第一号
2005.06.09発行
©ザ・玉島!!
【同年06.17一部訂正】
 

 いよいよ、玉島コラムの第一回の発行です!!
 コラム名は〜〜!?「たまたま」に決まりましたぁ〜!!ん?何でかって?w玉島の「たま」、たまに更新するの「たま」、玉島を知らない人に、たまたま見つけてもらう「たま」の三拍子です!!←ホトンドこじ付け。。。w
 まぁこのコラム名の通り、更新は本当に適当です。週刊でもなければ月刊でもなければ隔週刊でもありません。思いつき&コラムが完成したらですwでも、中身はとことん充実させていきたいと思っているので、気長に待っててくださいね!!!
 それでは第一号のスタートです!!


〜〜亀山焼〜〜

 まず、第一回では亀山焼をとり上げてみようと思います。
 玉島の人でない人はもちろん、玉島の人でも亀山焼き??なんじゃそりゃ?っと思うのでは??
 玉島は昔、島がポツポツと浮いている浅瀬の海でした。江戸時代に干拓され、今の玉島に至っているわけです。因みに当時の地形はこんな感じ。(図@)
 今では、山陽自動車道が貫通し、桃畑が広がっている玉島北部の丘陵地、ここが港だったんです!その現在の丘陵地の中でも、道口から北川の辺りまでは「甕の泊」(もたいのとまり)と呼ばれていました。
 甕ノ泊とは、甕、つまり古代からの物入れ・貯蔵・煮炊きなどに使った底深く口径の広い土製・陶磁製や金属製の容器のことです。  何故、この地に、陶磁器の名前がついているんでしょう。  実はその昔、ここから焼き物を出荷していたんです!!出荷していただけではありません!ここで作っていたんです!。それが亀山焼であります。
 この焼き物は、須恵器の流れを継いでいて、鎌倉時代から室町時代前半にかけての約200年間、亀山付近一帯で須恵焼物として大量に生産され、全国へ広く出荷されていました。九州から江戸にいたるまで様々な地域で使用されていたようです。
 亀山焼きの特徴は、表面に格子状(網目状)の模様があり、堅い灰色をしています。完全な形で存在する亀山焼きは数少なく、ほぼ完全なものは神崎神社境内の宝物庫にしまわれています。また、玉島玉島歴史民族海洋資料館にも展示されています(図A)
 亀山焼きを焼いていた窯も現存しています。
 玉島神崎神社の裏山には、地面を掘り下げて作った窯が、トンネル状に数基残っています。ここの周辺には亀山焼きの破片がいたるところに散らばっています。
 神社裏山でなくても、この付近の畑には、破片や、焼いた後の炭と思われる黒土が点在しているそうです。
 亀山一体が焼き物の産地として栄えていたのに、何故神社裏の荒れた場所にしか貴重な遺跡が残っていないのでしょう。
 実は、以前は残っていましたが、開発に伴い消えていったのです。
 昭和後期、玉島に山陽自動車道が貫通する計画に伴い、亀山焼きの発掘が始まりました。それまでに調査されたことが一度もなかったため、コンテナ1000箱以上もの大量の亀山焼きや、大量の窯が見つかり、貴重な遺跡である実態が分かってきたのです。
貴重な遺跡を残したい思いで、何度も何度も遺跡の保存方法を審議しましたが、その時点で架橋の位置の変更は不可能に近く、発掘だけの調査を行い、焼き物のみを保存することしか実現しませんでした。
 開発によって、貴重な遺跡が消えていくとは本当に悲しい事実ですよね。。
 
 ■ 亀山焼発掘風景
 ■ 亀山焼破片

亀山焼跡(亀山)
 神崎神社の第一鳥居の西側に、亀山焼き窯跡、倉敷市史蹟指定と銘記した標柱があり、本殿東側には説明版がある。この付近が亀山焼といわれる陶器を産出したところであって、おびただしき焼けたかめの破片がちらばっている。
神崎神社を中心として東亀山一体に窯跡があり、桃畑にも黒い灰土が一面にひろがって いて当時の盛況をしのばせている。備中名勝考に、甕泊、浅口郡亀山村にあり、ここにてむかし甕をつくりしゆえに、甕山といえるなり。亀をかけるは、借字にて、甕の泊というものそのよしなり。今は田畠となれり。
大嘗会和歌集にいう。後冷泉院永承元年(1048)十一月十五日主基方備中国と前書して木工頭兼文章博士讃岐権介藤原朝臣家経の歌
はこびつむもたひのとまり船出してこげども尽きぬみつぎ物かな
と書いてある。これは亀山の前面が海であったときのことでこの港からは甕が盛んに積み出されていたのである。すなわち、平安時代、貴族文化はなやかだったころ甕の泊が栄えていたことがわかる。この亀山焼も室町時代になって、支那から渡来したうわぐすりを使用する焼物の普及とともに衰えた。
陶村で製造された須恵器も、この亀山の地から積み出されたので、甕の泊と名づけられたのであろう。西山拙斎の歌に
亀山の昔の跡をたどりみむ里のうなゐが道しるべに
以上、【玉島の景観と文化:玉島文化協会昭和五十二年発行】より。このほうがもしかしたらわかりやすい!?w

 

 初めてのコラム、いかがでしたか??ちょっと・・よくわからなかったかな。。。(^^ゞ
 これから発行していくにつれて少しはうまくなっていくと思うんで、これからも末永くよろしくお願いしますね☆
 次はいつの発行になるでしょうか〜?それまでお楽しみにぃ〜〜〜!!!

 

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