醤油粕でカボチャは育つのか? 2008年
---------------最終更新日:2008.12.17

●2008.4.6
ポットに種を蒔いた。土は雑草から作った堆肥と昨年買った種まき培土の残りの混合。

あずまえびす

コメリで購入。378円。

まきどき:3月上旬〜5月中旬

発芽適温:25℃

開花後約45日で収穫できる
大型でやや粉質のおいしいカボチャ
丈夫で作りやすく、一株から
2〜3個収穫できます。

原種審査会銀賞受賞

●2008.4.16
数本発芽。

●2008.4.22
今日までで、種22個のうち7個発芽。大きな双葉が開いた。

●2008.4.27
更に2個発芽。土の影響か、発芽率40.9%(9/22)。双葉がすでに6cm以上に成長。

●2008.5.3
本葉が出て、順調に成育中。本葉3〜4枚になったら定植の予定。

●2008.5.18
双葉が黄色になり、本葉の方も黄色っぽくなってきた。窒素不足?
とりあえず2列、10株をリサイクル畑に植え付けた。最終発芽率45.5%(10/22)
乾燥防止に畝全体に敷きわらが必要らしい。そこら辺に生えているアシで代用する予定。

●2008.5.23
アシで敷きわらっぽく。そこらへんの天然素材使用。追加費用0円。エコだね。
葉っぱがやはり黄色っぽいのが気がかりだ。

●2008.6.1
敷きわらの効果はあるようで、わらの下の部分は土の表面がしっとりしている。
畝全体に敷いた方がいいらしいので、コスト0円のよさげな天然素材を探索中。
虫に葉っぱをかじられているのが悲しい。

●2008.6.13
すべての株が順調にツルをのばし始めた。葉っぱの色も回復。
 ★最初に伸びたツルを伸ばし、わき芽、子蔓はとらなければならない。
 ★株元から10枚以内の葉の元についた雌花は早めにとる。
 ★10〜18枚目に咲いた雌花にもっともよい実がなる。

以上、種の袋の裏に書かれた栽培法。
すでにいくつか黄色い花をつけており、今週末わき芽かきと雌花の摘み取りをせねば。

畝の乾燥防止の敷きアシが足りないので、草を刈ったついでに、“敷き草”を試してみることにした。
刈った草を放置しておくと、そこには日光が当たらないので雑草は生えにくく、適度の湿り気がある。
効果のほどはどうだろう。

●2008.6.15
成長の最も早い株は、全長1mに達した。
子蔓と雌花をとった。つぼみやつるを切るのは、どうしても抵抗がある。
一株くらい自由に、好き放題に、自然任せで育ててもよかったと少し後悔。
後で気づいたのだが、取ったのは雄花だった。やってしもうたー。

●2008.6.23
生育に差が出ているが、発芽も早く元気な苗はやはりよく成長している。
ポット栽培の段階の重要さを実感した。
畝幅約1mで、3m間隔で植え付けたのだが、すでに3m近くまで伸びたものもあり、どうせ畑は広いのだからもっと余裕を持って畝を作るべきだった。
蔓をどの方向に、かち合わないように伸ばすか考えないと。

●2008.6.28
雌花が咲いた。雄花切っちゃたよー。咲いてないよー。受粉どうしよー。

●2008.6.29
早起きして人工授粉。

●2008.7.3
さすがに自然は偉大で、他の株の雄花で受粉完了。ミツバチえらい。
このところ仕事が終わって1時間ほどリサイクル畑で草取りとトマトのわき芽かき、カボチャの子蔓、わき芽を取っている。5m以上に伸びた株には実が2個ついている。直径は10cmくらい。

●2008.7.6
成長早いなー。もう直径15cmくらい。下の3つの画像は同じ実のもの。
最も成長が早い株で、実りはいまのとこ2つ。一株から2〜3個らしいので、このまま様子を見る。
植え付けた10株は、成長の差こそあるが、順調に蔓を伸ばし、実をつけている。
葉っぱの幅も30cmを超すものまである。

●2008.7.11
これほど成長が早いとは思わなかった。もう市販品と同じくらいの大きさ。
それぞれの株から2〜3個の収穫が期待できそうだ。
蔓はどんどん伸びて畑の外へ、もっと十分な間隔をとるべきだった。わき芽、子蔓をこまめに切る。

●2008.7.13
カボチャは大丈夫かと思っていたが、若い実が何者かにかじられた跡が。防鳥ネットを張り始める。

●2008.7.14
トマトとカボチャ、枝豆の一部を覆う防鳥ネット完成。 効果に期待する。
カボチャますます成長。どこまで大きくなるのか? まさか巨大カボチャに・・・・。
まっすぐに伸び放題だっ蔓もUターンさせてネット中へ。

●2008.7.25
順調に生育。一部の葉にうどん粉病と思われる白いものがみられるが、ほっておく。
がんばって周辺の雑草を抜いたら、地面が乾燥し過ぎなのか、日光が強すぎるのか、葉っぱがしなっとしてしまった。
う〜ん。トマトの場合もそうだが、雑草がある程度あったほうがよい気がする。

●2008.8.10
ということで、雑草と共生しているカボチャだが、8月中旬には雌花開花後45日となり、収穫できそう。
“果皮の光沢が落ち、表面にこじわができ、果梗部(実に近い茎)がコルク化したら収穫する。”
とあるが、これがよくわからない。

●2008.8.24
いよいよ収穫。コルク化というのがついに来た!
一番最初に伸びた、成長の早い株の根本に近い方からまず1個収穫。
よしよし、ずっしりといいできだ。市販のカボチャの1.5倍くらいある。
伸び続ける蔓を、ネットを張った内部で脇芽、小蔓を切りながら、何とか取り回ししていたが、ついにどれが親蔓で、どれが小蔓、孫蔓かわけがわからなくなり、ほうちして一ヶ月。
ネットの外にまで蔓を伸ばし、広がり放題のカボチャの森と化している。
次は、ど・れ・に・し・ょ・う・か・な、と葉っぱの陰を探していたら、真新しいかじりキズのあるものを発見してしまった。
やはりやつらは、カボチャも食うらしい。とほほ。

●2008.8.26
今日も醤油の2番絞りカスをリサイクル畑に持っていって、耕したついでにカボチャを2個収穫。
直接地面にあたった部分がでこぼこになっている。色が黄色いのはまあいいとして、見た目がよくない。
配達ついでにお得意先に3個配った。歯形のついたヤツは、自分で食うしかない。

●2008.8.31
店頭のカボチャと比べるとでかいのに気づく。上の画像でかじられたヤツが直径20cm。
また、カボチャの保存法を検索していたら、採れたカボチャには熟成が必要なことを知る。もう配っちゃったよー。

かぼちゃには熟成が必要です。昔、とれたかぼちゃを風通しの良い日陰に並べて乾燥させたのはこのためです。とれたばかりのかぼちゃはデンプンが多く、もさついていますが、高温で乾燥処理することで呼吸が活発になり、デンプン質が糖分に分解し、甘くおいしくなっていきます。また低温で保存することで呼吸をおさえることができ、おいしさを保ったまま長期間保存できます。
室温20〜25度で10日ほど乾燥させ、10度前後で貯蔵すると60〜70日間くらいもちます。早く食べたい場合は、35度前後の高温で7〜10日乾燥させた後、呼吸をおさえるために冷蔵庫の温度で保存しておけば良いでしょう。
店頭で買った場合は、熟成されているかを確かめておくとよいでしょう。
』 詳細は札幌市役のサイト

●2008.9.7
日曜日、天気のいい午前中に収穫に向かう。
草もカボチャの蔓も伸びているだろうと覚悟はしていたが、想像以上にのびまくり。
防鳥ネットには、つた植物とカボチャが競うように這い上がり、それらの重みでかなり下までたわんでいる。
その結果、畑の中はしゃがむか四つんばいでないと進めない、雑草と作物のごちゃ混ぜ状態となっていた。視界は数十cm。
カボチャの茎や葉っぱをできるだけ踏まないように、雑草を引っこ抜いたり、収穫ばさみで切ったりしながら、かき分けかき分け四つんばいでカボチャを探す。
畑の外から見ると、なにか大きな獣が草むらの中でがさごそやっているように見えたに違いない。
とにかく汗だくで、服は草の汁あとだらけになりつつも、4個を収穫。
ほかにも市販のカボチャ大のものはいくつかあったが、いましばらく成長を待つことに。
収穫したものは直径19〜21cm、重量2.2〜3.0kg。地面に接地していた部分は黄色く、小さな虫食いあとがいくつかある。 かじり跡も・・・。
こんどは熟成させるのだ。 で、涼しい場所にほうちぷれい。

●2008.9.18
8月21日に収穫したタヌキにかじられたカボチャを調理した。
タヌキがあまり食わない、保存がきく、栽培が比較的容易ということで、リサイクル畑では将来有望な作物だ。
だが、カボチャの煮物くらいしか調理法を思いつかない。
で、困ったときのネット検索。ググッてみると簡単な下ごしらえ、レシピがずらり。
とりあえず、レンジでチンして冷凍しておくことにした。

切ってびっくり、種が発芽している。
タヌキにかじられた上に、一ヶ月もほうちプレイにさらされ、『オレは食われずに、このまま朽ちゆく運命かもしれん。命をつながねば。』と思ったのだろうか。
これはパンプキンスプラウトというべきか、かぼちゃもやしというべきか。
食ってみた。 にっがー! 苦い、にがい、にがい。ぺっ、ぺっ、ぺっ。 これは、食えない。
発芽の根性に敬意を表して、もう一本食ってみたが、やはり苦すぎ。 断念。
スプラウトには、有効成分が多いといわれるが、虫に食われないために、まずい味の成分が多いのもまた真実。
種は食用と来年用に確保するため、乾燥保存する。
3cm角に切って、ラップ。500Wで7分。あとは余熱調理のほうちプレイ。
冷えた頃には、ほくほくの甘いできばえ。 そのまま食すもよし、料理に添えるもよし。

●2008.9.25
収穫第2弾。8個収穫。やはりでかい。
虫食いが少なく、見栄えのよいものはお得意様に。アレなやつは、自分で食べるのだ。
レンジで調理したものをレトルトカレーに加えると、甘めのジャガイモのようで、なかなかいけるぞ。
1/4個を2cm厚くらいに切れば、レンジで6分、あとは余熱調理で十分火が通る。

●2008.10.25
収穫第3弾。9個収穫。
中段右の最大のもので、直径21cm、重量3.2kg
ネットを這い上がったカボチャ&雑草の重さに負け、防鳥ネット崩落。 カボチャがあらわに。

●2008.10.28
2番絞りかすを運んだついでに、前回運びきれなかった小物を4つ収穫。
これまでで24個、総重量40kgをゆうに超える、うはうはの収穫となっている。
野放図に伸びた蔓の先には、まだ収穫できるカボチャが10個くらいある。
花さえまだ咲いている。成長しつつある実が直接地面に接しなしように、枯れ草をクッションにする。
しかし、さすがに大きなものはあと1個くらいしか期待できず、小ぶりになってきている。

●2008.12.17
11月中旬から約1ヶ月続いた仕込みが終わり、完全放置ぷれい炸裂のリサイクル畑へ行く。 どーなっているのか。
2番絞りかすを運んでいくと、10月末にはまだ青かった葉もほとんどが茶色に。 ま、とーぜんの結果。
葉っぱがなくなると、カボチャが実に見つけやすい。
さすがに、何者かにかじられて傷み、更に寒さにやられてぐしゃぐしゃになっている実も2つほどあったが、よさげな実が3個に、最後のあがきが12個収穫できた。

虫食いあとが少なく、見栄えのよいものからお得意様に差し上げていき、残りは冬の食料に。

●2008年度カボチャ総括

  1. リサイクル畑との相性は問題ない。うどん粉病が一部に見られたが、影響は少なかった。
  2. 実が直接地面に接した部分に虫食いが多く、敷きわら、あるいはそれに代わる対策が必要。虫食いカボチャは配りにくい。
  3. 害虫被害は、多少葉っぱをかじられた程度。タヌキ(?)害確認される。要対策。
  4. 蔓の成長を甘く見ていた。収穫が困難であった。一畝一株にして、脇芽かき、子蔓かきが必要。
  5. 収量60kg以上。長期保存が可能。しかも味は市販品に劣らず、来年もぜひ作りたい。

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