●クズ根絶日記5(2019年5月以降)
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たすけて! ぼくらのケイピンエース ---------------最終更新日:2020.5.2
★★★ クズ根絶日記1〜4のファイルが破損、根絶日記5で継続します。 ★★★
(↑クズ根絶開始前、アダハマ戦線北部の雑木、竹の伐採に着手後1年ほど経過した状況)
滅ぼされたクズ(葛)ののろいなのか、度重なるファイルの破損。 しかし、前進あるのみ。
まずは、クズの生態に詳しいサイトの紹介。
『7月下旬までにつくられた当年生茎葉の約67%は,貯蔵物質(根のデンプン)によってつくられたことが分かりました。』
『TR(Top/Root)比は0.2〜0.3となります。この結果から,クズは極めて貯蔵器官(根)の多い植物体であり,このことが繁茂の源泉となっているといえましょう。』
つまり、根絶! これしかない!
次にプロ(大同商事インストラクター)から得た技術情報の紹介。
●ケイピンエースを打つ時にドリルで下穴を開けるのだが、いろいろ試した結果、醤油屋は2.5mmΦのドリルがベストと結論した。 しかし、プロは3mmのものを使うらしい、スムーズに差し込めて、後でクズの根が締まって来るので、ちょうどいいのだそう。 また、広範囲のクズを処理する場合、まず薬剤散布で叩いて、生き残った株に対してケイピンエースでとどめを刺すらしい。 薬剤を葉面散布すると「いやん」と一時的にクズの葉が裏返るという。 生体の防御機能なのだろうか。 ●散布する時期は3回、クズの蔓が伸び始めた桜の散る頃、更に新たな新芽が伸びた頃、最後のとどめに秋頃に散布。 ●ケイピンエースを打たれた部分から蔓の先端へ薬剤が運ばれることにより、成長を阻害して根を餓死させる、のではなく。 ●ザイトロン、ザイトロンフレノック等のホルモン剤が最も有効に効く時期は、日較差(一日の最低気温と最高気温の差)が大きいときとのこと。 ●クズの繊維は当然縦方向に伸びているが、隣り合った繊維どうしでは水や養分の行き来はない。 ●グリホサート系の除草剤を希釈する場合は、水道水を使うこと。 ●除草剤(特にホルモン剤)を使った場合は、同じ長靴、同じ服で田畑に入らない。 よく洗浄、洗濯すること。 ●クズの発生する原因の多くは、造成などで運び込んだ土砂。 土にクズの根が混じり、まず一株が生長。 ●ケイピンエースの保管方法と使用期限 ●ザイトロン、ザイトロンフレノック剤等の微粒剤の限定的散布方法 |
●2019.5.26
引き続きアダハマ戦線北部へ。
新たに3カ所でヤブガラシの蔓を発見。よく目立つ赤紫の蔓が地面から数十cmほど立ち上がっていた。
地面を掘ってみたが、すぐには元凶にたどり着けず、ケイピンエースは打てなかった。
しろい粉(NaCl)に方針転換しようと思う。
ケイピンエースをうった株は、蔓の先端の生長が止まってはいるが、葉っぱはわりと元気に見える。
同じ日に処理した同様の生長程度のクズと比較して、効果が弱い(遅いのか?)。
アダハマ戦線南部、プロの根絶を引き継いだ地区で新たに3株ほど処理。→プロによるクズ駆除2
第2アダハマ戦線へ。
本日の第一目標、プロから教わった新たな戦術(シュッシュフリフリ)の実戦投入。
ケイピンエース以外の、一人で実行可能なローコストで限定的なクズ根絶方法である。
準備するものは、100均の調味料入れとペットボトルスプレー。からのペットボトル(500〜1000ml)。
そしてザイトロン(楽天市場で1069円/1kg 送料別)。さらさらの目の細かい砂のような性状。
マスク、メガネ、手袋、長靴等の防護は農薬なので必須。 面積によっては、予備の水も必要。
左手のスプレーで水を噴霧して葉を濡らし、右手で薬剤を適量ふりかける。
実際に繁茂しつつあるクズに試してみると、楽にそして効率的にふりかけることができた。
この方法だと、葉にかからず地面に落ちてしまう薬剤のロスをかなり減らせる。
昨年の薬剤散布の結果、すでにまばらとなっているクズに対処するにはちょうどよい。
薬剤には展着剤が含まれており、一旦乾くと雨が降っても大丈夫らしい。
昨年の第一次ザイトロン散布の結果、占有面積を減らしているクズに2年目のザイトロン。
今年の夏は、シュッシュフリフリでいこうと思う。
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●2019.5.30-6.2
駐車場の草取り。
ぱっと見で、ヤブガラシ殲滅! と思ったら、どっこい生きてる土の中。
今年も芽をだした。
また塩を盛ってみようか。
6/2、海から100mほどなので、プロのアドバイスに従い、コスト0円の海水を20リットルポリタンクに一杯。どぼどぼかけてみた。
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アダハマ戦線でも、ヤブガラシと雑草にポリタンク2缶分まいてみた。
海水をくんでいると、老人が「こいつ何してやがんだ」的にガン見するので、めんどくさい。
●2019.6.9
午後アダハマ戦線、第2アダハマ戦線の草刈り。
4月下旬にケイピンエースをうったヤブガラシは蔓の生長が止まり、葉の周辺部が枯れてきてはいるがしぶとく生存。
塩水散布の効果は不明。
やはり地下を縦横無尽に伸びている根にまでは届いていないのだろう。
第2アダハマ戦線は、ちょうど一年前ザイトロン、ザイトロンフレノック(プロ提供)をそれぞれ約2.5アール(5×50m 250m2)に5kgずつ散布した。
その後、経過観察中に「平成30年7月豪雨」の影響でほうち。
更に、年末の父の他界で十分なケイピンエースもうてずに今シーズンを迎えていた。
散布の効果は確かにあり、クズの専有面積をある程度減らすことはできている。
そして5/26、再挑戦の第2シーズン。ザイトロン約200gをシュッシュフリフリした。
6/2、一週間後の様子を見に行くと、期待したほど変化はなく、こんなもんかなーと思った。
6/9、もう一週間経って見に行くと、枯れ始めている。
シュッシュフリフリ! いけるぜ! ローコスト!
とか言いつつ、戦線に投入する新兵器「サンプラー」を準備する醤油屋。
→《 追記 2019.8.18 「サンプラー」使えず。 微粒剤(ザイトロン)は散布できなかった。》
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●2019.6.23
経過観察しているケイピンエース処理したヤブガラシは、やっと葉が枯れてきた。
クズに比べて効果が非常に遅い。しかも今までの経験から、来シーズンも復活しそう。
今年は別のヤブガラシにザイトロン微粒剤をシュッシュフリフリしてみようと思う。
第2アダハマ戦線で30分だけクズにシュッシュフリフリ。周辺部から攻める。じかんぎれ。
●2019.6.30
ケイピンエースから二ヶ月後、経過観察中のヤブガラシの蔓自体が茶〜黒色に変色、枯れてきた。
しかし40cmほど離れた場所で元気な新芽を発見。
地下に広がる根への直接攻撃は困難なので、今シーズンの対ヤブガラシ対策はシュッシュフリフリにした。
NaClは駐車場で試すことに。
第2アダハマ戦線のクズとヤブガラシにシュッシュフリフリ約300g。
100均の容器あたり300gほど入るが、200gくらいがフリフリしやすい。
作業1時間後に梅雨らしい通り雨があったが、大丈夫か?
第2アダハマ戦線では周辺部から徐々に黄色〜茶色に変色したクズの葉が増えている。
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●2019.7.6-22
経過観察中のヤブガラシは見たところ枯れているようだが、60cmほど離れた場所から新たな蔓が伸びてきた。
地下でつながっているのだろうか?
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●2019.8.14
毎年の恒例となってしまったほうち状態のみかん畑と元イモ畑。
クズ伸び放題の雑草伸び放題。
明日には台風10号が来そうなので、とりあえず刈った。
みかんに這い上るクズもぶち切った。
元イモ畑の防草シートはすでにかなり傷み、張り替えの時機を逸した結果、雑草の侵入を許してしまった。
恐ろしいことにササが生えていた。
竹が北側のA.T.シールドをくぐり抜けたのではなく、南側のササが根を伸ばしたと思われる。
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●2019.8.17-18
17日、第2アダハマ戦線の草刈りとシュッシュフリフリの効果の確認。
散布から一月半も経過したため、ヤブガラシ小さな株は枯れ果てて残骸も確認できないほど。
生き残ったいくつかの株も葉の色、形が不健康そう。
18日 朝露の降りている朝6:30、購入していた「サンプラー」にザイトロンを入れてしゅこしゅこ動かすも、ほとんど散布できず。
微粒剤はムリだった。粒径が小さい粉末でしか使えないようだ。 残念。
結局、フリフリで。 葉の表面に露が付いていおり、シュッシュがいらないのは楽だ。
両手に100均容器を持ち、4セット、約2kgを散布。
涼しい朝とはいえ、レインコートの中は汗がしたたり落ちる。
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●2019.8.25
6:30から第2アダハマ戦線へ。
第2アダハマ戦線の総面積は約4,000m2(1,200坪)あり、クズの勢力圏は現在おおよそその東半分ほど。
昨年来の攻撃によってクズの密度が低下した結果、クズのない部分を進み敵勢力中心部への直接攻撃が可能となっていた。
敵中心部殴り込み部隊(総員一名)、クズに分け入って約1.5kg散布。
作戦終了後、汗だくですぐに離脱。
帰りに寄った勇崎堤防の内側は、例年のようにクズの波が打ち寄せていた。
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一週間前のフリフリの効果
クズの葉は一部が変色、あるいは枯れ、特に蔓の先端へのダメージが多く見られた。
ヤブガラシは、葉が消失し、茎だけが骸骨のように残っていた。 マジかよ。
これは予想を超える効果だが、肝心の地下の根に対する効果は来シーズンまでわからない。
とりあえず、駐車場に生き残っているヤブガラシを対象にシュッシュフリフリを試そう。
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●2019.9.8
今シーズンに入り、ザイトロン微粒剤5kg袋(プロ提供)を第2アダハマ戦線に投入し終え、最後に残ったザイトロンフレノック微粒剤5kg袋(プロ提供)をも投入し始めた。
朝露が付いている葉にはそのままフリフリ、すでに朝日が当たって乾いている葉にはシュッシュフリフリで葉面散布。
昨年散布したときにも感じたが、ザイトロンに比べ吸湿性が高く、フリフリ容器の穴が時々つまる。
薬剤の違いは、クズ以外のササなどにも効く成分が含まれている点。
クズ防除のみを目的とするなら、ザイトロンの方が使いやすそうだ。
5月末以来、クズ天国の周辺部から中心部へと徐々に攻めて行き、元気そうな葉にフリフリする。
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●2019.9.15
いつものように周辺部から分け入っていくと、フリフリした部分とそうでない部分がはっきりわかるようになってきた。
敵の多そうな場所へ、やーと突っ込んでいき、弾がなくなると、わーと補給基地まで撤退。
そのような場当たり的なたたかいを繰り返した結果、第2アダハマ戦線ではモザイク状にクズが生き残っていた。
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今シーズンのシュッシュフリフリの効果から、ヤブガラシにも効くことがわかったので、帰りに駐車場に寄った。
この地のヤブガラシには、数年前からグリホサート剤、除草王、塩、海水など様々な対策を講じてきた。
それぞれ効果はあり、勢力はかなり弱まってきているのだが、翌年には復活を繰り返し、完全な根絶には至っていない。
いまのところ、塩が安価な上に最も効果的だった。
生き残ったヤブガラシにザイトロンフレノックを試す。
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●2019.9.21
ちょっと駐車場に寄ってみた。
ザイトロン系の除草剤はヤブガラシによく効くことが確認できた。
一週間でとりあえず枯れているが、問題は来シーズン復活するかだ。
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●2019.9.29
朝7時頃から約1時間、ザイトロンフレノック微粒剤を1kg弱シュッシュフリフリ。
今シーズンのザイトロン、ザイトロンフレノック剤の散布で枯れた葉や黄変した葉がそこここに見られる。
しかし、第2アダハマ戦線の南部には、まだ元気なクズ天国が広がっている。
人力散布はしんどい。100均のレインコートの中はサウナ状態の汗だくで、蚊がひっきりなしに集まってくる。
引き続き昼までアダハマ戦線の草刈り、クズ根絶作業、夕方から第2アダハマ戦線でも草刈り。
今年3回目だ。
この固定化された二酸化炭素を何とか有効に利用できないものか。
畑なら、雑草堆肥にして農作物の肥料に使えるのだが。
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●2019.11.4
一月ほど油断したら、セイバンモロコシをはじめ雑草が押し寄せてきていた。
休日も働く醤油屋。午後から第2アダハマ戦線の草刈り。
余計な草を刈ってみるとシュッシュフリフリの結果が見えてきた。
家屋から約5m幅の絶対防衛圏の奥、サイトロンゾーン(幅5m)は薬剤散布しやすいため高い効果が見られた。
更にその奥のザイトロンフレノックゾーンは、人が分け入って散布する必要があるため効果がまばらとなっている。
クズがはびこる南部も散布可能だった周辺部にのみ明らかな効果が確認された。
今シーズンのシュッシュフリフリ導入は、明らかな効果を確認できたが、人力散布の限界も感じさせる結果となった。
びんぼな醤油屋としては、冬のうちに主根にケイピンエースを打ち込み、来シーズン以降もシュッシュフリフリでじわりじわりとクズの勢力を押し戻すしかなさそうだ。
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●2019.11.24
9月下旬からほうち状態の駐車場に雑草がはびこっていたので、枯れた雑草をゴミ袋に詰め込んだ後、ヤブガラシの状態を確認した。
2カ所で復活、新たな蔓を伸ばしていた。
いただきもののザイトロン系の微粒剤は使い果たしてしまったので、年末にグリホサートの濃いやつを噴霧の予定。
来年用のザイトロンを補充せねば。
来シーズンの復活具合をみて、ザイトロン系薬剤のヤブガラシ(の根)に対する効果を評価したい。
撒けば枯れるのはグリホサート系の除草剤や塩でも同じだが、目に見えない地下の根に対する効果はどの程度なのだろう。
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2020(令和2)年
●2020.1.1
1年前に張り替える予定で、できなかった元イモ畑の防草シート。
2015年春に敷いたシートはほぼ5年を経て劣化し、その機能を果たさなくなっていた。
劣化の原因は、モグラ、紫外線、草による浸食。
2年後(2017年)には、シートの合わせ目の隙間や固定ピンなどの部分に飛んできた草の種が発芽、生長しだした。
3年半後(2018年)、シート下をモグラが掘りまくりその部分から劣化し、破れができた。
4年目(2019年)には、シート自体が紫外線により劣化、分解し、土が透けて見える部分が目立ってきた。
その結果、多くの部分で植物が発芽、生長していた。
光の当たらない部分はまだ強度を保っており、シートの全体的な劣化は紫外線による影響が大きいと思われる。
ヨモギは大きくなる前に抜かないと、シートの下に地下茎を伸ばして群生してしまう。
クズは蔓を伸ばして侵入し、節根でシートを貫通、さらに先へと侵略している。
小さな節根ではケイピンエースが貫通してもったいないので、半分刺して残りを折り、別の節根にうつ。
北に隣接する竹林からの侵入は、地下約90cmまで埋め込んだガルバリウム鋼板が完璧に5年間防御している。
南からコンクリート製の小道の下をくぐってササが侵入し始めたので、グリホサート噴霧の予定。
ということで、正月休みにシートを貫通して根を張る雑草を引き抜き、たまった落ち葉を片づけた。
冬の間に整地してシートを張り替えねば。
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●2020.1.1-4
ミカン畑のクズ2株にうつ。
元イモ畑の防草シートに侵入しているクズの蔓をたどって、元の主根を探し出し、うつ。
大変なのはそこが5mほどの崖っぷちで、竹とノイバラとクズが生えまくっているお隣の土地だという点。
また、崖下には民家が建ち並び、がさがさ、きゅいーんとお騒がせするのは気が引ける。
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●2020.1.5
元イモ畑のクズといえば、あのヌシだ。
直径10cmを超える(最初木だと思った)ごついやつ。
2年連続のオールレンジ攻撃にも耐えた。
前回ケイピンエースうった部分を観察してみると、うった周辺の組織は死んでいるが効果の範囲は狭いようだ。
これほどの大物になってくると、幹の周りに10本程度のケイピンエースをうったくらいでは滅ぼせないのだろう。
では今年はどうするのかといえば、年内に複数回オールレンジ攻撃してみる。 どうなるか。
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●2020.1.19-20
当面の目標は、元イモ畑の防草シートの片づけとシートの張り直し。
シート上に侵入して節根で貫いているクズにケイピンエースを打ち、その主根にもうち、地下から侵入したササにグリホサートを噴霧。
劣化したシートの隙間に生えた雑草を抜き、シート上に散乱した枯れ草を撤去する。
クズはマメ科の植物で、5cmほどのさやがばらまかれていた。さやの中には3mmほどの小さな豆が並ぶ。
この小さな一粒が、悪の軍団へと成長するのだからおそろしい。
こぼさないよう、丁寧に集めて持ち帰る。この辺で発芽されてはたまらない。
防草シートの寿命は4年ほどだったが、A.T.(Anti Take)シールドは埋設以来、ずっと竹の侵入を阻止し続けている。
最初は塩ビの波板で、その後ガルバリウム鋼板を追加した。
地下約90cmにまで埋め込まれた防御壁は、いまのところよい仕事をしている。
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●2020.1.23
ふと思いついて、海外のクズ対策について検索してみた。
kuzuではなく、”kudzu”と表記するようだ。
すると予想外のクズ根絶法が発見されていた。
KEHTA, Kudzu Eradicating Helium Technology Apparatus 発明者Jacob Schindler
『ヘリウムガス式クズ根絶機』
1メートルほど長さのステンレス管(数カ所の小さな穴があいている)の先端にドリルを付け、根本付近にT字にガス注入用バルブを取り付けたシンプルな構造。
コードレスドリルに装着し、クズの生えている地面に深く突き刺し、ヘリウムガスを地中に注入する方法。
もともと火星のテラフォーミングに旺盛な繁殖力を持つクズが利用できないかなと、様々なガス(ヘリウム、亜酸化窒素、二酸化炭素、酸素/火星の大気成分)を試したところ、逆にクズが枯れてしまった。
他の植物に悪影響がなく、かつ一回の注入で効果が高かったのがヘリウムガスで、クズの根絶に使えるぞ!となったらしい。
どのような機構でクズにダメージを与えるのかはまだ解明されていない模様。
ヘリウム自体は不活性ガスであるため、他の物質と化学反応は起こさない。 人間が多少吸っても声が高くなるくらい。
外部からクズの根への物質移動(呼吸あるいは養分吸収)を阻害している?
試したガスのうち最も小さい分子のヘリウムで効果が高いことから、クズの生体内に入って何らかの作用をしている?
なにより薬剤を全く使わないので、安全な点が最もすばらしい。
ヘリウムガスのコストは、日米のAmazonとも400リットル使い捨てボンベ入りが約5,000円くらい。
ケイピンエース(1,000円/50発)、アメリカでも売れるんじゃね?
●2020.2.2-9
第2アダハマ戦線に行かねばならないのだが、冬のうちに元イモ畑の防草シートを何とかしないと雑草連合に奪還されてしまうのは必至。
更に今年は暖冬傾向、春の訪れも早そうだ。 あせるぜ。
というわけで、年明けから雨模様の日をのぞく日曜、祝日はすべて元イモ畑に投入された。
シート上に堆積した枯れ草、落ち葉、土を取り除き、シート上に生えた草をばりばりと引きはがし、シートを貫通したクズの節根にケイピンエースをうつ。
刈られたり、枯れたりして残った雑草の切り株は取り除いておかないと、新たに敷いたシートを突き破ってしまう。
破れたシートの隙間からはすでに小さな雑草が芽吹いており、大きく育つ前に抜くしかない。
隣接するアキニレが飛ばした種からは幼木も育っていた。
地上部分はまだ10cm以下と目立たないが、抜いてみるとその根はその倍ほどの長さがあり、30cm近くまで根を降ろしているものもあった。
幸いなことに、まっすぐな一本の根のため、比較的抜きやすい。
アキニレにはクズの大物が這い上っており、2015年にケイピンエースをうたれてなお生き残っているやつもいる。
クズ根絶から得た教訓「大物にはケチらずうつ!」
シートを貫通したクズの節根とササの根の死を確認するまでは新たなシートは敷けないので、その周辺を避けて敷き始める予定。
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●2020.3.1
3週間ほど、解体撤去した蔵の跡地に防草シートを張る作業にかかりっきりだった。
久しぶりに元イモ畑に行ってみると、予想したとおりまた雑草の小さな新芽が出まくっていた。
もう時間的余裕が少ない。
ケイピンエースをうったクズの節根の具合をみると、2ヶ月経ったが特に変化は見られない。
節根を抜こうとすると、ぼろっととれるものがあった。通常は根がしっかりと抵抗するので、効果ありかもしれない。
裂けた断面を観察すると、うたれた部分から組織の変色が観察された。 水分量も低く、乾いているように見える。
また別の株では、根の先端が黒く変色し、腐っているものもあった。
だが、多くの節根は元気そうだった。
春になって芽を出して、盛んに養分の行き来が行われるようになってから、効果が現れるのだろう。
正月明けにうって、2ヶ月で効果ばっちりだといいのだが。
結局、シートを裂いて根をスコップで掘り起こして引き抜いた。
節根からは、2〜4本ほど根がのび、50cm以上あった。
こうなる前に対処したかったのだが・・・。
抜けない根は途中で切断し、断面にケイピンエースをうった。
後は土をかぶせてシートを張って芽が出ないことを祈るばかり。
雑草とクズの処理に時間をとられ、せっかく運んだ重い防草シートは1m幅のシート2列しか敷けなかった。
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●2020.3.15-23
3/15、今日も劣化した防草シートの隙間に生えた雑草を抜いて、クズの節根を掘り起こしてシートを敷き直した。
一日で2m幅一列のみ。 うおー、雑草は待ってくれんぞ!
ケイピンエースの効果見られず。節根元気。
芽を出すこれからが効果が出る時期なのだが、待ってはいられないので掘って、引っこ抜く。ざんねん。
反省しつつ一句 「黒シート 親が死んでも 敷き直せ」 お粗末。
3/20(金)春分の日から3/22まで三日間、ずっと防草シート。 21日(土)は仕事をお休みにしました。
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このままでは第2アダハマ戦線が遠のくばかり。
●2020.4.11
4/9仕事が終わって夕方からアダハマ戦線北部の草刈り。今年第1回目。
竹やヤブガラシの復活は今のとこ見られない。
帰りに南部を偵察してみた。
クズの蔓の気配はなく、暴かれケイピンエースをうたれたサブマリーンクズはしなびていた。
指で押すと、ぐにゅっと凹む。
ポケット鎌を突き立てると、ずぶずぶとめり込んでいく。
死んでそうだが、後日解体して画像アップの予定。
4/11元イモ畑の防草シート敷き直し作業は9割がた終わり、残りの部分もシートのほころびは少ないのでやっと一段落。
午後から周辺およびミカン畑の草刈りをした。今年第1回目。
クズの蔓を観察すると、そろそろ緑の小さい新芽を出し始めており、今年の侵略が始りつつあった。
夕方からは、第2アダハマ戦線で草刈り。
今年になって始めて、やっとこの地に赴けた。
冬の間に草の根分けて主根を暴きだし、ケイピンエースをうちたかったのだが。
こちらのクズはやや成長が早く、約20cmほどの新たな蔓を伸ばしていたので、すかさずケイピンエースをお見舞いした。
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●2020.4.19
4/16、仕事が終わってアダハマ戦線北部の草刈り。
4/19、刈った後を確認する。
昨年5月からケイピンエースをうったり、塩水をかけたりした定点観察株はやっと死滅したようだ。
40cmほど離れた未処理の対照株は赤紫の新芽を伸ばし始めており、その根は表面を削ると鮮やかなオレンジ色だった。
クズに比べて効果が遅いようだが、うまくすれば2シーズンで勝てそうだ。
今年は別の定点観察株でシュッシュフリフリの効果を試してみたい。
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そして、戦線南部へと草刈りを進め、サブマリーンクズの最期を確認した。→プロによるクズ駆除2
その後第2アダハマ戦線に転戦し、夕暮れまで草刈り。
生き残ったクズが新芽を伸ばし始めていた。
連休中早めに対処したい。
●2020.5.2
まず、アダハマ戦線北部のヤブガラシを見てみた。
2週間経ってもまだケイピンエースの目に見える効果はない。やはりクズのようにはいかないようだ。
付近では何カ所も赤紫の新芽が地面から垂直に立ち上がっていた。 ヤブガラシの勢力圏なのだろう。
とりあえず出鼻をくじくため、赤い蔓の根元を掘って取り除ける部分を除去した。
また、この地に自生していた竹に関しては魔導書ののろいで滅び去り、今は白いカビに覆われた根の残骸を残すのみとなっていた。
その効果は、魔導書を用いた術者が恐れを感じるほどだ。
はたしてこの力は使っていいものなのか?
制御できない力は自らを滅ぼす。 アレ以来忘れてはならない教訓だ。
道路に面した部分は、隙を見せるとすぐポイ捨ての温床になるので、管理されているという印象が重要。
その点アダハマ戦線北部の防草シートは、新しいシートの上に古いシートを二重に重ねており、有効に雑草を防いでいる。
ただし管理は必要で、周りの雑草の侵入は定期的に排除しなければならない。
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本日アダハマ戦線にて敵は確認されず、越境して残存勢力をたたいたのみ。 →プロによるクズ駆除2
確信した。
今年の主戦場は、第2アダハマ戦線だ!
ということで、午後から第2アダハマ戦線の草刈り継続。
深部に踏み込めないようなジャングルになる前に、兵站線を確保せねば!
燃料の尽きるまで草刈り機をぶんぶん振り回す醤油屋。
太い蔓を伸ばすクズの主根を見つけてはケイピンエース。
すでに蔓には多くのマルカメムシがたかりまくっている。 こいつらは厄介者だが、生きた蔓を教えてくれる。
皮肉よのう。なは、なははははははははっは。
パッケージ34終了。
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