クズ根絶日記4(2018年4月以降) →根絶日記1へ →日記2へ →日記3へ プロによるクズ駆除
  たすけて! ぼくらのケイピンエース 
---------------最終更新日:2019.5.25

★★★ クズ根絶日記1、2、3のファイルが破損、根絶日記4で継続します。 ★★★


滅ぼされたクズ(葛)ののろいなのか、度重なるファイルの破損。 しかし、前進あるのみ。
まずは、クズの生態に詳しいサイトの紹介。

葛のお話〈クズの生理生態〉

『7月下旬までにつくられた当年生茎葉の約67%は,貯蔵物質(根のデンプン)によってつくられたことが分かりました。』
『TR(Top/Root)比は0.2〜0.3となります。この結果から,クズは極めて貯蔵器官(根)の多い植物体であり,このことが繁茂の源泉となっているといえましょう。』

つまり、根絶! これしかない!

次にプロ(大同商事インストラクター)から得た技術情報の紹介。

●ケイピンエースを打つ時にドリルで下穴を開けるのだが、いろいろ試した結果、醤油屋は2.5mmΦのドリルがベストと結論した。
しかし、プロは3mmのものを使うらしい、スムーズに差し込めて、後でクズの根が締まって来るので、ちょうどいいのだそう。
また、広範囲のクズを処理する場合まず薬剤散布で叩いて、生き残った株に対してケイピンエースでとどめを刺すらしい。
薬剤を葉面散布すると「いやん」と一時的にクズの葉が裏返るという。 生体の防御機能なのだろうか。

●散布する時期は3回、クズの蔓が伸び始めた桜の散る頃、更に新たな新芽が伸びた頃、最後のとどめに秋頃に散布。
根にためた養分を使ってこんにちはと芽を出し伸び始めたところをたたく、負けるもんかと再起したところをたたく、更に最後の力を振り絞って立ち上がってきたところを情け無用にたたく。
これではさすがのクズも心が折れるだろう。
ただ、実際には一回の散布でも高い効果が期待できる

●ケイピンエースを打たれた部分から蔓の先端へ薬剤が運ばれることにより、成長を阻害して根を餓死させる、のではなく。
薬剤は根にも直接影響するという。
よく考えれば、クズも根から水分、養分を葉や蔓に送り出し、逆に葉からは光合成で得た糖分を根に運んでいる。
ケイピンエース等に含まれる薬剤が、この双方向の流れに乗ってクズ全体に行き渡ることになる。
薬剤の成分が全身に回るためには、薬剤処理(散布、ケイピンエース)したあと、一定期間は刈り取ってはいけない。

●ザイトロン、ザイトロンフレノック等のホルモン剤が最も有効に効く時期は、日較差(一日の最低気温と最高気温の差)が大きいときとのこと。

●クズの繊維は当然縦方向に伸びているが、隣り合った繊維どうしでは水や養分の行き来はない。
このためケイピンエースを刺しても、その周辺の繊維伝いにのみ薬剤効果が及び、蔓の一部分が生き残る場合がある。

●グリホサート系の除草剤を希釈する場合は、水道水を使うこと。
用水路の水や井戸水を使うと溶けている土壌成分により、除草効果が弱まる事がある。
使用するたびに希釈して使うこと。作り置きはしない。
水に含まれるミネラル分により、除草剤の成分が徐々に分解する。

●除草剤(特にホルモン剤)を使った場合は、同じ長靴、同じ服で田畑に入らない。 よく洗浄、洗濯すること。

●クズの発生する原因の多くは、造成などで運び込んだ土砂。 土にクズの根が混じり、まず一株が生長。
そこから蔓を伸ばし、種を付け、株を増やし、近隣を浸食していく。

●ケイピンエースの保管方法と使用期限
水に濡れると成分が流出するので、湿気を避け冷暗所に保存する。 薬剤は安定なので、ずっと使える。

●ザイトロン、ザイトロンフレノック剤等の微粒剤の限定的散布方法
100均の調味料入れ(塩、コショウなど)とスプレーノズル(使用済みのペットボトルに付ける)を使う。
200円(税抜き)でOK。
クズの葉に朝露が降りている早朝でなくとも、スプレーで葉に水を噴霧、ザイトロンを適量ふりかける。


●2018.4.9
リサイクル畑での戦いは終わった。
しかし、醤油屋に平和が訪れるわけではなかった。
多くの戦場を抱える醤油屋に安息の時は訪れるのだろうか。 いつか、きっと。たぶん。

プロが根絶を進めているアダハマ戦線南部に視察部隊が来た。
プロのアドバイスはたいへん勉強になり、技術的指導にとどまらず、長い目で見た戦術、戦略にまで及んだ。

ピンポイントで攻めるケイピンエースとは異なり、広範囲を一気に制圧する薬剤散布の持続的効果が現れつつあった。
近辺のクズの新芽がどんどん出ているのと対照的に、ここではまだ新芽が一本も確認できない。
スギナの新芽は黄色く変色し、セイタカアワダチソウはいじけた葉をしている。
他の場所と比べた全体的な印象で、雑草の新芽が少なく、元気がない。
さすがプロということだろう。

●2018.4.21
付近のクズに遅れること約10日。 生き残ったクズの新芽が確認できた。
やはり昨年の9月の薬剤散布1回では根絶に至らないようだ。
クズは強い。そんなに簡単に根絶はできないのだ。
今後のプロの対応はそのまま使えそうだと醤油屋は期待している。

●2018.4.22
また戦場が増えてしまった。
アダハマ戦線の東約100m。訳あって、同盟国の救援にあたることに。以降第2アダハマ戦線と呼称。
プロから戦略のアドバイスをもらっているので、今日のところは草刈りのみ。
草を刈っていると、あるはあるは地を這うクズの蔓だらけ。元気な新芽がにょきにょき出まくり。

この地は一度重機を使って整地したため、地上に出ていたクズの主根の上部ごと取り除かれていた。
そして地下に残った根から、幾筋にも分岐して復活しているのが現状だ。
こうなると、主根にケイピンエースを刺して根絶する方法はむずかしい。
昨年9月にプロから提供された粉末の薬剤を試す予定。

●2018.5.13-14
連休中も休みなく醤油の仕込みに明け暮れていた醤油屋。
仕込みも終盤になり、人類文明の機甲科部隊が殲滅中と聞くリサイクル畑北部に広がっていたクズ天国をのぞく機会があった。
「やー!」と一匹で敵勢力中心部に殴り込んでいたころとは比べようもなく、無限軌道を有する重機の進撃力は桁違いだった。

一月足らずで北の王は切り倒され、クズ、ノイバラ、ススキ、竹その他連合軍の残骸が山のように積み重ねられていた。
それ以外に視界を遮るものはなく、景色は一変、まさに平らげられていた。
ただ、地下に潜ってゲリラ化し、機甲部隊が去ったあとに復活することが懸念される。
何らかのゲリラ対策を施すのだろうか。

この地に生息していたTやNuの家族が逃げ去ったという話も聞いた。
飛んできて洗濯物について困っていたというマルカメムシもいなくなるだろう。
この地も人間にとって住みやすい環境になるのだろう。

●2018.5.20
やっと醤油の仕込みが終わって、ちゃんと眠れる日常が帰ってきた。
やらねばならないのにできなかった、懸案のクズ対策を始めた。場所は第2アダハマ戦線。

初めての「ザイトロン微粒剤(プロ提供)」散布。 初めて使う散粉機HD-5(楽天 8,233円)。
寝過ごして朝6時〜7時で5kgを約2.5アール(250m2)に散布したのだが、親指の付け根の皮がめくれ、左腕の筋肉痛がひどい。
仕込み直後で腕力MAXの醤油屋をここまで疲弊させるのだから、この散粉機はとてもおすすめできない
ハンドルをぐりぐり回して薬剤を撹拌しつつ空気と共に送り出す仕掛けなのだが、取説の通りに固定ベルトで体にきつきつに固定しても、右手で回すハンドルは重く、左手でホースを操り自在に散布・・・・はムリ。
結局左手で本体を固定し、ホースのアタッチメントは外して蛇腹のみで散布した。
方向調整は体の向きや角度を変えることで対応。 疲れた。 散布量が1〜2kgなら何とかなりそうだが。
次は「除草王」の散布に使っている粒剤スプレイヤー(楽天 約3,500円)で試そうと思う。 微粒剤いけるかなぁ。

農薬散布用の使い捨てマスク(Amazon TOYO 農薬散布用マスク 10枚入 No.1700A-F 1,792円)と防塵メガネ、麦わら帽に長袖長ズボン長靴で挑んだ。
朝露が葉についた時間帯に葉面散布することが推奨されており、実際にやってみるとレインウエアで行うべきだったと痛感した。
ベルトから下は朝露で濡れて薬剤が付きまくり、皮膚から浸透してしまったのではとマジびびった。
散布終了後急いで帰宅してシャワーと洗濯をした。 画像記録とかいやんとか考える余裕はなかった。

着替えて今度はアダハマ戦線。
のり面に生えつつある雑草にグリホサート10倍希釈液5リットル×2回分散布。除草王5kg散布。
今までの除草剤散布に耐えているスギナ、ヤブガラシの薬剤耐性の高さがよくわかった。
また、竹もわずかに生きているようなので死滅を確認せずに防草シートを敷くわけにはいかない。

帰りに駐車場へ寄ってみたら、死滅したと思われたブロック塀と側溝の間のヤブガラシが復活していた。
とりあえず「除草王」を撒いたが長いたたかいになりそうだ。

●2018.5.28
第2アダハマ戦線において、ザイトロン散布から一週間ほど経ったので、現地を観察に行った。
散布エリアは5mほど南のエリアに比べ、クズの葉がへろんとして全体的に覇気が感じられない。

●2018.6.3
第2アダハマ戦線ザイトロン散布ゾーンの南に接している同じく幅5m(杭のマーカーから)×奥行き50m面積約2.5アール(250m2)に「ザイトロンフレノック(プロ提供)」散布。
ザイトロンの効果に加えて、ススキ、ササ等にも効果があるらしい。
前回の反省から100均のレインコート(ポリエチレン/ポリプロピレン製 L)を用意した。上下別のタイプが売っていなかったのだ。
結果的にズボンの朝露による濡れは防げなかった。 次の散布までにはズボンの方を見つけようと思う。

朝6〜7時、散布は粒剤スプレイヤーを使い、半袋分の約2.5kgを2セットで散布した。
朝日が差している部分の葉はすで夜露が乾き初めており、微粒剤がうまく付着しない。
もっと早起きが必要なのかも。
すでに草丈は1.5mを超えており、2.5kgの薬剤が入ったスプレイヤーを肩と同じ高さに掲げて散布しなければならなかった。
左右に持ち替えて行えば、1時間弱くらいどうということはないが、普通の人にはこれでもしんどそうだ。
仕込みで鍛えられた醤油屋ならOKという作業。
びんぼなので、動力散粉機という選択肢はない。
スプレイヤー本体から伸びるパイプの先に取り付ける赤いばらまきプレートは、微粒剤ではあまり役に立たない。
「除草王」のようなある程度の大きさ以上の粒剤ならば、昔のパチンコの玉が釘ではねるように、ばらまきプレートでいい感じに拡散するのだが。
結局ばらまきプレートは外して、パイプのみで振り回したり、小さく揺すったりして散布した。
防塵メガネはくもり、雨具の内部、手袋の中は汗でびっしょりだったが、それでも前回の散粉機HD-5よりはずいぶん楽な作業だった。

●2018.6.10
第2アダハマ戦線における戦果。
ザイトロンおよびザイトロンフレノック散布後の現状。
昨年9月初旬にプロが散布したときの効果に比べ、目に見えて効果が早く現れている。
細胞分裂が盛んな成長期のクズだからだろうか。
散布後一週間で葉がへろんとなり、二週間で黄変、三週間で枯れてきた。

●2018.6.15
プロがクズ根絶中のアダハマ戦線を視察に来た。
戦の趨勢はほぼ決しており、「あとは任せた。」とのお言葉をいただいた。
やっぱプロの仕事はすげーぜ。  プロによるクズ駆除
とはいうものの、開戦から一年が経過するまでは画像記録を残す予定。
そのあとは、やりたいほうだいなのだ。 プロに感謝。

雑草インストラクターから様々な貴重な情報を得た醤油屋はハイになっていた。
帰り道、駐車場で復活してきたヤブガラシにザイトロンとは別の”しろいこな”をるんるんで試した。
醤油屋の蔵の奥にトン単位で存在する”しろいこな”、安価(末端価格1,300円/25kg)なのだが多くの植物にとって致命的な毒性を持つらしい。
ブロック塀と排水用の側溝の間に深く根を張り、「除草王」と魔導書ののろいにも耐えた雑草界のアンデッド、ヤブガラシ。
醤油屋らしい葬りかたを試すのだ。

アダハマ戦線西部ののり面では、盛り土の裾野のうすい部分を貫いてスギナ、ハマスゲ、ヤブガラシ等が出始めている。
用水路沿いの根の掘り起こし作業と平行して10倍希釈ののろいを100均の簡易スプレーで吹きかけた。
しろいこなと黒いシートの組み合わせも魅力的だ。

●2018.6.24
プロにあとを任せられたアダハマ戦線で草刈りとケイピンエースうちまくり。
その後、用水路沿いののり面に”しろいこな”をまいた。
用水路付近ではのろいが禁呪指定されているので、用水路際に復活しつつある雑木(たぶん楡)に”しろいこな”をたっぷりと。
今年はこの”しろいこな”の効果についても観察してゆく。

午後からは第2アダハマ戦線で草刈りと画像記録、そしてケイピンエース打ち込み。
ここは民家に隣接している。
4/22に民家周囲の草を刈り取って周囲5m幅にまいた「除草王」がかなりきいており、現状はしぶといヤブガラシとスギナがぽつぽつ生える程度。
民家から南へ5m幅の除草王ゾーン、そしてザイトロンゾーン(約5×50m)、サイトロンフレノックゾーン(約5×50m)がある。
その先には手着かずのクズ天国が広がっている。

ザイトロン、ザイトロンフレノックゾーンに分け入ってみると、薬剤の散布にムラがあったことがよくわかった。
クズの葉が枯れ、蔓がしなびている部分と元気に葉を広げている部分があるのだ。
人力散布の限界か。 動力散粉機があればなぁ。

まだ草深いが、主根を探してみると、地表を重機で削った後に枝分かれして再生したクズが確認できた。
まだ早いのだが、とりあえず打っといた。

第2アダハマ戦線東側道路からそれぞれのゾーンを比べてみた。
ザイトロンフレノックはササにも効果があるそうなのだが、醤油屋は主にクズにしか撒いていないので、期待薄。

●2018.6.25
駐車場のヤブガラシを見に行った。
白い粉を500gくらいブロック塀と排水溝の隙間に撒いたのだが、地上部が完全に枯れたものもあれば、そうでないものもある。
奥の根にまで届いていないのだろうか。
次は水に溶かしてどばどば注いでみようと思う。



「平成30年7月豪雨」等の影響で3ヶ月間ほうち



●2018.10.11
今年の夏(7〜9月)はクズ、雑草駆除が全くできなかった。
7月初旬の「平成30年7月豪雨」から、台風12号、20号への対応、被災地支援、醤油製造機器修理のための部品供給の遅延。
その結果、週末なし、お盆休みなしで働いて、やっと9月になって余裕が出てきた。
自宅付近で急速に増殖しつつあるコミカンソウを、種が赤く熟する前に抜きまくっていたら、台風21号、24号。
消防団員として、また醤油屋としてもハードで暑い夏だった。 買っててよかった「空調服」。

やっと10月7日になってアダハマ戦線に復帰した。
道路沿いに敷いた防草シートは周囲から浸食され、用水路沿いに試験的に敷いたシートは上に堆積した土から雑草が生えていた。
ただ、さすがに防草シートで、シートの上に根を張った草をベリベリとはがし、周囲の土の部分の主根を引き抜くと比較的楽にきれいになった。

道路沿いシートの奥、竹とヤブガラシが繁茂していた部分は、その根が生きている可能性があり、まだ防草シートは敷いていない。
そこはアサガオ、ヒルガオ、ねこじゃらし、その他が地面を覆っており、根を抜きながらロール状に巻き取って駆除。
すると、しぶとく生き残っているヤブガラシと竹が確認できた。 ほんとうにしぶとい。
アサガオ、その他雑草は時すでに遅く、種をまき散らした後で、来年も同じ戦いが続く。

さらにその奥のプロがクズの根絶を行った場所もセイバンモロコシをはじめ、種々雑多な雑草が生え、一部に生き残ったクズも確認できた。
やはりクズ根絶は1シ−ズンにして成らず。
ザイトロン系の薬剤を散布し、ケイピンエースで処理した主根は朽ちており、曲げるとあっさり折れる。
曲げてもぐにっとなる蔓をたどって、生き残った主根にケイピンエースを打つ予定。
とりあえず草刈り機で1時間ほどかけて刈った。

●2018.10.14
クズ根絶の昼休憩の時、駐車場のヤブガラシを見に行った。
ブロック塀と側溝の間のヤブガラシは枯れたようだが、側溝より内側と奥の側溝から5,6株生きているようだ。
今回は白い粉をまいて、ペットボトル1.5リットルの水をかけた。

●2018.10.28
復帰後、アダハマ戦線南部のプロの仕事の仕上げを優先してきたが、本日は第2アダハマ戦線の様子をおそるおそる見に行った。
3ヶ月のほうちにもかかわらず、戦場に隣接する民家周りは幅2mほどの平和が続いていた。
「除草王」の効果! スギナとわずかなヤブガラシのみ。
しかし、クズの先兵が1本民家の柵に手をかけたところだった。 やばいやばい。

民家周りを幅約5mほど草刈り。
その先にはザイトロン散布ゾーン、そしてザイトロンフレノック散布ゾーンがある。
クズ殲滅!といった劇的効果は見られず、クズのない部分もあれば、それなりに繁茂している部分もある。
人力散布の限界なのかもしれない。
アダハマ戦線の掃討戦が終結したら、こちらに転戦の予定。

●2018.11.4
アダハマ戦線北部に敷いた防草シート。
除草王と呪いで根絶した後敷いた部分(再利用品の上に新品シート)は、夏場3ヶ月の放置で周囲から雑草に侵攻されていたが、ばりばりと根を引きはがすとわりと簡単にきれいになった。
一方、除草せずにとりあえず敷いてみた防草シート(畑で使った再利用品)はセイバンモロコシが貫通していた。 やっぱだめか。
また、呪いをかけて2週間で竹が枯れていた。
今年小さな葉出すが、タケノコがにょきにょきという事態は起きなかった。 昨年来の呪いでかなりダメージを受けているようだ。

●2018.11.11
昨年末以来、11ヶ月ほうちのミカン畑に、おそるおそる行く。
またもや荒れ果てていた。 トラクターも雑草の海に没していた。
今年の夏は忙しく、優先順位の低いミカン畑は後回しにされ、わずかな希望をナギナタガヤに託したのだが、やっぱだめだった。
ネーブルの木にはクズが這い上り、夏を謳歌した雑草たちの繁栄の跡があった。

とりあえず、一日かけて草刈りをし、クズの蔓をたたき切った。

敷いてから3年半になる防草シートに傷みが目立つようになった。
なるべく上を歩かないようにしてきたが、4度の夏を経て、モグラによる破れ、草の根による浸食、紫外線等による経年劣化が一気に来た。
シートの寿命はいいとこ4年程度なのだろう。
草刈りの手間を考えると、やはり敷いてよかった。
この秋冬の間に周りの草を刈って、古いシートの上から新しいシートを重ねて敷く予定。

●2018.11.23
アダハマ戦線からの帰路、駐車場のヤブガラシの様子を見る。
白い粉、有効らしい。 一部が溶けずに残っており、雨でじわじわ染みこむようだ。
しかし、油断はできない。
「除草王」でも魔導書ののろいでも、いったん枯れたように見えて、ゾンビのように復活してきたヤブガラシ。
強い! 根がつよいのだ!
来年も要注意。

●2018.11.25
アダハマ戦線では9月に入ってからうったケイピンエースの効果がすでに現れ始めており、クズ根絶への光が見えた。(→プロ
一方、第2アダハマ戦線では、ザイトロン、ザイトロンフレノック剤を散布した効果が期待される。
草ぼうぼうなのでとにかくまずは草を刈ってからだ。

クズの蔓をぶった切ってしまわないように気を遣いながら草刈りをする。
太い蔓を見つけると、ついつい草の根をかき分け、主根までたどって行って掘り出し、ケイピンエースを打ってしまう醤油屋。
なかなか草刈りが進まない。 パッケージ24終了。

●2019.4.7
草刈り後、根絶再開。
アダハマ戦線の方はプロのページで継続記録し、ここでは第2アダハマ戦線、その他の様子を追っていく。
今日は草刈りが主目的で、新芽を確認したクズ数カ所を処理したのみ。

●2019.4.28
連休2日目。今日は一日、昨年11月からほうち状態のみかん畑と元イモ畑で活動。
年末に防草シートを敷き直す予定がいろいろあって、本日やっと行けた。
シートは周辺部から浸食した草や枯れ葉に覆われ、境界が見えない。
また、あちこちに傷みが見られ、4年でその機能を果たし得なくなっていた。

このタイプの防草シートでは、新しくともクズを防ぐことはできない。
隣地から侵入したクズの節根がシートを深々と貫き、引き抜いても根が残りそうなので、ケイピンエースをうった。
小さな節根などにうつ場合は、ケイピンエースを半分ほど刺して、折る。
折り取った残りは別の小さな株にうつ。
クズの死滅を確認してからのシート張りとなりそう。
一方、地下60cmまで埋めたA.T.シールドは竹の根の侵入を有効に阻んでいるようで、シールドのすぐ外で竹が生えていた。 

今日は周辺の草刈りとシートの上に浸食している雑草をべりべりとはがして、枯れ葉、枯れ草をほぼ片づけて終了。
防草シートはいつになるのか。
収穫時期を4ヶ月ほど過ぎていたが、ネーブルがまだなっていた。
休憩中に食べてみると、よく熟してい甘かった。残ったネーブル6個収穫。

●2019.5.12-22
アダハマ戦線北部は、連休中に草刈りをしたおかげで割ときれいだ。
竹とヤブガラシは刈り取らないように避けている。 もちろんお楽しみはとっておかねばならないからだ。
3年前の画像を見ると、はるばるここまで来たか感がある。
地上5mまで伸びていた雑木、竹、ヤブガラシを・・・。  オレ、えらい!
だが、竹とヤブガラシの根絶を確認するまでは防草シートは敷けない。

今のところ、竹のささ1カ所、ヤブガラシの蔓2カ所を確認。
竹は魔導書ののろい注入(根絶日記3)が効いた。
ヤブガラシは、のろいとケイピンエースで死滅した株もあるが、未だに古株から芽を出すものもある。
現場の感じとして、ヤブガラシに対しては、クズほどにはケイピンエースが効かない、あるいは効果が遅いような印象がある。
確かに効果はある。
今年新芽を確認してからケイピンエースをうった株では、2週間で蔓の先端の葉やひげが変色しはじめ、3週間で蔓の先端部がぽろっと落ちて生長がとまっていた。
だが、株全体を見ると葉っぱが普通に緑の部分が多い。
今後どうなるのか、定点観察の予定。


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