「七十五膳据神事」は吉備津神社にて神饌を
献上する行事で春と秋の大祭で行われます。
この神事は、300メートルに及ぶ廻廊を降った
端にある御供殿から本殿までを
神職や氏子など奉仕者の方達百数十人が
七十五膳の神饌などを捧げ持ちながら
列を作って静々と運んで行く行事です。
御供殿を午前11時ごろ出発してから本殿に
お供えが終わるまで儀式作法に則り
行われるので約1時間ほどもかかりました。
この様に行事が荘重に行われるのは、
当社が神階一品と言う
格式の高さからうかがい知ることができます。
国宝の本殿と拝殿
御供殿(ごくうでん)

行列は先導者、神職、猿田彦、獅子と続きます
神職の後に鉄砲、弓、矢、太刀、鉾などの
武具を持つ人や⇒
御供物を持った子供達も続きます
御掛盆といわれる黒漆の脚のついた神膳が7膳、二人で持ちます。膳の中は、蒸した白米を円筒形に
盛った御盛相(おもっそう)を中心に鯛、筍、昆布など山海の幸が並んでいます

昔の写真を見ると神膳を持つ人は男性の厳粛な裃姿でした。之も時代の流れでしょう。
小さい神膳は68膳、一人で持ちます⇒
行列が南随神門に来ると立ち止まり、
宮司が隋神門の神に祝詞を奏上します。⇒

行列が御本殿に来ると、奉仕者が運んで来た
神膳や供物は⇒

吉備津神社
公式サイト

当神事の由来をご覧になれます

⇒待機していた担当役から御本殿の祭員に
渡され、神前にお供えされます⇒

お供えが終わると宮司の祝詞の奏上・参列者の
玉串奉奠など祭典が厳粛に行われます