14 そぼQ そぼくな質問 クラシックピアノのコンサートで拍手を強要させられました 2005年5月15日 2005年版へ戻る
そぼQ コラム “ゴースト” は “ゴースト” じゃから面白いんじゃ
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≪そぼQ そぼくな質問≫
質問者:苦楽四九 好耶 さん
クラシックピアノのコンサートに行ってきました。
日本人若手男性の演奏会でしたが、拍手を強要させられました。
決して下手ではありませんでしたが、本当に良ければ心から拍手をするものです。
録画をするとのことでしたが、これって完全なヤラセですよね。
嫌な気分になったので、アンコールを聞かずに帰ってきました。
クラシックの世界って、まだまだ生意気で古いと思いませんか?


回答者:そぼQさん
はははぁ〜、かなり手厳しいご意見ですなぁ。
確かにクラシックの世界は、一部では 鼻持ちならない 古〜い体制が根強く残っていると思います。
音楽に限らず、古典もの(日本の伝統芸能一般)は も〜っとすごいと聞きます。
一般人には 理解しがたい世界のようですなぁ。

ヤラセについては、クラシックに限られたことではありませんでぇ。
そぼQも、2回ほど公開録画撮り(テレビ)の場面を経験しておりますが、そりゃぁ大がかりなものでした。
どうすれば綺麗な絵(画像)が残せるか、どうすれば盛り上がったステージ(音声)のように誇示できるか…を優先し、
客の意向などはソッチノケで主催者側は動いておりました。

さすがに出来上がった画面は 豪華なものでしたよ。
しかし、順番が違うんですよなぁ。 “実演の結果としての記録”ではなく、“記録する為の実演”になってしまっとる。
あの人達の考えとる主役は 『記録(画像・音声)』 であって、『ステージの実演』は完全に 脇役に成り下がっておった。 
記録は どこまでいっても永遠に記録でしかないのに…と苦々しく思うたもんでした。
“消えてしまう実演”こそが、“感動できる実演”こそが、至上の芸術である…な〜んちゃって。

その男性ピアニストさんも、“過度な期待と賞賛”に押しつぶされんよう 頑張って欲しいもんです。
根性ある人じゃったら、10年後には 名実共に 本当のピアニストになっておることでしょうな。
ご一緒に祈りましょうや、アーメン。




≪そぼQ コラム≫   「“ゴースト” は “ゴースト” じゃから面白いんじゃ」

先日の飲み会(2次会)で 盛り上がった時の風景。
あっちのコーナーは、カラオケでワーワーキャーキャー。 そっちは、プロ野球談話。 こっちは、タレントの こき下ろし。

「森さんが分かれたんじゃとぉ、浮気らしいで。」
「♪♪3年目の浮気ぐら〜い大目に見ろよ〜♪」
「しかし、トラの女房は エエ仕事しとったなぁ。」⇒(トラの女房とは…タイガースの捕手、矢野選手のことじゃった)
「ええッ! 寅さんに奥さんおったかぁ?」
「うん、奥さんが離婚届を置いて、家出たらしいで。」
「あの森 元総理も、やっぱり来るところまで来たか。」

おまえらなぁ、もちっと筋の通った会話をせ〜よ。
ほんまに3つの違ったコーナーを聞き分けるのは、至難の技でぇ。頭がおかしゅうなるわ。

『森さん』とは 、誰のことじゃ? なにぃ、歌手の『森進一』かいな。
そねぇなバカげた話、森さん本人に 直接聞いてきたんか?
講釈師みてぇなことを言うて、テレビのレポーターの受け売りはするなよな。半分も 本当の話はねえらしいが。
タレントにしても歌手にしても、人前に出しておる一面はゴーストじゃろうが。
ゴースト(まぼろし⇒心の産物)の私生活なんぞ、全く興味は無いで。

イチローにしても、野球をしとるあの勇姿に憧れるんであって、奥さんや家族の話なんぞは 聞きとうもない。
美人歌手にしても、画面上の美形にファンが付くのであって、化粧を落としたダサい顔なんぞは どうでもエエことじゃ。
ゴースト=虚像=偶像に、みんなは憧れを持つ。
その人の全部なんてもんは、一生付き合うても わかる訳はねぇがな。

暇な人達の“井戸端会議的発想”には、ようついて行けんわ。
全部知ってしも〜たら幻滅するだけじゃから、知らんほうが 幸せな場合も多いんでぇ。
ゴーストはゴーストであって、実像じゃあねぇ。
それじゃから、現実離れした事柄じゃから、面白いんじゃ。
疲れたから、きょうはもう お先に失礼するわな。(…幕)