広島県の備北地域、庄原市山内町の「日吉神社」の例祭「山王さん祭」で勇壮な「早駆馬神事」が行われました。
当社は、滋賀県大津市の山王信仰の総本宮、日吉大社の全国にある分霊社の一つ。
戦国時代には甲山城主山内氏の尊崇厚く、祈願所でもあったようです。
「早駆馬神事」は永禄年中尼子軍との合戦に戦勝祈願し、3騎の馬の活躍で勝利したことにより始まったとされています。
この日、午前11時前3人の武将に扮した騎手が裃、鉢巻姿(午後からはピンク色の祭り衣裳)で鳥居から約50mの参道を勇壮に
社殿に向って、3騎続いて、あるいは一騎づつで、数回駆け上がりました。
恰も戦勝祈願かまたは戦勝報告か当時の模様を髣髴とさせるものがあります。
甲山城主山内隆道奉納の赤糸威鎧(当社所蔵の国重文)は、現在広島県立歴史民俗資料館の企画展に出展中でした。



祭事の行われている本殿、拝殿
午後からは、赤ちゃんを抱いた若夫婦など
次々と祈祷のお祓いを受けていました。

3人の少女による浦安の舞奉納 お子さんを馬に乗せての記念撮影が、
人気の的。カメラマンも一斉に放列、



午後2時半頃から1キロほど先の御旅所へ向けて御神幸が始まりました。これは御旅所から還っているときの写真です。