倉敷美観地区の甍群を見渡せる鶴形山に鎮座する
阿智神社の御祭神は宗像三女神。
天領の町、倉敷の総鎮守の阿智神社では
歳時記をめくるように
神と自然と人とのかかわりのある行事が
年間を通じて行われています。
秋季例大祭では前日20日から広い範囲の氏子
地区を巡る御神幸があります。
21日10時過ぎから御神幸の行列は美観地区に
入って来ました。
大祭にあわせて倉敷屏風祭も開かれており
大勢の観光客が見物する中、美観地区界隈での
祭りの模様です。



御神幸行列のうち三女神の役の方は、萩の花が川面に映る倉敷川を、前神橋から大原美術館前の今橋の御旅所まで、
小船で笛の調べに乗り雅やかな御旅所入りです。今橋では宮司の祝詞奏上など神事が厳かに行われました。


神事の後、宮司さんの朗詠による「三女神の舞」は、まるで天女が舞っているような美しい情景でした。
獅子舞も獅子の戯れる様子がよく出て活き活きと演じました。


行列は今橋の御旅所から近くの「祭り合わせ」会場と進みます。
大名行列を模したと思われますが、鉄砲、弓など武具の列にに続いて宮司さんが神馬に跨って、
馬上豊かに颯爽とされていますので
この行列が印象に残るものとなりました。


「祭り合わせ」会場、神様も人も一緒になって祭りを楽しむという趣向だと思いますが、神輿の威勢のよい練から始まって、
獅子が神輿の間から頭をだして登場、獅子舞を表現豊かに披露します..。
その後2台の千歳楽が千歳楽のサシタサシタでを繰り返します。もう1台の方には
女性も担いでいて魅せます。
行列の途中何度もありましたが、ここでも神輿を高々と差し上げその間を人が通って御神徳をいただく
「神魂振り」があり、人の列が出来ました。



神幸にも加わっていた倉敷名物「素隠居」が、
屏風祭りで賑わう本町通りや東町に出没、団扇で子供達や大人も
軽く叩いて愛嬌を振りまいています。

この地方(備中南部)でよく見られ、「千歳楽」と呼ばれる
一種のだんじりが、美観地区を右に左に揺れながら担がれて
いく光景です。

          阿智神社のホームページはこちらです。