんどん出ているのと対照的に、ここではまだ新芽が一本も確認できない。
スギナの新芽は黄色く変色し、セイタカアワダチソウはいじけた葉をしている。
他の場所と比べた全体的な印象で、雑草の新芽が少なく、元気がない。
さすがプロということだろう。
●2018.4.21
付近のクズに遅れること約10日。 生き残ったクズの新芽が確認できた。
やはり昨年の9月の薬剤散布1回では根絶に至らないようだ。
クズは強い。そんなに簡単に根絶はできないのだ。
今後のプロの対応はそのまま使えそうだと醤油屋は期待している。
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●2018.4.22
また戦場が増えてしまった。
アダハマ戦線の東約100m。訳あって、同盟国の救援にあたることに。以降第二アダハマ戦線と呼称。
プロから戦略のアドバイスをもらっているので、今日のところは草刈りのみ。
草を刈っていると、あるはあるは地を這うクズの蔓だらけ。元気な新芽がにょきにょき出まくり。
この地は一度重機を使って整地したため、地上に出ていたクズの主根の上部ごと取り除かれていた。
そして地下に残った根から、幾筋にも分岐して復活しているのが現状だ。
こうなると、主根にケイピンエースを刺して根絶する方法はむずかしい。
昨年9月にプロから提供された粉末の薬剤を試す予定。
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●2018.5.13-14
連休中も休みなく醤油の仕込みに明け暮れていた醤油屋。
仕込みも終盤になり、人類文明の機甲科部隊が殲滅中と聞くリサイクル畑北部に広がっていたクズ天国をのぞく機会があった。
「やー!」と一匹で敵勢力中心部に殴り込んでいたころとは比べようもなく、無限軌道を有する重機の進撃力は桁違いだった。
一月足らずで北の王は切り倒され、クズ、ノイバラ、ススキ、竹その他連合軍の残骸が山のように積み重ねられていた。
それ以外に視界を遮るものはなく、景色は一変、まさに平らげられていた。
ただ、地下に潜ってゲリラ化し、機甲部隊が去ったあとに復活することが懸念される。
何らかのゲリラ対策を施すのだろうか。
この地に生息していたTやNuの家族が逃げ去ったという話も聞いた。
飛んできて洗濯物について困っていたというマルカメムシもいなくなるだろう。
この地も人間にとって住みやすい環境になるのだろう。
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●2018.5.20
やっと醤油の仕込みが終わって、ちゃんと眠れる日常が帰ってきた。
やらねばならないのにできなかった、懸案のクズ対策を始めた。場所は第二アダハマ戦線。
初めての「ザイトロン微粒剤(プロ提供)」散布。 初めて使う散粉機HD-5(楽天 8,233円)。
寝過ごして朝6時〜7時で5kgを約2.5アール(250m2)に散布したのだが、親指の付け根の皮がめくれ、左腕の筋肉痛がひどい。
仕込み直後で腕力MAXの醤油屋をここまで疲弊させるのだから、この散粉機はとてもおすすめできない。
ハンドルをぐりぐり回して薬剤を撹拌しつつ空気と共に送り出す仕掛けなのだが、取説の通りに固定ベルトで体にきつきつに固定しても、右手で回すハンドルは重く、左手でホースを操り自在に散布・・・・はムリ。
結局左手で本体を固定し、ホースのアタッチメントは外して蛇腹のみで散布した。
方向調整は体の向きや角度を変えることで対応。 疲れた。 散布量が1〜2kgなら何とかなりそうだが。
次は「除草王」の散布に使っている粒剤スプレイヤー(楽天 約3,500円)で試そうと思う。 微粒剤いけるかなぁ。
農薬散布用の使い捨てマスク(Amazon TOYO 農薬散布用マスク 10枚入 No.1700A-F 1,792円)と防塵メガネ、麦わら帽に長袖長ズボン長靴で挑んだ。
朝露が葉についた時間帯に葉面散布することが推奨されており、実際にやってみるとレインウエアで行うべきだったと痛感した。
ベルトから下は朝露で濡れて薬剤が付きまくり、皮膚から浸透してしまったのではとマジびびった。
散布終了後急いで帰宅してシャワーと洗濯をした。 画像記録とかいやんとか考える余裕はなかった。
着替えて今度はアダハマ戦線。
のり面に生えつつある雑草にグリホサート10倍希釈液5リットル×2回分散布。除草王5kg散布。
今までの除草剤散布に耐えているスギナ、ヤブガラシの薬剤耐性の高さがよくわかった。
また、竹もわずかに生きているようなので死滅を確認せずに防草シートを敷くわけにはいかない。
帰りに駐車場へ寄ってみたら、死滅したと思われたブロック塀と側溝の間のヤブガラシが復活していた。
とりあえず「除草王」を撒いたが長いたたかいになりそうだ。
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●2018.5.28
第二アダハマ戦線において、ザイトロン散布から一週間ほど経ったので、現地を観察に行った。
散布エリアは5mほど南のエリアに比べ、クズの葉がへろんとして全体的に覇気が感じられない。
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●2018.6.3
第二アダハマ戦線ザイトロン散布ゾーンの南に接している同じく幅5m(杭のマーカーから)×奥行き50m面積約2.5アール(250m2)に「ザイトロンフレノック(プロ提供)」散布。
ザイトロンの効果に加えて、ススキ、ササ等にも効果があるらしい。
前回の反省から100均のレインコート(ポリエチレン/ポリプロピレン製 L)を用意した。上下別のタイプが売っていなかったのだ。
結果的にズボンの朝露による濡れは防げなかった。 次の散布までにはズボンの方を見つけようと思う。
朝6〜7時、散布は粒剤スプレイヤーを使い、半袋分の約2.5kgを2セットで散布した。
朝日が差している部分の葉はすで夜露が乾き初めており、微粒剤がうまく付着しない。
もっと早起きが必要なのかも。
すでに草丈は1.5mを超えており、2.5kgの薬剤が入ったスプレイヤーを肩と同じ高さに掲げて散布しなければならなかった。
左右に持ち替えて行えば、1時間弱くらいどうということはないが、普通の人にはこれでもしんどそうだ。
仕込みで鍛えられた醤油屋ならOKという作業。
びんぼなので、動力散粉機という選択肢はない。
スプレイヤー本体から伸びるパイプの先に取り付ける赤いばらまきプレートは、微粒剤ではあまり役に立たない。
「除草王」のようなある程度の大きさ以上の粒剤ならば、昔のパチンコの玉が釘ではねるように、ばらまきプレートでいい感じに拡散するのだが。
結局ばらまきプレートは外して、パイプのみで振り回したり、小さく揺すったりして散布した。
防塵メガネはくもり、雨具の内部、手袋の中は汗でびっしょりだったが、それでも前回の散粉機HD-5よりはずいぶん楽な作業だった。
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ザイトロン散布後14日目の現状。
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