董巨に従って筆墨の源頭を発出すに戻る
中国画論の研究 董其昌歿後の声価 古原宏伸著 中央公論美術出版
中国南宗画史ノート8に続いて董其昌の画の変筆について興味ある記述が多々ある。
P141
”点景を力まかせに合成する放恣な精神と、おそろしく楽天的な、明るく稚拙な筆力である」稚拙な**そう、この画の画家は、どうみても高度の技法の持ち主ではない。”
P142
”百に一つもない、わずかな真蹟を見分けるための注意事項がある。
「真贋混交す。然れども、真贋の区別は一目撃して、これを知る。
真跡は時に圭誤の処あり、 人の指摘を聴きて軽々しく去取すべからず、
その神駿を望んでこれを得。」 雲間王氏所蔵画冊)顧復跋(平生壮観)巻十)
「ほんものには、時に人を欺き惑わすところ」があるという。
何とも不可思議な真蹟のありようである。”
P144
”「臨摸*はしても、董画のおかしな所は修正した」「文敏、高尚書の小幅を倣う。惜しむらくは幅中の起処は妥からず、余これを臨して改正をなし、遂に全備を成し、すこぶる自ら意志を得(張* 図画精意識 董華亭 倣高房山水)”
”然れどもその蒼潤縦逸は、北苑、大癡よりウン藉して出ず。いまだ忽せにすべからず。
(銭杜 松壷画憶下)
「無茶をしている処に、後の画家の粗略にできぬ典拠があるのだ」
蒼潤縦逸 縦逸はしたい放題”
P146
”思翁の画は細密の功に乏し。「細密の功」こまかな画が不得意だとは「下手だ」をいいかえたものである。”
P147
”真蹟自体に複雑な要素のあること、判断と理解に苦しむ無数の偽物が、横行していたことを”
P148
”董其昌の画に対する驚きと、とまどいには「びっくり仰天」と「考えてもわからない」のどちらも婉曲な表現が記録されている。
南宋、元人も道うに足らず、まことに洞心駭目の観。
奇古荒寒の境、正に驚心駭目の際、、、、思義すべからざるものあり。
筆墨の妙に至っては、思義すべからざるものあり・・運古純熟の者にあらざれば、
その一筆も得るあたわず。
みな意表に出ず、、、この老 気象大、腕間の変幻測るなし。”
P151
”文敏に至ってまた、自ら機杼(工夫)を出だし、ほとんど目に前人なからんとす。
元より出でて宋に入る。諸家の善を集めて、独り霊気を運らす。
「古典をマスターした後で、おのれの意をめぐらした独創なのだ」
だが、その独創の具体的な内容については、遂に分析されたことはない。
「天資異なる」「霊気を運らす」「本来の面目」これ以上に踏みこんだ説明はどこにもない。旧中国の批評の限界がここにあった。董其昌の画は彼ら批評家の語彙にはなかったからである”
P167
”、、、、、、バランスのとれているようなおだやかな画風とに生まれ変わらせたものだった。その状況を董其昌にわずかに遅れる画家 コギョウエンはこういっている。
「惜しむらくは、これを学ぶ者いまだ宗旨を探らず、いたずらに皮膚をウツして、遂に影中に影を生じ、影の外に影をあらしむ」/*董其昌とほとんど同時代ですら、その本質を理解できずにいて、外見をなぞらえるだけだった*/”
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この画のもたらされる原因を調べることは大変困難なことでしょう
本人にしか分からないことです
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董其昌の山水図は、画を習う最初の過程で鑑賞の対象でもなく模倣の対象でもなかった。
しかし今、山水画の構図作成の勉強を進めて行く過程において、
董其昌の探し求めた「遠い山々」への道を、残された文言から
感じ取ることが出来るかもしれない。
多くの付箋を貼った部分、それぞれ関連性のある事象の断片が未整理のまま
乱雑に放置されますが、上手くまとめ上げて文章に出来ません。
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辞書
【機】
《意味》
c{名}はた。はた織り機。また、はた織りの装置の動きをそれぞれのしかけに伝える細かい部品。また、弩ドを発する細かいしかけ。「機杼キジョ,キチョ」
d{名}部品を組みたててできた、複雑なしかけ。「機械」
e{名}物事の細かいしくみ。からくり。「機構」「枢機 (たいせつなしくみ、かなめ) 」
f{名}きざし。おり (ヲリ) 。事がおこる細かいかみあい。「機会」「契機 (きっかけ) 」「投機」「其機如此=ソノ機カクノ如シ」〔マ大学〕
g{名}人にはわからない細かい事がら。秘密。「機密」「軍機 (軍の秘密) 」
h{名}勘のよさやずるさなど、細かい心の動き。「機転」「機知」
《解字》
会意兼形声。幾キは「幺二つ (細い糸、わずか) +戈 (ほこ) +人」の会意文字で、人の首に武器を近づけて、もうわずかで届きそうなさま。わずかである、細かいという意を含む。機は「木+音符幾」で、木製のしかけの細かい部品、わずかな接触でかみあう装置のこと。マ幾
【杼】
《意味》
r{名}ひ。はたおりのさい、横糸をのばし出してくる糸巻き。また横糸を巻いておさめた道具のこと。▽縦糸を巻くものを柚ジクという。「其母懼投杼踰墻而走=ソノ母懼レテ杼ヲ投ジ墻ヲ踰エテ走ル」〔マ国策〕
s{名}くぬぎ。または、とちのき。「杼実ジョジツ」
《解字》
会意兼形声。予は、□印をひっぱってA点からB点へとずらしたさまを描いた象形文字。引きのばす意を含む。杼は「木+音符予」で、糸をのばして出す木製の糸巻き。マ予
《単語家族》
舒ジョ (のびのびする) 傷Rジョ (のばす) と同系。
【圭】
《意味》
c{名}天子が領土を与えたしるしとして、諸侯に与える玉器。▽正式の場では手に持って貴族のしるしとする。〈同義語〉マ珪ケイ。「玉圭ギョクケイ」「執圭=圭ヲ執ル」〔マ論語〕
d{形}かど。きちんとかど目がたっているさま。転じて、すっきりしたさま。〈類義語〉マ佳カ。「圭角ケイカク」
e{単位}ますの容量の単位。一圭は、一升の十万分の一。
《解字》
会意。圭は「土+土」で、土を盛ることを示す。土地を授けるとき、その土地の土を三角の形に盛り、その上にたって神に領有を告げた。その形をかたちどったのが圭という玉器で、土地領有のしるしとなり、転じて、諸侯や貴族の手に持つ礼器となった。その形はまた、日影をはかる土圭ドケイ (日時計の柱) の形ともなった。
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