岡山県の吉備高原中央に位置する吉備中央町の川合神社では、毎年8月23日の夏祭り「献燈祭」にだしが奉納されます。
だしはたなと呼ばれる組み立て式の小屋に歌舞伎や大河ドラマなどから題材を得た人形で舞台を演出するものです。
氏子や保存会、地元小学生から苦心の作を奉納します。毎年大勢の参拝者を楽しませ町の明るい話題となっているようです。
人形の頭部や手足は桐の木で作り顔を描き毛髪をつける。胴体、腕、腿は藁を束ねる。衣装は色紙を貼り合わせ紋様など細かいところまで
器用に仕上げています。豪華絢爛な見映えに感心します。
だしの行事は、この地域で江戸時代中期頃から行われていたらしいと言われていますが、今では川合神社で伝承されており、
岡山県重要無形民俗文化財に指定されています。
だしには夫々題名と場面の説明が筆太に書かれ昔懐かしい伝統の味がします。
夜には1週間遅れの盆踊り大会や打ち上げ花火で盛り上がり、往く夏を惜しむ大勢の人で賑わいます。

だ    し

川中島の戦い
功名が辻 勧 進 帳

石川五右衛門

毛  抜 恋飛脚大和往来

だしの説明板

箕輪心中

かさじぞう(下竹荘小学校) クリックで拡大。   ブラウザので戻る。



浦安の舞

参拝者で賑わう 踊り上手で盛り上がる