丹後半島の北端に近い京都府伊根町伊根浦、字型の伊根湾を
囲んで建ち並ぶ約230軒の舟屋群。独特の景観に心が和みます。
毎年7月27,28日は八坂神社の伊根祭が行われます。
およそ300年の伝統を有し、海上の安全,大漁、五穀豊穣を
祈願します。
28日の本祭にバスツアーでやって来ました。
八坂神社では正午ごろから、式典が始まりました。
拝殿では宮司や参列者の方々で祭典が行われ、大広前では
3人の稚児が主役で,
太鼓や笙、笛など雅楽の奏せられる中
古式床しく祭事を進めます。


午後1時ごろ、八坂神社の
高梨地区対岸の耳鼻地区
から、神楽船と祭礼船が
湾内を巡ってゆっくりと
進んでくるのが見えました。
波静かな伊根浦の湾内を
進む海上渡御です。
祭礼船は、伝馬船2艘を横に
繋ぎ、地区の幟を
はためかせ、
裃、紋付き袴の諸役の方々
太刀振りを務める少年達を
乗せています。
300年の伝統が偲ばれる
敬神の姿です。



船から降りた一行は急な石段を上がって八坂神社に宮入りします。最後は神楽社を担いだ2組が駆けあがって来ました。
午後2時ごろから少年少女らの太鼓や太鼓や笛の賑やかな囃しに乗って獅子舞、少年の太刀振りなどゆっくりと回りながら
神前で一生懸命の演技を奉納します。
ともあれ、子供達もこの祭りの主要な役を占めており、子供から大人まで一緒になって伝統を受け継ぎ祭りを盛り上げています。
大漁の年などに行われる大祭には豪華絢爛の船屋台が出るそうです。

墨絵のように美しく記憶に残る伊根浦の風物

伊根湾を巡る遊覧船


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