線に内在する力に戻る
メッツガー 視覚の法則
P24
曲がった線というものがー角についても同様であるがー
たとえ完結していなくても、内側と外側を有するということを考えることによって
初めて理解される。空間を内側に曲がった線が取り巻く場合には、たとえそれが
完全に取り巻いていなくても、この空間はとくに「図」になりやすい。これが凸面の法則
又は内側の法則である。
P28
よい形態の法則は通過する曲線の法則としてあらわれている。
すなわち図と地が分かれる際には、なめらかに通過する曲線がそれぞれ同じ図形の
輪郭線に属するような方向を優先的にとる。
図25
同じ幅の法則、平行に走っている線がひとりでに正方形の枠の帯となってまとまり、
幅の異なる枠を見ることは困難である。
図26
曲線の集合における同じ幅の法則。同じような幅をもった部分は優先的に図になる
P50
なめらかな連続線が可能な場合でも、角をなして線が結合することがある。
それによって部分形象の構造がより統一的になるときである。その性質上
「共に一つの全体を形成する」(相依属する)ものどうしが結合するのであり、
そして互いによく「調和」しあうもの、言い換えれば、よく整頓され、まとまった一つの形象を
生ずるものどうしが一つの全体を形成するのである。
これが有名なよい形態の法則である。
P69
類同性の法則
類似したものは、大きな間の空間を乗り越えてもまとまろうとする傾向がある。
構造の統一性の法則、よい形態の法則の特殊な場合
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我々の眼は自然界から生命維持のため、食物を探さねばならないゆえ、食物
(果物、木の実、うさぎ、鳥、魚、昆虫、貝、わらび)等を抽出しなければならない。
地中にもぐっている生物を捕まえるには、その地表のわずかな変化、特徴ある
痕跡のパターンを学習して、その形象を確認するとその形に注意がいき
同様の形を他に探し求める。
違った表現をすれば、対象物の形の特徴的な部分の相似形を一瞬のうちに
視覚プログラムに繰み込み、形象抽出作業と同時にオートフォーカスし
対象物が多くある方向へ照準を合わせる。その方向へ心も流れる。
ほとんどの場合線と線で囲まれた形は、その内側に「実」があるため
バックと対象物を切り替える。
人間の視覚
カジンスキー 点・線・面 西田秀穂訳 美術出版社
感覚の分析 エルンスト・マッハ著 須藤吾之助、広松渉訳 法政大学出版局