29 そぼQ そぼくな質問 親はくだらない部活をやめて習い事だけに専念しろと言います。 2010年10月15日 2010年版へ戻る
そぼQ コラム 執念と怨念
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≪そぼQ そぼくな質問≫
質問者: 猫 さん
中学1年です。部活はテニス部に入り、学習塾とエレクトーンとピアノと習字の習い事をしています。
毎日遅くまで部活の練習があり、土日と祭日は校外試合に出かけます。
テニスは下手ですが、部員たちと遊べるので楽しいです。
部活が忙しくて勉強や習い事の練習ができないので、どれも上手にならず成績も中の下くらいです。
親はくだらない部活をやめて習い事だけに専念しろと言います。
友人や先生は、高校受験のとき内申書が下がるので部活を続けろと言います。
そぼQさんも部活をやめたほうが良いと思いますか。


回答者:そぼQさん
若いうちにいろんな事を経験するのは良い事なのかも知れませんが、猫さんの場合は、やりすぎのように思えます。
部活と勉強とエレクトーンとピアノと習字をまとめて上手にこなすなんぞは、天才でもない限り無理な話です。
上っ面だけをナメただけでは何もかもが中途半端になり、結局は虻蜂(あぶはち)取らずになってしまいますよ。

エレクトーンやピアノや習字は特に、習いに行っただけでは上手にはなれません。
じっくりと腰をすえて予習と復習をこなすことにより、上達するものです。
勉強も同じで、疲れ果てた体でいくら頑張っても(頑張れない人が多い)効果は出ないと思います。

親御さんのおっしゃるように、そぼQも部活はある意味でくだらないと確信しています。
(中には良い指導者に恵まれて、素晴らしい結果を誇っている学校があることは承知で言います。)
当時いろいろ部を見て回りましたが、運動部も文化部もどれも遊びの延長のように見受けられました。
いろんな部からの勧誘がありましたが、
書道部や音楽部なんぞは顧問の先生よりも自分のレベルが高かったので、入部するのは時間の浪費だと考えました。
結果『帰宅部』を選びましたが、自分の習い事はすべて突っ込んで練習したのでハイレベルをキープできましたし、
時間に余裕がある分成績も余裕で、帰宅部の友人達とのコミュニケーションにも不自由せず、楽しい学生生活がおくれました。
団結力は、部活に入らなくとも培うことができるのです。

当時も『内申書』というものがありましたが、友人共々成績が上位なので問題なく進学できました。
最近の状況を後輩に尋ねてみたら、
「みんな内申書という言葉に脅され部活をしている。悪い事をせず成績が上位なら受験に部活は関係ない。」と言っていました。
実力があれば、“部活=内申書の良い評価”なんて関係ないみたいですな。

世の中はエコ・ブームです。
部活を含めた たくさんの習い事を見直し、すっきりとダイエットをして無駄を省くのがいいんじゃないですか。
そのうえで、部活を続けるか・やめるかを猫さん自身で決めてください。




≪そぼQ コラム≫   【執念と怨念】

『受けた恩は石に刻み、掛けた情けは水に流せ!』
受けた恩は石に刻み…これは100%実行しておるが、掛けた情けは水に流せ…はイマイチ納得できない部分が見え隠れしだした。

『腹の立つ事・裏切った人間のデータは全て削除して、忘れてしまうと楽になるよ』
…と他人様にはカッコつけるも、「死んでも忘れるもんか!」と執念深く青い炎(怨念)を膨らませている。

理不尽がまかり通り、詐欺まがいの無料サービスの山がいくつも顔を出し、
気の毒そうに見える人に愛情を注いでいると、足元をすくわれる。
善人のように見える人に心を許すと、崖っぷちで背中を突かれる。
誘導尋問にひっかからないよう、言葉を選びながらしゃべる人間関係には とにかく疲れてしまう。

今現在、慈愛・友愛のやさしさだけで生きていくのはとても難しい。
『目には目歯には歯』の精神を持ち、『毒を以って毒を制す』強い意志が必要になってくる。
おててつないで仲良くなんて、そんな甘っちょろい気持ちでは負け犬になってしまう。

が、本音で付き合える本当に良い人に出会えた時だけ、本来の自分に戻れる。
はっと我に返った時、自分の精神状態のすごさにおどろき 感動してしまうのである。
執念と怨念を内に秘め、仏のように笑いながら良い人間を演じてゆけば、今の時代を乗り切れるのかもしれない。