27 そぼQ そぼくな質問 音大に行きたいと思い ピアノを練習している高校2年生です。 2008年9月25日 2008年版へ戻る
そぼQ コラム 赤い蛍
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≪そぼQ そぼくな質問≫
質問者:トオル さん
音大に行きたいと思い ピアノを練習している高校2年生です。
チェルニー30番と、インヴェンション(バッハ)と、ソナタ(ベートーベン)を弾いています。
どんなに頑張って練習しても 先生は一度も誉めてくれません。
先生にはまだ音大に行きたいとは話していませんが、僕の実力では音大は無理なのでしょうか。


回答者:そぼQさん
ピアノを弾くだけでは音大受験はできない(場合が多い)、ということを知っているのでしょうか?
大学によっては ピアノは『課題曲(指定曲)』の数曲を準備しなけりゃなりませんし、
また『楽典』『聴音』『ソルフェージュ(新曲視唱)』『音楽史』の勉強も必要になってきます。
勿論、これらも専門の先生につかないと なかなか難しいモンです。

「僕の実力では音大は無理なのでしょうか。」と尋ねられても、演奏を聞いておらんので何とも言えません。
今 高校2年じゃったら、受験まであまり時間がありませんよな。
音大(や短大)でも ピンからキリ迄いろんなレベルがありますんで、先生に相談すべきじゃと思いますよ。

厳しいことを言いますと、トオルさんは先生に誉めて欲しゅうて 今までピアノを弾いてきたのですか?
小さな子供のように「上手よ〜」と頭をなでてもらい、ご褒美の“キャンディ”が欲しいということでしょうかな。
もう、そねぇな年令はとっくに過ぎたと思いますよ。
誉め倒されて「自分は上手い…」と錯覚し、ダメになる人も多い世の中です。

批判があるからこそ、それをバネにして努力すれば人間は大きゅうなれるもんです。
注意をされるほうが有難い…と考え方を変えてみて下さい。
賞賛(ほめたたえること)は求めるもんではの〜て、受けるもんじゃと思います。
ホントに上手であれば、イヤでも「ブラボー!」と声がかかるはずですよ。




≪そぼQ コラム≫   【赤い蛍】

深夜のカー・ラジオから、森進一が歌う『北の蛍』が流れ出した。
別に この人のファンではないが、すごい歌唱力のせいか 心の叫びのように聞こえたなぁ。
♪♪もしも私が死んだなら 胸の乳房を突き破り 赤い蛍がとぶでしょう
   ホーホー蛍とんで行け 恋しい男の胸へ行け
   ホーホー蛍とんで行け 怨みを忘れて燃えて行け♪♪ (…多分こうじゃったと記憶しておる…)

この歌を聞いて、同乗者共々 ゾ・ゾ・ゾォ〜っと悪寒が走ったよ。
作詞者は『阿久悠』じゃったが、実にインパクトのある言葉を上手に使っており 考えさせられてしも〜た。
おぞましい…とさえ感じさせるこの歌詞、相当霊感がキツい人じゃったんじゃろうなあ。
この世とあの世を行き来して、あの世の怨念を代弁しておるようにも思えた。

元気な蛍を育てる為には生贄が必要じゃそうで、遠い昔には人間を生贄にしていたらしい…と聞いたことがある。(ホンマかいな?)
赤い蛍は特に“血と死の臭い”がプンプンすると聞いていらい、蛍は好きではなくなった。

歌詞の中の赤い蛍、これは確実に怨みを増殖させた女性の化身(霊魂)である。
「恋しい男の胸へ行け、怨みを忘れて 燃えて行け」と名指しされた男性、
怨み辛み(つらみ)で 死ぬまでこの女性に付きまとわれるんじゃろ〜なぁ、ストーカー怨霊は恐いでぇ。

Uターンしてこっちに来られたら困るんで、家に着いたら さっそく線香をたいておがんだがな。
「南無阿弥陀仏、どうぞ成仏して下さい」…と。
何でこの時期に?と考えたら、お彼岸じゃからじゃぁ…と変に納得する我々はヤッパリ変なのか………。
偶然耳に入った歌とはいえ、ラジオを消すことも出来ず 実に不可思議な時間を過ごした…というお話でした。