備中の小京都と言われる高梁市の中心部(旧高梁町)は旧名を松山と呼ぶ城下町。
当時、備中松山藩の鉄砲組は、全国にその名を馳せていた歴史があり、その風格ある伝統を今に再現せんとして
活動する備中松山藩古銃鉄砲組の皆さんによる火縄銃空砲演武が、元日の朝八幡神社で勇壮に奉納されました。
高梁市和田町に鎮座するこの八幡神社は、松山藩の鎮守として歴代藩主の尊崇を受けた由緒ある神社です。
この日11名の隊員の皆さんが武具甲冑に身を固め、古式に則り威儀を正して空砲を発射し、
平成18年の幕開けの号砲を轟かせました。


出陣前の必勝祈願といった構図でしょうが、火薬を扱うため隊員の安全祈願もあると想像されます。
具足、旗指物に往時を再現し、隊員一同武士然とした風格を感じます。


銃を捧げ礼をして威儀を正して始まります。右写真は銃口から火薬を入れ、細い鉄の棒(サク杖)でつき固めているところ。


指揮者の「放て」の合図で一斉に、あるいは順番に発砲し、轟音が轟きます。


短筒、大筒も登場し、往時の砲術を想像させます。