ピッカリ独走会

ぶどうの里ふれあいマラソン大会

1.会場
  青野小学校

2.種目

種目 スタート時刻 参加料 
20km 男子 49歳以下,50歳以上 10:00 \3,000
女子 一般
5km 男子 中学生以下,49歳以下,50歳以上 10:25 一般:\2,500
小中:\2,000
女子 中学生以下,一般

3.コース
 
両コースとも青野小学校をS/Gとする起伏の激しい周回コース。20kmの高低差は約150m、累積標高は200m以上。

4.表彰
 1〜3位にメダルと賞状。4〜6位に賞状。

6.参加賞
 Tシャツ or ぶどう1箱、おにぎり

7.出店など
 ぶどう、ジュース、ビール、スポーツ用品などの出店あり。

8.招待選手
 なし。

9.記録

出場年 種目 記録 練習量 天気 最高気温 風向風速
2019
20km 1時間45分 186km/月 快晴 32℃ 微風
2018 20km 2時間42分 71km/月 晴れ 31 微風
2016 20km 1時間45分 136km/月 26℃ 微風
2005 5km 24分55秒 7km/月 晴れ 30℃ 微風

10.感想など

<2023年>

 2年前のこの項で宣言した勉強だが、3回目の受験でようやく国家試験に合格できた。合格率は4.8%。初学者が合格するまでに必要な勉強時間は1000時間程度と言われているが、私の場合もちょうどそのくらいの時間を費やした。費用は書籍だけでも10万円以上。他にもWEB講座や受験料など合計で20万円ほど掛かっている。大変ではあったが勉強しているうちに面白くなってしまい、今では更にニッチな本を読み進めている。周りの人に話してもあまり食いついてもらえないが、ダイエットのつもりで始めたマラソンにそのままハマっちゃった人にはちょっと理解して頂けるのではないだろうか。
 さてぶどうマラソン。Pお爺さんの情報によると、どうやら「中止」ではなく「終了」らしい。トップクラスに好きな大会だったので非常に残念。いつか復活してほしい。写真は葡萄浪漫館で買ったピオーネ、紅環、クイーンニーナ、瀬戸ジャイアンツ。


<2021年>
 かつてS野パイセンは「人には犬、猫、猿のタイプがある」と言っていた。犬は何にでもすぐに乗ってくるタイプ。猫は常にマイペース。猿は合理的だと判断したときだけ協力するらしい。職場を見回すと確かに面白いように分類できた。どれが良くてどれが悪いという話ではなく、性格を把握するとチームをまとめやすくなるということらしい。
 マラソンでも色々なタイプのランナーがいるが、集団の先頭を走るのは犬、単独で走るのは猫、常に誰かの後ろを走るのは猿かなぁなどと考えたりしてみた。私はその時の気分で犬になったり猫になったり猿になったりだが、勝負レースではできるだけ集団の力を利用するからやっぱ猿かな。
 それはさておき、ぶどうマラソンは2年連続で中止です。写真は葡萄浪漫館で買った瀬戸ジャイアンツ、シャイン、翠峰、安芸クイーン。走るモチベーションを失ったので代わりに勉強でもしてみようかと思います。


<2020年
 「ランナーに悪い人はおらん」とはM樹ちゃんの言葉である。彼のことだから何の根拠もないのは間違いないが、言われてみれば確かにそんな気がしないでもない。周りを見回しても謙虚な人が多い。ただし、サッカーや野球などに比べて不器用な人が多いようにも思う。
 私は中学で陸上、高校で山岳をしていたが、要領よく立ち回ったり同時に複数の作業をしたりするのは苦手である。中高の部活が人間形成に大きく影響するようにも思えるし、そういう性格の人がそういう部活を選びやすいといこともあるのかもしれない。
 また、私の周りにはサッカーの経験者もいっぱいいるが、誰一人ファジアーノの話をしない。これだけ競技人口が多いスポーツの地元チームなのに経験者はほとんど応援してないのは何で?ってサッカーをしている後輩に聞いたら、「△△△△なのに××××だからじゃないですか」と言っていた。
 一方、少年野球の監督をしているS野パイセンは「野球には教育の全てがある」と言っていた。それも大した根拠はないだろうが、まあそんな気がしないでもない。同じ大学生でも、箱根ランナーより六大学野球の選手の方が大人っぽく見えるのは体格のせいばかりではないように思う。別に陸上をディスって野球を奨励している訳ではなく、競技によって何となくカラーがあるよねっていう話。信憑性は血液型占いより下だと思ってください。

 という訳で、愚直に坂道を上り下りするのが好きな人々が集うぶどうマラソン。確かに、わざわざ金を払ってこの時期にこのコースを走ろうなんて悪い人間は考えないだろうなぁと思う。そんなお人好し達が愛するこの大会も、新型コロナには勝てず中止になってしまった。
 このウイルスに関しては、「ウィズコロナ」とか「ハンマー&ダンス」などというキャッチフレーズがある。どちらもこのウイルスと上手く付き合っていくしかないという意味が含まれるが、できればこんなウイルスは絶滅してほしいと思いながら思い出したのが「火の鳥」というマンガ。手塚治虫はその中で、地球から見たら人間なんて人間から見た細菌のようなものだと言っていた。そしてその地球でさえ銀河から見たらひとつの細胞程度の存在でしかないという。
 地球の誕生は約46億年前で、人類の誕生は500万年前である。つまり、人類の歴史なんて地球から見たら人間の感覚でいう1ヶ月程度の期間でしかなく、その間に人類は地球で繁殖して環境を蝕み、宇宙に出てそこでもまたゴミを残してしまっているが、これは新型コロナが人間の体内で増殖して肺炎などを引き起こし、体外に飛び出して別の人間に感染してまた蝕むという活動と同じなのではないか。
 毒性が強すぎるウイルスは、他に感染を広げる前に宿主を殺してしまうため自身もいずれ絶滅するという。ウイルスは生き残るために変異を繰り返すが、人間は地球を殺したり宇宙を汚したりしないような進化をしたいもんだ。

<2019
 「マラソンに腹筋は不要」論がある。代表格は青山学院大学の原監督。理由は、「腹直筋は走るのに必要ない。外側の筋肉を鍛えても酸素消費量が増えるだけ」とのこと。腕立て伏せについても、「肩周りに筋肉を付けても腕振りの邪魔になる」と一蹴。代わりに青学の選手は「青トレ」と呼ばれる体幹トレーニングを毎日1時間30分もかけてこなしているという。それだけの時間をかければ、そりゃ内側とか外側とか関係なく強くなるでしょう。
 今は体幹トレのはしりだから、それぞれのトレーナーが独自の理論で独自のトレーニングを試行錯誤しながら選手達にやらせているのだろうが、トレーナーの当たり外れも大きいだろうなぁと思う。

 という訳でぶどうマラソン。20kmはアップダウンが激しいから体幹トレの成果が試される。この夏はあえて腹筋ばかりやってみた。これのメリットは、横になれるスペースと数分の時間で事足りるというところ。やる気さえあればどんなに忙しくてもできる。直前に遊びに行った南の島でも朝ジョグと腹筋だけは続けてきた。しかし年甲斐もなくハシャギすぎて帰国後発熱してしまったため今年は病み上がりでの参加。
 スタートから13.5kmの最高点までは、いくつも山を越える感じで上りまくる。覚悟はしていたがやっぱりハード。そしてクソ暑い。給水の水は全てぬるいから体温を下げる術もない。
 最高点を過ぎてからも下りっぱなしではないし、急すぎる下りが多くて楽じゃない。青野ダムを周回する頃には、足は使い切ってるし暑さで頭はクラクラしてるし、平坦なのにひたすら苦しい。いったんペースを落としてリズムを取り戻そうとしたところで給水所に梨を発見、思わず手に取って歩きながら食べる。こうなるともう誘惑に勝てなくなり、ダムを離れるまでは上りの度に歩くようになってしまった。最後の坂を上り切った所で残り1.5km。ここまで来ればあとは下りだけだから惰性でゴール。タイムは1時間45分。この暑さを考えればまあまあか。
 反省点としては、腹筋ばかり鍛えて背筋を疎かにしていたせいか、終盤は背中が痛んで最後の下りもペースを上げられなくなってしまった。筋肉を鍛えるときには拮抗筋も鍛えるというのは、中学でK端先生に教わった筋トレの基本。今後は背筋もしっかりやろう。
 
 そして、この日は東京でMGCも開催されていた。事前に男子は1位:大迫、2位:設楽、3位:佐藤、女子は1位:鈴木、2位:前田、3位:松田と予想していたが、結果は1位中村匠吾、2位服部勇馬、3位大迫傑。女子は1位前田穂南、2位鈴木亜由子、3位小原怜だった。
 大迫と小原にはもちろんオリンピックに出てもらいたいが、結局敗れはしたものの宣言どおりの大逃げでレースを盛り上げた設楽雄太と、5kmまで引っ張ってハイペースな流れを作った22歳の一山麻緒、そして序盤から集団に離されながらも粘りに粘って最後は4位にまで上げた「腹筋女王」松田瑞生の、ファイナルチャレンジでの設定記録切りにも期待したい。

<2018
 豪雨災害で精根尽き果ててしまい、7〜8月はほとんど走れなかった。この災害では井原市でも多くの被害が発生。小田川沿いの国道486号線も一部崩落し、いまだに交互通行のままだった。最も被害が大きかったのは、小田川やその支流が決壊して約4600棟が浸水してニュースでも大きく報じられた倉敷市真備町である。
 当日、小田川流域の井原市、矢掛町、倉敷市の24時間降水量は150o前後であった。確かに県内では何十年に一度というレベルの雨量。決壊の原因はバックウォーター現象とされており、その要因としてマスコミに指摘されているのは、小田川と高梁川の合流点付け替え工事の遅れと、ダムの緊急放流である。合流点付け替え工事は50年も前から計画がありながら、これまで幾度となく棚上げされ、今秋ようやく着工予定であった。ダムについては、高梁川の水位が上昇してから放流するということを、これまでに何度も繰り返している。これだけ予報技術が発達しているのだから、あらかじめ貯水量を減らしておくとかできるんじゃないかと以前上司に言ってみたら、「規定に従って放流してるから問題ない」と返され、とても残念な気持ちになった覚えがある。
 また、先日あるテレビ番組を見ていたら、インタビューに答えている被災者の誰もがこれ程まで急激に水位が上がるとは思わなかったと言っていた。堤防が決壊したことを速やかに周知できていれば、誰もが危機感を感じて避難行動に移れていたのではないだろうか。
 「危機管理は想像力」だと言う。あらゆる事態を想定してあらかじめ対策を講じておくことが重要という意味である。「地下水が枯れる」とかという反対論に押し負けて治水工事が進まないなんてのは「木を見て森を見ず」だし、増水しているタイミングでダムの放流をしたら危険が増すのは分かり切っているのだから、そこにも問題意識を持たなければならないだろう。そして、情報共有の重要さは1995年の阪神淡路大震災のときから分かっていたことなんだから、その方法は考え抜いておかなければならない。が、コンプライアンスまでで思考が停止した人にそれは期待できない。防災に関わる者の一人として、あらためてしっかり勉強しなきゃと思った次第です。

 さてぶどうマラソン。今年は会場近くの駐車場に停めたいと思い、早起きして7時15分に到着したが結局葡萄浪漫館に誘導された。スタートまで3時間弱。暇すぎる。車内で小説を読みながら待機。ここは8時30分に満車になった。葡萄浪漫館に行ってみると、確かにスーパーなどより安いがすごい行列。会場までは下り坂を約1km。この時期の10時スタートは暑すぎる。
 後ろの方からスタート。花火が景気よく鳴り響くなかゆっくり進んでいると、上からO橋おじいさんが大声で応援してくれた。そう言えば5kmにエントリーしていた。このコースを走れるのなら膝の調子も悪くないのだろう。
 流れに任せて最初の1kmは8分13秒。その後ものんびり。エイドではぶどうを遠慮なくいただく。予想通りだんだんお腹がしんどくなってきた。そして暑い。給水は全てぬるいから体の熱が下がらない。13km過ぎの急激な上りを、「差し込み」に苦しむY希ちゃんとダラダラ歩いていたら、いつ何どきもペースを乱さず、どんな坂でも決して歩かないA澤さんに追い抜かれた。
 ちなみにY希ちゃんを襲ったこの「差し込み」であるが、その原因について神野大地のトレーナーである中野ジェームズ氏は「横隔膜と臓器の擦れ」だと言っていた。そしてその予防のために内臓脂肪を付けるらしい。確かに脂肪が緩衝剤になってくれそうだし、差し込みを起こしやすい人は痩せている人が多いような気もする。が、同日に開催されたベルリンマラソンでは腹痛のため34kmで棄権していた。どうも最近の神野大地の発言には首を捻りたくなることが多い。彼はハムストリングと臀筋を使って後ろに蹴り上げる走りを目指しているらしいが、横隔膜の負担を軽減したいなら、まず腹筋など前側の筋肉を鍛えて上体が後傾するフォームを修正した方がいいのではないか。それと、彼のようにしっかり蹴って走れる人にこそヴェイパーフライが合っているように思うのだが。
 話を戻そう。このコースの最高地点は14km過ぎ。であるが、その後もアップダウンはある。15kmからの青野ダムは木陰が多くちょっと涼しい。が、暗いし応援はないし気分的には正念場。2年前にも見掛けた「完走できる
かな」の応援メッセージだけが気持ちを支えてくれた。
 ゴールしてすぐさまずっと楽しみにしていたぶどうのサービスコーナーに行ってみると、おっさんの腕時計をトントンと指し示すジェスチャーに冷たくあしらわれた。確かに制限時間は2時間30分となっているが・・・。ちょっとイラつきながらせめてノンアルビールでもと買ったらこれもぬるい。熱中症で救急搬送された人もいたようだし、冷たい物を自分で用意しておくことをオススメする。

<2016
 おかやまマラソンに向けてこの時期にしては練習量十分。ポケモンGOのおかげで長い時間の単独走も飽きずにこなせている。
 当日はあいにくの雨。ハーフのコースは最初の4kmで50m上って80m下り、そこからゴールまでに150m上って120m下るというドMコース。ただし同日広島で開催されている「しわいマラソン」を思えばどーってことない。と自分に言い聞かせる。
 記録を狙う気は無いため、ほぼ最後尾からスタート。いきなり上りということもあってか超スローペース。700m付近では急に道が細くなってさらに渋滞。1kmの通過が7分ちょうど。2km手前の葡萄浪漫館駐車場はグチャグチャの泥道。その後ももうひと山あってから平地の方が楽ってくらいの下り。
 そしてここからが正念場。アップダウンが激しいのは分かっていたが想像以上に苦しい。給水所のぶどうに手を出したらお腹もしんどくなってきた。上っても上ってもまた上りがやって来る。もう終わりだろうと思ってもまたやって来る。大会要項の高低グラフでは分かりにくいが、最後の上りは18km過ぎ。ただ、山道には地元の子供が書いてくれたと思われるメッセージが多数あり、「完走できる
かなとか「ゴールで待ってるよぶどうがなどには大いに元気付けられた。
 そしてゴール。膝が痛い。ぶどうのカゴにはワラワラと手が伸びてくる。なぜか大人ほど大人げない。ピオーネ、シャインマスカット、ゴルビー、翠峰など、どれも美味しい。晴れの国の日照と標高数100mの寒暖差がこの甘いぶどうを作るらしい。参加賞は大粒の瀬戸ジャイアンツ2房。

  

<2005
 青野小学校周辺には駐車場が少なく、かなり早く行かないと近くには停められそうにない。会場近くのちょっと路肩が広くなってる所などにもビッシリ隙間なく停められている。
 5kmのコースは青野小学校周辺のグレープロード(と言うらしい)を走る。給水は無い。距離表示は1kmごと。スタートから中間地点まではほぼ上りっぱなし(高低差約50m)。その後、約1kmで一気に下り、そこからもう一回上って下る。最後の500mだけ平坦。噂通りの難コース。
 ゴール後はぶどう(数種)食べ放題とおにぎりを2個くれる。ぶどうは冷えてはいないがかなり美味しい。シャワーもあったらしい。飛び賞など特別賞多数。

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