17 そぼQ そぼくな質問 E5級Gの課題曲で…2回続けてあたりました。 2004年6月15日 2004年版へ戻る
そぼQ コラム 親切とは?
そぼQ インフォメーション

≪そぼQ そぼくな質問≫
質問者:わからなくなった?さん
エレクトーン5級グレードの課題曲で、「想い出のワルツ」が2回続けてあたりました。
1回目は曲想豊かに弾いたら『この曲は淡々と弾いたほうが良い』と言われ、
2回目に淡々と弾いたら『もっと曲想豊かに弾いて下さい』と、全く正反対の事を言われてしまいました。
今度はどのように弾けばいいのかを 習っている先生に聞いても『わからない』と言われてしまいました。
生徒でもない私ですが、何かアドバイスをいただけませんか?お願いします。


回答者:そぼQさん
全く正反対の事を言われたら、そりゃ〜ワカランようになるわなぁ。
この「想い出のワルツ」には そぼQも関わったことがあるんで、その話も含めて 2つ程紹介してみようかな。

当事者のA子さん、1回目の試験で「想い出のワルツ」が当たり、曲想豊かに弾いたんじゃ。
惚れ惚れするくらい魅力的な演奏をしておったんじゃが、あんたと同じように『淡々と弾いたほうが良い』と言われた。
A子さんは、『試験官の言うような弾き方はしたくない。あんな弾き方は嫌いだ。』と訴えた。
そぼQは、『今の演奏を変える必要はないから、このままで もう一回受験するように。』と勧めた。
この1ケ月後、見事に5級に合格した。
やはり「想い出のワルツ」が当たったが、『素晴らしい演奏です。』と誉めてもらったらしい。

B子さんは、4級の自由曲で “ど派手なジャズ”が当たった。
コンクールでも評価を受けた曲じゃったが、『個性がきつ過ぎる。』と言われ、不合格。
その1ケ月後に再受験、やはり“ど派手なジャズ”が当たり『個性的で素晴らしい。』と誉められ、見事4級合格。

何が言いたいか、わかるかなぁ?
要は、『主体性をもって試験に臨め』と言いたいんじゃ。
試験官も人の子、好みもあるわいな。
じゃが なんぼ好みではの〜ても、うまけりゃ 曲そのものは評価して欲しいと思うが…
時にゃあ 『昨夜、夫婦喧嘩でもしたんかいなぁ?』と思われるほど、鼻息の荒い人もおるみたいじゃ。
試験官のレベル・アップも、心底望まれるよなぁ。

グレードなんつ〜もんは “宝くじ”みたいなもんじゃから、“運が良けりゃ〜当たる(合格する)”と 考えりゃあエエ。
これらの話は “受験者がその級のレベルに達しておる事”を前提としておるので、勘違いをしないように。



≪そぼQ コラム≫        [親切とは?]

ブチ切れさんのメール
(前略)発表会の準備で忙しく、レッスンを2週間欠席しました。
習っている先生から「××日の▼時に、レッスンをしてあげるから いらっしゃい」と電話があり、
「練習ができないから…」とお断りしたのに、是非にと言われ、「親切だなあ」と思いながら行きました。
60分間のレッスン中に「来るなら、もっと練習くらいして来い」とかブチブチ文句を並べ立てられ、
やっと終わると「今日の特別レッスンは、5000円でいいから」と言われた時には、完全に切れました。
こんなのは親切でも何でもなくて ただの悪徳業者と同じだと思い、すぐにこの先生はやめました。

6月5日版の質問の中の先生なんてのは、正直で良い方ですよ。
「レッスンに通う時間さえ増やせば上手くなる」なんて思っている人の為に タダで時間をさくなんて、無駄なことです。
お互い、疲れるだけですよ。(中略)
世の中の親切なんてものも、選ばれた人達だけが恩恵を受けている。
親切なんてものは、見返りを要求するものではないし、宣伝するものでもない。(後略)


ブチ切れさんは、随分ハッキリした性格なんじゃなぁ。なんぼ そぼQでも、ここまでハッキリとは よう言えんわ。
お腹立ちの度合いが、手に取るようにわかります。
確かに、 “親切と不親切” の線引きは難しい事じゃ。
相手との価値観が合わにゃあ、ただのおせっかいに成り下ってしまうもんな。

40歳代でバリバリ仕事をしている人に 見合い話を持ち込み、『結婚こそが幸せ…』なんつ〜のは、親切を通り越して大きなお世話じゃもんな。
『相手を見てモノを言え!』てなもんじゃ。

まあ、花でも眺めて落ち着いてから、新しい先生を捜してくだされや。
6月の花 “紫陽花” はエエですでぇ。
土壌によって花の色がころころ変わるし、毎年見事に咲かせるには、相当の手入れが必要とか。

日本を代表する偉い人の首も、時には変えてみたらエエんじゃないかな?
そいつ等は、コツコツと努力をしている人達を踏み台にして、“我が天下” とアホみたいに咲いておる。
支えてくれている人達に、本当の親切を返さなゃいけん。
そうすりゃぁ “まともな人の心” に触れるチャンスが増えるかも知れん。