余慶寺花まつり  潅仏会
2004.4.8 岡山県瀬戸内市邑久町
 

余慶寺の略縁起(左)と本堂の
案内板です。
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4月8日は釈迦の誕生日を祝う「潅仏会」が各寺院で行われます。ここ瀬戸内市邑久町にある天台宗の古刹
中国観音霊場第2番札所「上寺山余慶寺」の花まつりにやって参りました。
潅仏会は一般に花まつりと呼ばれていますが、丁度境内の桜も見頃を迎えています。
写真は、左から本堂、三重塔、薬師堂です。小高い山上に明るく開けた境内まで車で進入出来ます。
境内には諸堂や鎮守社が並んでおりは見事な伽藍配置です。両側に桜並木と六つの塔頭寺院があり
県内でも珍しい壮観なスケールです。
更に隣接する豊原北島神社は源平の戦い藤戸合戦で先陣の功ををたてた佐々木盛綱が大鎧を奉納した神社、
また、山麓一帯は南北朝の武将児島高徳と和田範長一族の居城があった所であり供養等が建てられいる。
これ等歴史的所産や山上からの景観もよく環境を整備すれば信仰のほか観光面でもっとアピール出来る
のではないかと余慶寺に始めて参詣した率直な感想です。
左は本堂(観音堂と称し、国重文)。 中は本堂内、須弥壇も立派です。本尊は千手観世音菩薩。 
右は花まつりのため四本柱に花屋根の御堂に甘茶の入った潅沐盤を置き、その中に釈迦の誕生仏の立像を安置しています。
参拝者が柄杓で甘茶を誕生仏に注いでいました。
左と中は薬師堂、正面の扁額には「醫王窟」とある。大きな念珠が天井
からぶら下がっており引くとカチカチと音がする。
古くは山の麓にあった建物で享保19年(1734年)再建の棟札が現存。
お堂の奥は収蔵庫になっており薬師如来像(国重文)、聖観音像(国重文)、
十一面観音像(県重文)が収蔵されており、この日は運良く御開帳があり
拝観できました。
嘉永3年(1850年)に再建されたもの。
屋根の二面が唐破風の本瓦葺。
袴腰の均整の取れた美しいフォルム。
鐘は青銅製(県重文)
                                                             
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