新見市新見の船川八幡宮の10月15日の例大祭に行われる、いわゆる大名行列は、正式には「御神幸武器行列」と言われるものです。
行列の由来は初代藩主関長治候が、新知入国時に行った大名行列を、同八幡宮の秋の例大祭の御神幸のとき、
神輿の先駆をさせたのが始まりとあります。
往時のしきたりを忠実に継承している300年の伝統ある民俗行事は見る者に深い感銘を与えます。
新見市の無形民俗文化財に指定されいますが、
平成4年日仏文化交流事業としてフランスの都市でEC諸国の人に披露した輝かしい経歴があります。
写真は午後1時同八幡宮の石段を下りているところです。下の鳥居前に集合して行列を整え、号砲の合図で午後1時半に出発します。
右下の写真は、人と同じく御馬の蹄にも草鞋を装着しているところです。
新見市ではこの祭を「土下座まつり」としてPRしています。


御神幸武器行列   

御神幸は船川八幡宮と御旅所を往復します。
写真は午後2時半、宮地町の御旅所から出発して同八幡宮へ還る行列の一部のです。(往路とは道順が変わります。)
総員64名で構成は、行列52名(裃、横縞の法被の人)郷士監察12名(紋付羽織袴姿で行列の外を歩き指揮をする人))
大小の刀を腰に袴は股立ちを高くとり、着物は端折って草鞋ばき、道路の中央を進み、歩行中の間隔、
目線など細かい決まりが定められています。堂々と進む姿には武士然とした威厳と品格を感じます。


御先払い(おんさきばらい)
行列の先頭で青竹を持って「下に下にー」を発します。

御旗持夫(おんはたもちふ)
旗を対でかつぐ人

御白熊(おんはぐま)
毛槍を対で立てて歩く人


  前  御薙刀(おんなぎなた)‥薙刀をかついでいる人
  後  御馬印(おんうまじるし)‥馬印(まとい)をかついでいる人
      御馬(おんうま)‥御神馬
      御馬口付(おんうまくちつき)‥馬を引き歩く人
 
御鉄砲(おんてっぽう)‥赤い袋の鉄砲をかついでいる人
                 (全部で5人)
 御恕俵(おんじょひょう)‥矢筒をかついでいる人


御弓
弓をかついでいる人(全部で5人)

御長柄(おんながえ)
長柄(やり)をかついでいる人(全部で5人)


神輿6台が行列の後に続きます。列が神輿になると観衆は
立ち上がってもよいということです。

沿道の氏子たちは家の前に清めの砂を立てて、土下座や
腰を低くして敬虔な気持ちで迎えます。
之は午後1時45分頃の御神幸(往路)の場面です。



子供大名行列   

武器行列とは別に子ども達も大人に負けじと平成4年から「子供大名行列」を仕立てて、「土下座まつり」を華やかに盛り上げています。

岡山県神社庁サイトの船川八幡宮のページはこちらです