15 そぼQ そぼくな質問 E5級グレードの時…と言われ72点でした。 2005年5月25日 2005年版へ戻る
そぼQ コラム 花を愛する人は…
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≪そぼQ そぼくな質問≫
質問者:匿名さん
E5級グレード試験の時、
「一応のことは勉強できていますが、“残り物のごちゃ混ぜご飯”のような演奏です。もう少し主体性のある演奏を心がけて下さい。」と言われ、72点でした。
詳しく聞きたかったのですが、二人とも怖いオバサンだったので聞けませんでした。
あまり親切ではない言い方だと思いますが、これはどのように解釈したらいいのでしょうか?


回答者:そぼQさん
この試験官、かなりユーモアのある面白〜い人じゃなぁ。
多少漠然とした言い回しじゃが、しかしこの講評ならマシなほうでぇ。ひでぇ話を教えてあげようか。
なんぼでもあるんじゃが、2つほどご披露しましょう。

その@:
「顔が幼いと、演奏まで幼いんですね。」
     じゃあ年寄り臭いあんたが弾いたら、やっぱり古臭い演奏になるんか?…と聞きたい。
     かなりのブラック・ユーモアじゃろう。ムカツクわなぁ。肉体的欠陥に例えるのは 如何なものか。
そのA:迷路のような試験会場でやっと目指す部屋にたどり着いたら、
「1分1秒が惜しいんで早くして下さい。」と怒鳴られた。
     新幹線の時間に間に合わんのか?そんなら、もう一人の試験官を はよう呼んで来んかい。…と言い返したい。
     もう一人の試験官は、しばらくしてハンカチで手を拭きながら「お待たせしました。」と帰ってこられた。
     手洗いに行っておられたらしいが、トバッチリも ええ加減にして欲しいよな。

またまた脱線してしも〜たわ、本題に戻ります。
“残り物のごちゃ混ぜご飯”のような演奏の解釈(急な来客に 食事をお出しする場面をイメージしてください)
ああっ!冷蔵庫には残り物しかない。たしか冷凍食品があったはず。
Aさんの場合:冷凍食品をレンジでチン。パッケージのまま客に出して「何も無いので、これで我慢してね。」
         ※食事とは程遠い、飢えを満たす為だけの エサに近い状態。
Bさんの場合:冷凍食品をレンジでチン。残り物をアレンジし、お皿に綺麗に盛り付けて「何も無いので、これで我慢してね。」
         ※一応食事の形を満たしておる。

これを即興演奏に置き換えてみたら分かると思うが、Aは適当な音色で 適当にその場しのぎの演奏をしておる。
Bは音楽とは何ぞや…と考え工夫しながら、雰囲気を楽しんで演奏しておる。
「課題・楽曲の持ち味が生かせるような、音色・テンポ・曲想を心がけて下さい。」
「鳴れば良い…の演奏じゃぁのぅて、自分自身の為に演奏して下さい。」と、試験官は言いたかったんじゃと思うよ。
一応のことはできておるんじゃから、このことをよ〜く考えて演奏すれば、次は合格すると思います。
しっかり頑張って下さい。




≪そぼQ コラム≫  「花を愛する人は…」

初夏にもなると、そぼQ宅の庭にも美しい花々が咲き乱れる。
「お前の頭も 時々狂い咲きになるがぁ」…と言う、ウルサイ外野席の言葉は無視して 続ける。

可憐な青紫色の“あやめ”が咲き出し、朝露にぬれて美しい。
古代紫(青紫)は特に好きな色でなぁ、これは大切に育てておるんじゃ。
今年は急に株が増えて、花が咲き 嬉しいこっちゃ。
「紫は、欲求不満の色なんゃでぇ。」原稿書いとる側でゴチャゴチャ言わんといて。ち〜と静かにしてぇな。

『いづれが“あやめ”か“かきつばた”』と、美人の代名詞のように昔から言われとるが、
“あやめ”は、アヤメ科の多年生植物で、“しょうぶ”とは別もの。(しょうぶ⇒さといも科)
湿地に生息する初夏の“はなあやめ”は、実に可憐で清楚な植物である。
“あやめ”の葉っぱは 先端がちょこっと曲がっとること、知っとったか?
これは日本画の先生に教えてもろ〜たんじゃが、どこか理知的に見えるよな。
現在は、“あやめ”のような女性には なかなかお目にかかれないのも 寂しい限りである。

赤紫色の“ほたるぶくろ”、白黄色の“クリスマスローズ”と“カラー”、爽やかな香りを放つ黄色の“バラ”。
白やピンクの“つつじ”もちらほらと…。
朝のさわやかな庭に出ると、心が洗われるようじゃ。
「しっかり、かっちり、とことん心を洗えぃよ。」うるさ〜い、黙っとれ。

最近気付いた事じゃが、庭で咲く“バラ”は良い香りがするのに、花屋さんから届いた“バラ”は 何で匂わないんじゃろうか?
我が家のものよりは 茎も太く丈夫そうなのに、日持ちも悪い。
植物を育てるには愛情が一番と言われとるが、やはり大量生産のものは 愛情が行き届かんのじゃろうな。

冬から春に咲いた花々はもう終わり、これから夏にかけて咲く花も準備を始めておる模様。
そぼQも 自然を愛でる心は人一倍旺盛であり、美しく楽しい音楽と共に、健康を維持する糧となっておる。