宮島厳島神社の管絃祭は、大潮となる旧暦の6月17日、本年は7月28日に行われました。
……祭典は、午後4時厳島の本殿で発輦祭があり、次に鳳輦を管絃船に移し、大鳥居前の儀を終えて、
船内で管絃を奏しながら対岸の地御前神社に向かいます。火建岩で停船し提灯にあかりが灯る頃、
地御前神社からの御迎船を水先に神社前の浜辺で祭典と管絃が奉奏されます。
祭典後、管絃船は宮島に向かい、長浜神社、大元神社で順次祭典を行い、大鳥居をくぐり、客神社前で
祭典と管絃があり、更に狭い枡形に入り管絃船は一気に三回転をしながら管絃を奉奏します。
このダイナミックな儀式が宮島管絃祭のクライマックスである。……(観光用説明書より)
この儀式が終わると神様は御本殿に還御されました。
この日は夜になって雨足が強くなり、十七夜の満月に近い月は見られませんでしたが、
参拝客は、一大歴史平安時代絵巻に感動し、大きな拍手を祭典に奉仕された方々に送りました。





大鳥居沖に停泊している管絃船(御座船)まで奉輦を運ぶのは呉市の阿賀町漕船の方達です。
午後4時半ごろ大鳥居までは干潟となっています。


管絃船を曳航する役目の広島市の江波漕伝馬船(左)と阿賀町漕船(右)。


大鳥居前の儀が終わって管絃船は、江波漕伝馬船に曳かれて、大鳥居沖を大きく3回まっわて
地御前神社の方に向かって海上渡御の御旅にでます。
新聞報道の画像では、江波漕伝馬船が先頭に、阿賀町漕舟を左右に配し、管絃船を曳いて行く
豪壮華麗なな船団の様子が窺えます。



宮島の対岸の地御前神社の祭典が終わって管絃船の一団は、大野瀬戸を提灯やかがり火の明かりを 水面に揺らしながら
宮島の長浜神社に向かって来ます。、
午後9時ごろ、鳥居前の海岸線に並んだ大勢の参拝客が雨の中、提灯を振ってお迎えします。
御座船の寄るところ各所で祭典と雅な管絃が奉奏されます。(動画でもご覧ください.下の欄にリンクがあります。)


大鳥居をくぐり厳島神社に還った江波漕伝馬船は、管絃船を離れ、午後11時前廻廊に囲まれた狭い枡形に入り、
勇壮な櫂捌きと華麗な台振りで一気に3回転する技で魅了します。
次いで管絃船が枡形に入り、巧み棹捌きで回転しながら雅な管絃を奉奏します。
この儀式が終わって神様は御本殿に還御され、祭典の幕を閉じます。


この両船の枡形での感動の船廻しの動画を「Blogとっさんの備忘録」でご覧になれます。

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