真庭市の南端部にあたり岡山県の中西部に位置する北房地区(2005年近隣町村と合併・旧町名北房町)、 古くから北部吉備の要衝の地として栄えてきたところです。 同地区の中心呰部(あざえ)商店街で300年以上の伝統を有する「ぶり市」が、2月1日同商店街主催で盛大に行われました。 そもそもの由来は、備中松山藩主石川総慶(在位1711〜1744)が伊勢亀山藩の藩主として移封したとき、同地区約1万石が石川氏の 飛び地としての所領となり、同地区の中津井に陣屋が置かれて、代官が市の奨励をして盛んになったとあります。 現在では呰部商店街がこの伝統を引き継いで年中行事とし、楽しいイベントに仕立てて往時の賑わいを呈しています。 当日は同商店街の入口には関所が設けられ、歩行者天国となった通りには、ぶり小屋の外地元グループの出店や露店が軒を連ね、 特設ステージでは楽しいイベントが、また餅投げ、富くじなど盛りだくさんで終日賑わい、山間の町に3万人ぐらいの人出があるそうです。 「北房ぶり市」は第8回ふるさとイベント大賞部門賞を受賞しています。 この北房地区には、7世紀代の大小約250の古墳があり、その内の大谷・定古墳群が平成20年国の史跡に指定されました。 特設ステージの横断幕にその祝意が表されています。 |
伊勢亀山藩から飛脚によって「ぶり市許可状」が届いたという設定で代官が許可状を読み上げます。 | |
備中呰部庄屋に許可状が渡されます | 亀山市長からのメッセージの読上げ |
豊永獅子舞(新見市豊永) | 備中かぐら太鼓(高梁市仲井町) |
特設のぶり小屋が2ヶ所設けられ、産地直送、一本釣り天然のぶりが捌かれています。 |
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ぶり小屋のぶりで無病息災 | 代官(阿賀北房守呰部鰤市佐衛門)の見回り |