醤油粕堆肥でタマネギは育つのか? 2012年
---------------最終更新日:2012.6.10

●2011.10月
早生のタマネギの苗が店頭に並び始めた。 そろそろ来年に向け、植え付けの準備。
まず、雑草の海となっていたリサイクル畑の草を刈り、積み上げて来年以降の雑草堆肥に。
一夏超さないと、十分に分解されないのだ。
現れた黒マルチを撤収したいのだが、まだ成長中のカボチャがあるので、その部分はちょっとそのままに。
今週中には堆肥をまいて、トラクターで耕し、穴あき黒マルチを敷設したい。
相変わらず保存性は良好。そして、うまい。 しかし、在庫はあと数個。
次は400本(1年分)くらい植え付けたい。

●2011.11.3
昨年初めて作ったタマネギ。 その耐ほうちプレイの強さ、高い収量、保存性の良さに感動した。
規模を拡大して作るしかない!
11/3、今年の品種は下表の4種類。トップゴールド1束、泉州中高黄2束、ネオアース2束の約450本を前日タイムで購入。合計2,190円。
穴あき黒マルチは昨年の残りが余裕でまだある。

大まかに畝立てしておいたベッドを平らにならし、マルチの幅に整えて穴あき黒マルチ敷設。
2畝分黒マルチを敷くと、550本くらい植え付けができそうなので、晩生種のもみじ1束を追加購入。
暗闇の中18:40までヘッドランプを点けてがんばったが、トップゴールド56株、泉州中高黄249本、ネオアース206本を植え付け、水をやったところで、あとの予定があり、今日は撤収。

●2011.11.4
植え付け前に水を与えたにもかかわらず、植え付けできなかったもみじ約100本を早く植えねば!
昼に行ってみると、購入時に葉先が枯れ始めていた苗が、季節はずれの陽気でもう傷み始めていた。
ひー。急げ、急げ!
昼休みにもみじ53本、夕方から日暮れ後までヘッドランプを点けて、足りない分の黒マルチを敷設、残り60本を植え付けた。
全部併せて624本植え付けた。

品種名 早晩性 球形 耐病性 収量性 収穫期 重さ/g 貯蔵性 本数/本 価格/円 総植え付け本数
トップゴールド 極早生 甲高 良い 豊産性 3月中旬〜4月上旬 250 8月末まで 50 398 56
泉州中高黄 中生 甲高 良い 豊産性 5月中旬〜下旬 300 10月末まで 100 398 249
ネオアース 中晩生 豊円 特に良い 豊産性 5月下旬〜6月上旬 350 2月末まで 100 498 206
もみじ 晩生 豊円 特に良い 豊産性 6月上旬〜6月中旬 320 3月末まで 100 498 113

●2011.11.6
植え付け後にちょうど良い雨の日曜日。 雨の合間に畑作業。
植え付けたタマネギを見に行くと、数本がきゃらすのいたずらで引っこ抜かれていた。
やつらは目新しいものをつっつかずにいられないのだろう。
苗が青々として元気だった泉州中高黄は元気なようだが、他品種も含め今のところまだ根付いたかどうかわからない。

●2011.11.10-20
10日、2番絞りかすを畑にまいて耕す。
タマネギを見に行くと、だいたい根付いたようで、寝ていた葉っぱが立ってきていた。
だが、植え付けが遅れたもみじの枯れた株が多い。
16日雑草が根本に生え始めた。ピンセットで抜く。
20日時点で、トップゴールド2株、泉州中高黄1株、ネオアース13株、もみじ21株が枯れた。
購入時の苗の元気さが最も大切なようだ。
もみじは4日夕方に植えた部分の損失が多い。やはり日中の陽気で傷んでしまったようだ。

●2011.12.31
今年の仕事が終わって、一月以上放置していたタマネギに水をやりに行く。
寒さか、乾燥かあまり元気がない。根本に生え始めた雑草を抜く。

●2012.2.9
醤油の2番しぼりかすをリサイクル畑にまいて、耕した。そのあとタマネギを見てみた。
葉の先が枯れて元気がない。

●2012.3.11-20
春になり、タマネギに元気が出てきた。時々根本の雑草をとるのみ。

品種名 総植え付け本数
2011.11.4
生存株数
2011.11.20
生存株数
2012.3.20
トップゴールド 56 54(-2) 50(-6)
泉州中高黄 249 248(-1) 237(-12)
ネオアース 206 193(-13) 177(-29)
もみじ 113 92(-21) 83(-30)

冬を生き延びた苗の数は、植え付けした苗の元気さに大きく影響された。
苗の先まで緑だったトップゴールド、泉州中高黄は比較的生存株数が多い。
一方、苗の先っちょが黄色く枯れていたネオアース、もみじは多く枯れた。
特に、植え付けの手際に問題があったもみじの約100本分(短い黒マルチの畝の部分)は死滅した株が多かった。

●2012.4.6
爆弾低気圧のばかやろー。
寒い冬が終わり、これからというときに・・・・。
台風並みの強風でA.T.フィールド西側の支柱がずらっと折れていた。
倒れただけなら被害は軽く済んだはずだが、強風にあおられはずれた波板が地表を暴れまくり、タマネギの葉をなぎ払ってしまった。
ぜつぼうてきじょうきょう。

●2012.4.15
A.T.フィールドの修理にいくと、なんとタマネギが復活しつつあった。 すごい生命力!
途中ですっ飛ばされた葉が伸び、新たな葉も出てきていた。
先週は、ばたっと倒れ、しなしなのよれよれで「もうだめぽ」感にあふれていたが、今日に見るとしゃきっとして「やるぜ、おれはまだまだやるぜ」感に満ちている。
さすがに根本から葉のほぼ全部を切断された株は無理だが、ほんとにすげーぜタマネギ。
マルチの穴に生えてきた雑草を抜いて応援だ! がんばれおいらのタマネギちゃん。

●2012.4.29
極早生品種のトップゴールドの葉が倒れ、そろそろ収穫時。6個ほど抜いて畑で放置、乾燥。
他の品種は草丈50cmを超え、順調。
水やりなし、追肥なしの放置で、時々マルチの穴から生えてきた雑草を抜くのみ。

●2012.5.5
トップゴールドほとんどが倒れる。その他の新種も順調、タマネギが膨らんできた。

●2012.5.13-15
トップゴールドの多くを抜いて乾燥させる。小ぶりなものが多く、最大10cmくらい。
普通のタマネギに比べ扁平な形をしている。収量4.4kg。

●2012.5.17-20
残りのトップゴールドを抜いて乾燥。収量1.4kg。
トップゴールドで1本、泉州中高黄で7本とうが立った。リサイクル畑のタマネギでは初めて。
原因は様々らしいが、花に養分をとられるので切り取った。

収穫したタマネギは風通しのよい場所につるして保存。タマネギを買わない生活が始まった。
新タマネギのおいしいレシピを検索、実行中。
お勧めは、新タマネギに切れ目を入れ、バター少々を加えてレンジで5分。醤油をかければ簡単うますぎ新タマ。

●2012.5.30、31
5/30、ネオアース(中晩生種)のほとんどが倒伏したので、抜いて週末まで乾燥させる。
大小あわせて173個収穫。206株植えたので、約84%が収穫できた。
形は扁平なトップゴールドとは対照的に縦に長い。
意外にも泉州中高黄(中生種)より早かった。品種により倒伏の時期に明確な差が出た。
5/31、さっそく採りたての新タマ15個ほどをお得意先に配達。

●2012.6.1-3
6/1、ネオアース収穫かご一杯分11.8kg、53個収穫。
6/2、収穫かご二杯分21.8kg収穫。 お得意先に6玉(1.2kg)配る。
 ネオアースは173個で合計36.9kg。平均213g。
6/3、泉州中高黄の葉の先が茶色になり、倒伏し始めた。梅雨入り前に収穫できればよいのだが。

●2012.6.6-10
6/6、中生種の泉州中高黄、晩生種のもみじとも8割方が倒伏したので、梅雨入り前に収穫することにした。
6/7、明日から雨で梅雨入りの模様。畑で乾燥させたものを布団干しに吊す。
トップゴールドが扁平な形をしている以外は、普通に売っているタマネギと同じ形。
泉州中高黄は、根が長くて強く多く、引っこ抜くのに苦労した。

品種名 総植え付け本数 収穫株数(生存率) 収穫量/kg 1個の平均重量/g
トップゴールド 56 48(86%) 8.8 183
泉州中高黄 249 229(92%) 39.7 173
ネオアース 206 173(84%) 36.9 213
もみじ 113 83(73%) 20.6 248
合計 624 533(85%) 106 199

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