獅子達の里を標榜する香川県三木町

その名のとおり、町内神社の大小の獅子が、
三木町総合運動公園に集結する「獅子舞フェスタ」
には、日本最大級の3頭の大獅子と町内42の
獅子連の小獅子のほか、町外のゲストの獅子
2組も加わって競演する瀬戸内の一大イベントで
正に雄大、壮観です。
平成18年「第10回ふるさとイベント大賞
(祭・スポーツ部門)」受賞の栄誉に輝いています。
午後6時から3時間、三木町の獅子達が
一同に会して伝統の舞を披露する
晴舞台とも感じました。
この「獅子舞フェスタ」は[獅子たちの里
活き生きふれあいまつり」の目玉で9月22,23日
同公園内外で「ふるさと物産」「健康、福祉ふれあい」
の催しなど三木町挙げての有意義多彩な
イベントになっています。

鰐 河 神 社 大 獅 子

三頭の大獅子の中では一番小さいが三木町の指定文化財となっています。大きさは三木町のサイトに公表されているのでそれから
引用しますと、獅子頭は高さ63cm、幅90cm、長さ100cmその頭に長さ12m(尾は別)、幅5.4mの油単が付けられ、油単の中には
醤油樽のたがを利用した7個の竹の輪が用いられてあり、全長は約13m。これを動かすには50人(大人、子どもも含む)が必要とあります。

天 野 神 社 大 獅 子

上のタイトルの写真で左側が天野神社の大獅子、真ん中の鰐河神社の獅子と比べると2倍程の大きさが分かります。

氷 上 八 幡 神 社 大 獅 子

上のタイトルの写真の右側が氷上八幡神社の大獅子、天野神社と同等の大きさに見えますすが、これも公表されたサイズが見当たリません。

小 獅 子 の 競 演 ・ 乱 舞

写真左上は午後6時オープニングの三木町全獅子集結の場面。42の小獅子連は代表の6神社のグループに分かれて演じます。
中でも和爾賀波神社のグループは一度に12連登場して賑やかです。
夫々の連の中には雌雄2頭いるものや、面を付けた道化や天狗などの付きものも見られ、
とても多彩、鉦と太鼓で乱舞の競演絵巻を展開します。
讃岐の小獅子は、色黒で耳が大きく動くのが特徴のようです。

ゲ ス ト 出 演
筒 野 の 虎 獅 子(さぬき市大川町) 龍 獅 団(神戸市立兵庫商業高等学校)

少年が扮する武士が荒れ狂う虎を鎮めるという芝居がかった舞。
近松門左衛門の「国姓爺合戦」和藤内のトラ退治を取り入れた
ものとされている。

愛らしい着ぐるみの華麗な中国獅子舞。
ショー的演出で魅了します。

獅   鼓   舞

獅鼓舞」は三木音頭を現代風にアレンジした曲で、獅子頭に似た鳴り物
を手にはめて自由に振り付けして躍ります。

獅子舞の競演の始まる前、球場内特設ステージでは
午後2時過ぎ「獅鼓舞」のコンテストが始まり、
参加の14連が競演しました。


「獅鼓舞」コンテストで入賞した上位3連が、夜の部の
獅子舞のプログラムの中で演舞を披露します。
写真は大賞を受賞した
「獅子姉妹」の少女集団。元気一杯、アクロバチックに踊ります。

この獅鼓舞は平成16年から始まって
「獅子舞フェスタ」を盛り上げています

三頭の大獅子の競演と花火でエンディング

獅子舞フェスタも終幕となる午後9時前三頭の大獅子が特設ステージへ3度目の登場となり、
担いで練り歩くだけですがその貫禄と迫力には圧倒されます。
午後9時過ぎいっせいにライトが消えました。夜空にエンディングの花火が次々とが打ち上げられ、
大観衆の拍手のなか印象的なフィナーレとなりました。


Blog「とっさんの備忘録」に追補の写真があります