26年ぶりに消防団の装備が一新
---------------最終更新日:2015.10.20

東日本大震災を受け、来るべき南海トラフを震源とする巨大地震等の大規模災害に備える一環として『消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律』が平成25年末に成立した。
そして平成26年2月7日、総務省消防局から「消防団の装備の基準等の一部改正」として詳細が発表された。
改正部分を一覧表にまとめてみた。ヘルメット等の装備は従来通り。
この基準に基づき、平成26年度の地方交付税が大幅に増加される予定で、各地方自治体から下表の装備が支給されるもよう。

厳しい財政事情にもかかわらず、多くの装備を支給されるからには、災害現場でこれらを円滑にそして効果的に運用できるよう導入訓練、実用訓練、メンテナンスを行わなければならない。
共用の装備はとかくメンテナンスがいい加減になりがちだ。 装備ごとに管理担当責任者を決めて、電池切れ、燃料切れ、オイル切れ、動作不良、事故などが起きないように心がけて有効に活用したい。

装備
団員
班長
部長
分団長以上
消防車
部の装備
分団の装備
安全確保のための装備 防塵メガネ
防塵マスク
耐切創性手袋
救命胴衣
救助用半長靴
防火衣一式
防火手袋
双方向の情報伝達が可能な装備 消防用又は防災行政用の無線局の携帯無線機
トランシーバー
車載用無線機
無線受令機
○(分団等ごとに複数)
その他の情報関連機器
△地域の実情に応じて
救助活動用資機材 AED
○(分団等ごと)
油圧切断機
○(分団等ごと)
エンジンカッター
○(分団等ごと)
救急救助用器具
○(分団等ごと)
チェーンソー
○(分団等ごとに複数)
油圧ジャッキ
○(分団等ごとに複数)
過般ウインチ
○(分団等ごとに複数)
警戒用ロープ
○(分団等ごとに複数)
拡声器
○(分団等ごとに複数)
投光器
○(分団等ごとに複数)
発電機
○(分団等ごとに複数)
燃料携行缶
○(分団等ごとに複数)
後方支援用資機材エアーテント、非常用備蓄物資、その他後方支援のために用いる資機材
△地域の実情に応じて
追加装備 可搬式散水装置、組み立て式水槽その他の林野火災用器具
△地域の実情に応じて
資機材運搬用そり、除雪機その他の積雪寒冷地域用器具
ボート、浮き輪、フローティングロープその他の水難救助用器具
ロープ、滑車、カラビナその他の山岳救助用器具
その他必要と認められる装備
※ポンプを操作する消防団員にも配備される

発電機については、「夜間活動に必要な器具」と位置づけされていることから、インバーターが装備されていない安っちいものが支給される可能性がある。
防災用なのだから防音性は犠牲にして、インバーター付きで比較的大容量の発電機が望ましいのではないだろうか。
たとえばヤマハのEF2500iなどいいかんじではなかろうか。
500Wのハロゲン投光器が5台も使える! 携帯の充電、パソコン等の精密機器から家電まであらゆるものに使える!
台車に固定すれば移動も楽!

2015年10月20日、倉敷市消防団玉島方面隊各分団に2台ずつデジタル無線機が支給された。


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