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滝宮天満宮 香川県綾川町 |
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「滝宮念仏踊り」は、香川県綾川町滝宮に伝わる雨乞い踊り。菅原道真公が讃岐の国司として滝宮の地に 赴任していた当時の仁和4年(888)に大旱魃に見舞われ 道真公が身命を捧げて雨乞い祈願をしたところ、大雨が降り農民は滝宮神社の前で道真公に感謝して 喜んで躍ったのが起源とされ、その後、浄土宗開祖の法然上人がこの地を訪れた際、この踊を見て 「大声で念仏を唱えながら踊りなさい」と教えて現在の振り付けになったものと伝えられいます。 1,000年以上も住民に守り続けられてられています。国の重要無形民族文化財として指定されています。 毎年8月25日、滝宮神社と近接の道真公を祀る滝宮八幡宮で奉納されます。 今年は隣接の丸亀市飯山町の「坂本念仏踊り」も3年に1度の滝宮の両神社に奉納する年にあたり [滝宮念仏踊」と[坂本念仏踊」が両神社で早朝から入れ替わりに古式床しく華やかに奉納されました。 どちらの踊りも素晴らしく地元民の情熱により、千年前の民衆の喜びが歴史を遡って甦る感に打たれました。 |
滝宮念仏踊は綾川町の11もの地区で受け継がれているということですが、 今年は山田上、山田下、東分の三つの踊組と西分奴組での奉納です。 滝宮神社で午前8時半頃から念仏踊の奉納を済ました後、滝宮天満宮では午後1時半から奴組を先頭に練り歩く 「入庭(いりは)」といわれる入場から始まりました。 |
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薙刀二人組みの悪魔払いの演技の後、南無阿弥陀仏の幟に続く行列の全員が石段前の踊り場の位置に着きます。 写真正面の左右大傘に甲冑姿の武士、右側の後ろには陣笠、裃、帯刀の武士が着席、 両側には囃子方の鉦、左にはほら貝、笛の者もいます。 中央に踊の主役となる花笠、錦の袴に陣羽織の大団扇を持つ一人(下知(げんじ)という)と菅笠、 錦の袴で鉦を鳴らす二人とそれに 少年の太鼓打ち一人または二人で、これらの役を中踊りとも言われているようです。 鉦、太鼓、笛やほら貝の囃子が鳴り響き、周りの「ナムアミドーヤ」などと唱える念仏の大唱和にのって 下知が大団扇を振りながら飛び跳ねるように踊ります。鉦を鳴らす二人と太鼓打ちも何度か中央に出て踊ります。 |
綾川町に隣接する丸亀市飯山町の「坂本念仏躍り」は「滝宮念仏躍りと念仏踊りの起源を同じくし、 どちらも男子で編成されています。 こちらは3年ごとに滝宮の両神社に念仏踊りを奉納します。早朝の6時前から滝宮神社での奉納を済まし、 滝宮天満宮は9時前から東小川奴連を先頭の「入庭」から始まりました。 こちらはお父さんらの肩車で花笠、陣羽織、袴、帯刀姿の幼児が入場着席し、一層華やかになりました。 こちらも大団扇を持った下知が飛び跳ね舞いますが、中踊り4人が何度も輪になって軽妙に踊るのが印象に残りました。 |
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