ピッカリ独走会

おかやまマラソン

1.会場
岡山県総合グラウンド

2.コース
 フルはジップアリーナ前をスタートしてシティライトスタジアムにゴールする。ほぼ平地ではあるが、30kmからの岡南大橋は高低差17m。他に10m弱の坂が数回ある。
 5.6kmはフルと同時に最後尾ブロックからスタートして、就実高校、シンフォニーホール前を通り、西川沿いを北上してシティライトスタジアムにゴールする。

 

3.参加料
 \10,000(フル)
 \3,000(5.6km)

4.表彰
 1位〜10位。

5.参加賞
 
Tシャツ。完走者には備前焼きメダルとフィニッシャータオル。

6.売店等
 岡山B級グルメ、岡山特産品、公式グッズ、earth music&ecologyなど多数。

7.招待選手
 
有森裕子、山口衛里、坂本直子、中村友梨香、重友梨佐、小島よしお、千鳥大悟など。

8.記録

出場年 種目 記録 順位 練習量 天候 気温 風向風速
2021 新型コロナの影響で中止
2020 新型コロナの影響で中止
2019 Full 3時間19分 763/15000
274km/月 晴れ 8/18℃  微風
2017 Full 4時間36分 5287/15000
134km/月 曇り 7/16℃  微風
2016 Full 4時間21分 3943/15000
156km/月 晴れ 8/20℃  微風

9.感想など

<2021年>
 2019年に「オートファジー」について触れたが、実はこれ、江戸初期まではほとんどの庶民が実践していたらしい。というのも、当時は照明用の油が高価だったため、多くの庶民は19時頃には寝ていたと考えられている。朝は4時頃に目を覚まし、日の出と共に働いて、11時頃に朝食を食べて午後はまったり過ごしていた。そして16時頃に夕食を摂るという1日2食の生活で、つまり夕食から朝食までの19時間は食事を摂らない、毎日オートファジーがフル稼働する生活をしていたということになる。
 文部科学省は「1日のスタートは朝ごはんから」と言う。確かに朝食を抜くと昼食まで頭がしっかり回転してくれない。これは、脳はグリコーゲンしかエネルギーとして利用できないが、人体が蓄えられるグリコーゲンの量は決まっており、朝食を抜くことでグリコーゲンが不足すると、人体は脂肪を脂肪酸に分解してエネルギーとして消費するが、この時にグリコーゲンは産生されないため脳のエネルギーは不足してしまう。
 古代から人類は1日1〜2食の生活をしてきたと言われ、新しい環境に体が順応するには何万年という時間を要すると考えられることから、たかだか数百年前から始まった1日3食の生活を現代の高カロリー食で実践していたら、そりゃ肥満も生活習慣病も増えるだろう。
 ちなみに砂糖が一般に食されるようになったのは1800年代から。アメリカの一部やフランスなどでは10年ほど前から砂糖入り飲料に課税するなど糖分の過剰摂取に対する規制が始まったが、日本では中井履軒という儒学者が「児の病、疳、驚風、疳瘡など、みな砂糖の溢潤より起こると知るべし」と江戸後期には既に警告している。
 長々と書いたが結局何が言いたいかというと、糖分が不足すると頭が働かなくなるのは確かにそうだが、過剰摂取は体に悪いよという当たり前の話。スイーツを食べたいならその分走りましょう。

 という訳でおかやまマラソン。今年は新型コロナ対策のためフルマラソンのみ。人数も例年の15000人から12000人に減らされた。県外からの人流抑制のため、県民枠は2000人から4000人に増やされて倍率は前回の6.33倍から2.40倍に低下、一般枠は13000人から8000人に減らされたが倍率は前回とほぼ同等の2.17倍。てことは、県民枠で申し込んでどっちも外れる確率は約32%。3人のうち2人は走れるはずなのに落選。せっかく開催を決断してくれたのに残念。

 と思っていたら、9/1に中止が発表された。まあ、デルタ株の感染力を考えたらやむを得ないでしょう。

<2020年>
 新型コロナの影響で、おかやまマラソンも5/21には中止が発表された。これで吉備路、笠岡、グランツールせとうち、麒麟獅子、おかやまと、チャリも含めてエントリーしていた大会が5つもなくなってしまった。5/14の新型コロナウィルス対策専門家会議で「第2波第3波の襲来と長丁場での対応が予想される」と提言されているなか、全国からランナーが集まり、混雑した状態が何時間も続き、多数のボランティアが多数のランナーと接触する大会は感染リスクが排除できないというのが、おかやまマラソンが中止になった理由らしい。

 このパンデミックの初期対応については、国によって大きく明暗が分かれている。事前の準備とリーダーの危機管理能力の差がそこに現れるのだろうが、ここで評価を上げたリーダーとして、ニュージーランドのアーダーン首相、ドイツのメルケル首相、台湾の蔡英文総統などが挙げられる。これらの国や地域ではSARSやMERS、新型インフルの教訓を活かして事前に対策を講じ、このパンデミックにも強いリーダシップで適切に対応している。
 ニュージーランドは、3/11のWHOによるパンデミック宣言翌日には全世界からの入国者に対して14日間の隔離を実施し、アーダーン首相は論理的かつ分かりやすい説明で国民の理解と協力を得た。
 ドイツは事前にICUを増床し、退職した医療従事者を再雇用できるような法律を整備していた。そして物理学者でもあるメルケル首相の科学的根拠に基づく明確な説明で、ロックダウンとその段階的緩和を国民を納得させた。
 台湾は、中国がWHOに原因不明の肺炎のクラスターが確認されたと報告した12/31の時点で武漢からの直行便の検疫を開始し、2/6には保険証番号でマスク販売を管理するシステムを運用開始するなど初動で感染防止資機材の管理体制を確立した。その後政府のスポークスマンとして前面に出ているのが対策本部長の陳時中氏(66)。彼の誠実かつ徹底的に説明を尽くす姿勢から、台湾では「鉄人大臣」と呼ばれているらしい。

 日本の対応は、クラスター潰しや3密を避けるための休業やステイホームの「要請」、給付金、アベノマスクなどである。数理モデルに基づいたクラスター対策はそれなりに機能したと思うが、市中感染が広がった東京などではもはや無意味ではないかとも思う。休業やステイホームについては、多くの国では「要請」ではなく「命令」だし、アベノマスクにしてもPCR検査にしてもやることなすこと遅いし弱い。全国民に10万円を給付するという政策を打ち出したのはいいが、マイナンバーカードを使ったオンライン申請でも入力項目がやたら多かったり担当者のチェックがやたら面倒だったりするらしい。オンライン申請の打ち切りを発表する自治体もあるぐらいだから、その出来の悪さは相当なものなのだろう。
 ITってのは仕事の効率を上げるためにあるもので、私が以前プログラマーをしていた頃、デキる先輩が作るシステムはユーザーインターフェースが見事なまでに整理され、業務完了までのプロセスが徹底的にシンプルになるよう設計されていた。マイナンバー制度を担当している部署の幹部は、頭がいいだけでユーザビリティのユの字も知らない人達なんだろうなぁと思う。
 その点、最も先進的なのは台湾ではないかと思う。台湾のIT担当大臣であるオードリー・タン氏(38)は、「Siri」の開発にも携わったIQ180とも言われる天才プログラマー。前述のマスク販売管理システムも彼女の手によるものだし、2016年の就任以降、情報の透明化を推進する「零時政府」やオンライオンで法案を討論する「vTaiwan」など、開かれた政府を実現するためのプラットフォームを次々と開発してきた。
 日本にも優秀な技術者や科学者は大勢いるはずなのに、マイナンバー制度にしても新型コロナ対応にしても、なかなか機能しないし戦略も展望も見えてこない。老害ばかりが幅をきかせて、オードリー・タンや陳時中のような人材がいないところも日本政府のウィークポイントなのだろう。

「リーダーにはIQよりもEQが求められる」という。実務はIQが高い部下に任せておいて、リーダーは関係者に納得感を与えることに注力した方が事業は上手くいくと、うちの上司は教えてくれた。アーダーンやメルケルは高いEQで国民を納得させ、台湾の総統である蔡英文はEQが高い部下を上手く使った。ちなみにこの蔡英文氏(68)、見た目は倉敷の伊東香織市長(54)にちょっと似ている。真面目で優秀というところも似ているかもしれないが、配下の人材に大きな差がありそうだ。
 倉敷と言えば、2年前の豪雨災害では真備地区で小田川が決壊して大きな被害が発生したが、その時は対応が後手に回ってしまった感が否めない。事後の検証は内部だけで行い、結果の公表もしていない。台湾の透明化とは真逆の体質。豪雨は今後もあるだろうし南海地震はいつ発生してもおかしくないが、実務者や市民は納得感を持っているのかなぁ。

*追記
 Y希ちゃんがRUNRUNおかやまスタンプラリーに当選した。賞品は岡山県特産品というから桃とかブドウとかを期待したが、開けてみるとお菓子の詰め合わせだった。廣榮堂の吉備団子は有名だが鈴木屋の「どらせん」は初めて。しっとり生地で品のいい餡を挟んだ淑やかなお菓子。お土産におすすめ。
 ちなみに、おかやまマラソン2020の中止に伴ってRUNRUNおかやまスタンプラリー(2020-2021)も中止になるそうです。

<2019年>
 「オートファジー」という言葉をご存じだろうか。人の体は数十兆個の細胞から成っており、それぞれの細胞内では日々老廃物が発生したり細菌が入り込んだりしている。オートファジーとは、これらの不要タンパク質を細胞自らが分解して有用なタンパク質に変える、言わばリサイクル機能のことをいうらしい。細胞が飢餓状態になると活性化し、細胞の餓死を防ぐと同時に、細胞内をきれいにすることで様々な病気やお肌トラブルなどを予防してくれているとのこと。
 そしてこの機能は、16時間以上の断食によりフル稼働するという。16時間というと、20時に夕食を食べ終えたとすると翌日の12時まで。この16時間は絶食し、残りの8時間だけ好きなものを食べる減量法を「16:8ダイエット」というらしい。
 しかし、これだと朝食を抜くことになり午前中頭が働かなくなってしまう。そこで考えたのが、細胞の飢餓状態がオートファジーを活性させるのであれば、それまでの時間はエネルギー消費によって短縮できるのではないかという言い訳的屁理屈。16時間の消費カロリーは約1600kcalであり、10kmランの消費カロリーは約600kcalであるから、10km走れば断食時間は10時間でいいのではないか。つまり夕食から朝食までの間に10km走れば、普通に朝食を摂ってもオートファジーはフル稼働しているはず。などと単純にカロリーだけで、しかも睡眠時と活動時の違いすら無視して考えてみたりする。

 という訳で、半年で体重5kg、ウエスト5cm、太腿5cm減というトリプルファイブを達成して臨むおかやまマラソン。娘が給水所のボランティアをするということで、友達もいる前で無様な姿は見せられないと思って夏場からしっかり走り込み、月間走行距離は7月以降4ヶ月連続で200kmを超えた。海外旅行中にもフレンチ美ジョガーに混じって早朝ジョグ、東京に行けば皇居ラン、コースの試走は2回も行った。20km走と30km走は10月だけで7回と2回。ヤッソ800は平均3分03秒でこなせた。走れない日は腕立て・腹筋・背筋・スクワットの合計1000回をノルマにしてきた。2014年のとくしまマラソンで逃して以来すっかり諦めていたサブ3.5だが、今回がラストチャンスと思って狙ってみる。

 スタートブロック分けは過去3年間のベストタイムを申告するシステムに変わり、2018青島太平洋マラソンの4時間9分でもBゼッケンをもらえた。ちなみに4時間を切ったこともないのに3時間30分とウソの申告をしたK本はCゼッケン。申告が正当かどうか1件1件照会しているのだろうか。また、聞くところによると、カテゴリー別の人数はS:900人、A1600人、B:2700人、C:3500人ぐらいらしい。
 エリア解放時間前から入口で待っていたらBブロックの最前列に並べた。最初は寒かったがすぐに日が当たり始めて暖かくなる。後から目の前にサブ3.5のペースランナーが来たが、スタートと同時にペースランナーの後ろで走りたい人が数人グイグイ割り込んできて弾き出された。必死過ぎて引く。
 スタートライン通過までは1分弱。1kmまでは流れに任せて5分18秒。極端に遅かったり横並びで邪魔になるような人が少ないのは実績申告システムのおかげだろうか。3km辺りで前方に坂本直子さんを発見。「頑張って下さい」と声を掛けたらめちゃ力強いハイタッチをくれた。素敵な人だ。ペースは4分40〜50秒/km、心拍数は150〜160bpmで落ち着き、10kmまでのラップは49分
 ここから岡南大橋まではつい先日試走したコース。国道30号線は岡山市から玉野市に至る幹線道路であるが、この辺りから市街地を抜けて周囲は田んぼが多くなる。つい飛ばしたくなってしまう区間だが、MGCで3位に終わったときに大迫傑は
「前半の気持ちの余裕が最後の5kmに出る」と言っていた。ペースは4分40〜50秒/km、心拍数は150〜160bpmを維持。10-20kmのラップは48分
 国道を離れる中間地点からはほとんど景色が変わらないしんどい区間。だがコースを知っていると何となく余裕を持って走れる気がする。足腰は多少辛くなってきたが、4分40〜50秒/kmと150〜160bpmを維持。20-30kmのラップは49分
 過去2回は苦しめられた岡南大橋も、今年は余裕を持って上り切れた。残り10kmちょっと。少し上げても大丈夫そうな気がしたためペースアップ。31〜32kmを4分22秒で走ってもそれ程キツく感じない。毎回苦しむ旭川沿いもこのペースのまま押してみる。38km付近では岡山城を眺める余裕もあった。39km過ぎでY希ちゃんを発見。しかしスマホしか見ていない。30kmからのペースアップが急すぎて応援ナビの位置予測とかなり差が生じてしまっていたようだ。
 続く40km手前の就実高校前給水所では娘にスポドリをもらおうと思っていたのに見当たらない。と思ったらゴミ袋の交換係で結構のんびりしていた。しっかり応援してもらったところで3時間10分。結局この区間は4分20〜30秒/kmの165〜175bpm。30-40kmのラップは44分
 残り2kmちょっとを10分以内で走ればサブ3.5どころか3時間20分も切れる。できればグロスでも19分台が欲しい。と考え、死ぬ気でロングスパート。40km以降の平均ペースは4分04秒/km、最大心拍は193bpmまで跳ね上がり、ゴールタイムはネットで3時間19分08秒。28歳の冬に初フルを3時間37分で走って以来、苦節19年。12回目の挑戦にして、ついに3時間30分の高い高い壁を打ち破った。
 思えばあの頃は体力に任せて何の戦略も理論も持たず走っていた。しかし、今回は「乳酸性作業閾値」やら「最大酸素摂取量」やら「ランニングエコノミー」やら、小難しい理屈も勉強しながら練習してきた。また、本番では岡南大橋まで体力を温存するため、速度だけではなく心拍数も目安にして160bpmを超えないようにペースメイクしてみた。結果、フルでは初のネガティブスプリット。30km以降は非常に気分良く走れた。が、イーブンペースで走っていたら、もしかしたらもっといいタイムが出ていたのではないか。だとすれば、適正な心拍数はもう少し上だったんじゃなかろうか。という反省もある。
 ゴール後は、タオルとメダルを掛けてもらってバナチョコロールと大手饅頭と完走証をもらい、ケアステーションでアイシングしてもらってから手荷物を受け取ってEXPO会場へ。ビールと隠岐の島ラーメンとジェラートを芝生で頂く。ダイエットの天敵ばかり。

 ダイエットと言えば、冒頭のオートファジーだが、実践中の血液検査では赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット値が前回に比べて低下していた。このダイエット法は脂肪と同時に体力も落としてしまいそうだ。レース直前にはやめておいた方がいいと思う。もちろんこの大会前も3食しっかり食べていた。直前3日間はあらゆる食材をバランス良く食すことを心掛け、当日の朝だけ大福や羊羹などでカーボローディング。また、スタートエリアに入る直前までポカリを持ち歩いてドリンクローディングもしてみた。
 レース中は全ての公設エイドで給水を摂った。吸収速度の違いを考慮して、30kmまではアミノバイタル、それ以降は水を選んだ。これだけ飲み食いしても、朝から摂取したエネルギーは1000kcalにも満たないだろう。フルマラソンでは2500kcal以上消費すると考えられるから、この数時間、私の全身の細胞はかなりの飢餓状態にあったはずであり、きっとあらゆる老廃物やら紛れ込んだ病原菌やらをオートファジーが処分してくれたはずである。せっかくゴミを処分したのだから汚さないように生活すれば綺麗なままでいられるのに、そうはいかないのがデブのサガ。

<2017年>
 前日受付は今年も賑やか。太陽はポカポカ。紅葉はあざやか。今年もメディカルランナーに登録しておくか。
 EXPOに行くと
小豆島ラーメンとジェラートが無くなってる。代わりに隠岐の島ラーメンを食べてみる。白湯の中で飛魚出汁が強烈アピール。欲しくなるのはビール。
 桃とマスカットのスムージーは健在。でも冷えそうだから今日はいらない。参加賞のTシャツは色がかわいい。デザインはキジの羽根をモチーフにしたらしい。
 韻を踏んでみたYo。特に意味は無いYo。ラップではないが、まちだこうぞう という人が大会テーマソング「晴れの国ラン」を歌っているのをYouTubeで見た。なかなかのローカル感。マラソンの応援ソングと言えばやはり忌野清志郎。「RUN寛平RUN」や「走れ何処までも」に並ぶ曲はないだろう。

 岡南大橋対策として今年は坂道ダッシュを取り入れてみたが、直前3ヶ月の練習量は312km。記録を求めるのは無理。朝に芍薬甘草湯、レース前にはマグオンレモン顆粒を飲み、ポーチには2RUNをしのばせてこむら返り対策だけは万全。
 目標はサブ4。N山さんもサブ4。Y希ちゃんはサブ4.5で、この3人はCブロック。NっちゃんはDブロック。N金さんはEブロック。N村は3時間58分の申告でまさかのAブロック。多分申込時の入力ミス。サブ4程度の実力でAのゼッケンを背負わされるのも辛かろうに。
 07:55に行くとちょうどスタートブロックの解放が始まり、Cの先頭から5列目に並べた。08:30にブロック間の間隔を詰めるため、それ以降に行くと最後尾に並ばされるらしい。赤い風船をなびかせた4時間のペースランナーはCの先頭にいる。08:40には、そこに小島よしおが来た。ウェーイ。
 号砲は08:45。スタートラインを通過したところでようやく走り出せた。整列時は数メートル前にあったはずの赤い風船は100mぐらい先に見える。5分40秒/kmで走り続ければ3時間59分06秒でゴールできる計算になるが、後半上げられる訳はないため前半は下でも5分30秒/kmで走る必要があるだろう。しかし岡南大橋までに足を使ってしまってはそこで終わってしまう。つまり5分30秒/kmを遅いと感じられる力があるかどうかがサブ4のポイントだと思う。
 5分30秒/kmでのんびり走っていたら10km手前でM田さんに声を掛けられた。後ろを見るとYきちゃんもいる。更にN山さんも。みんなサブ4ペースだ。10kmまでは56分。
 ここで4時間のペースランナーに追い付いた。あとはこの集団に付いて行きさえすれば自動的に目標達成だ。ペースは5分40秒をきっちり刻んでいる。遅く感じる。経験上、だからといって貯金を作っておこうとペースを上げたら失敗する。とは言え、ずっと人の後ろを走るのもつまらないし、この日は曇り、最高気温16℃、ほぼ無風というこれ以上望むべくもない程の好条件。5分30秒/kmのペースを守る方に賭けてみる。10〜20kmは55分。
 いつものことだが、25kmを過ぎると同じ1kmが加速度的に長く感じられるようになる。25kmまでは5分30秒/kmを維持していたが、ここからペースダウン。27kmで風船に追い付かれた。もう5分40秒/kmにも付いて行けない。右ふくらはぎに痙攣の前兆も感じて2RUNを飲む。20〜30kmは57分。
 そして岡南大橋。やはり厳しい。が、去年ほど高く感じない。坂道ダッシュの効果があったか。6分/km前後のペースで上りきる。しかしむしろここからの下りの方が足に響いた。500mで17m下るから傾斜は平均でも3%以上。足に余裕がないと逆に負担になる角度。下り始めてすぐ大腿四頭筋が重たくなり、徐々に腸脛靱帯の痛みで踏ん張りが効かなくなってきて、結局今年もこの橋で足が終わった。
 下り切ってからの平地をヨボヨボ走っていたら折り返してきたN山さんを発見。直前で気付いたから声も掛けられなかった。ギリサブ4ペースを保ってそうだ。こちらはここで戦線離脱。開き直ってラーメン給食へ。5種類あるが一番レアそうな「デニムラーメン」というのにしてみた。失敗した。手堅く「隠岐の島ラーメン」か「煮干しそば」にしとけばよかった。黄ニラ水餃子は美味しかった。
 続く旭川の堤防道路。去年はひたすら長く感じた。今年もやはりひたすら長い。膝が痛んでは歩き、回復したかなと思って走ればすぐに痛みの繰り返し。腕を思いきり振って無理矢理足を動かす。ウサインボルトも「速く走りたければ腕を速く振れ」と言っていた。こむら返り対策は効いたのかどうか分からない。
 もう開き直っているから全ての給水所で食いたい物を食い、飲みたい物を飲む。レース中に炭酸を飲んだのは初めて。この上なく美味い。ここで元副署長N金さんに抜かれた。悔しい。30〜40kmは9割方歩いて89分。
 残り2.195km。調子が良ければそろそろ達成感を感じ始める頃だが、今回は全くそれがない。とにかく早くこの苦行を終わらせたい。シティライトスタジアムは、そんなくたびれきったランナー達を優しく迎えてくれる。ゴールタイムはネットで4時間36分。
 今回はとにかく練習不足。坂道ダッシュもいいが、やはり20km・30km走もこなしておかないとダメ。それと、ちょっと重めの体重を支えるためにスクワットで徹底的に脚筋を鍛えておかないと。
 フィニッシャータオルと完走メダルは高校生がひとりひとり掛けてくれる。正直女の子に掛けてもらいたい気持ちはあったが忙しそう。暇そうにしていた男の子のとこに行ったら「僕でいいですか?」だって。そりゃおっさんなら高校生とは言え女性に掛けてもらいたいと思うのが正常。せめてスケベが前面に出ないように気を付けたい。
 位置情報サービスを見るとN村とK延さんがサブ4、N山さん、Nちゃん、N金さん、M田さんがサブ4.5ですでにゴールしている。少し待つとY希ちゃんがサブ5で帰ってきた。
 結局メディカルランナーとしては何にもしていない。今回は心肺停止が2名いたらしいが、いずれもすぐに蘇生に成功したらしい。やはり確実な胸骨圧迫と早期の除細動は重要ですね。
 それと、37kmでは高校受験を控えたYちゃんが、38kmでは看護学校受験を控えたY史君が応援してくれていたらしいが、全く気付かなかった。でもありがとう。勉強もしろよ。
 記録証をもらいEXPO会場へ。桃スムージーが超美味。でも冷えた。フィニッシャータオルだけでは凌げない。ジップアリーナで手荷物を受け取り、すぐに着替えて岡山駅まで歩きながらコーラがぶ飲み。打ち上げはY希ちゃんY史君コンビとどんどん亭食べ放題。Y史君は119番の日に29歳になったとのことでそれも乾杯。バスガイドさんとうまくいくといいね。受験に合格したら4月から地元埼玉に帰るらしいが、おかやまマラソンは走りに戻ってくるとのこと。
 ところで、混み合う大会でも横並びでタラタラ走ったり、後ろも確認せず急に進行方向を変えたり、足が当たるくらい目の前に横入りしてきたりするランナーがいるが、私はそういった行為に結構イラついて後ろから蹴り倒したくなってしまう。とあるアドベンチャーランナーはブログで「ウルトラマラソンは旅である。旅人の感覚でいろんなものを受け入れることができるからこそ、移動する過程そのものを楽しめる」と綴っていた。マラソン全般同じだと思う。そういう感覚で、おおらかな気持ちで楽しめるようになりたいものだ。

<2016年>
 昨年から始まった人気大会、抽選倍率は県民枠が約5倍、一般枠が2倍弱らしい。ペアエントリーもある。こちらの倍率は発表されていないところを見ると、おそらく単独エントリーと同じなのだろう。
 前日受付は10:00〜19:30。駐車場は用意されていない。近くのコインパーキングに駐車して会場へ。総合グラウンド体育館でゼッケンと大会要項を、陸上競技場前で参加賞のTシャツを受け取る。昼時で1番混雑しそうな時間帯かと思ったが、ほとんど並ばずに済んだ。Tシャツは生地もいいしカワイイ。また、受付ではメディカルランナーの募集もあった。今回はボランティアではなくお金を払っての参加であるため、ほんとに緊急性がある場合のみ対応するつもりで登録。
 EXPOは蒜山焼きそばや津山ホルモンうどん、日生カキオコ、玉野温玉めし、美咲タマゴかけご飯、笠岡ラーメンなど地元B級グルメが充実。天気良すぎて暑いからとりあえずジェラート。松崎牧場のは牧草からこだわり抜いたというミルクから、醍醐桜の方はジャージー牛乳から作られているらしく、どちらも甲乙付けがたい美味さ。
 ステージでは様々なイベントを開催。有森裕子、山口衛里、中村友梨香のランニングクリニックでは「岡南大橋を楽しく走れるようなペースで」とのアドバイス。
 続いて噂の小豆島ラーメン。小豆島産の醤油と煮干しを使ったスープで、醤油ラーメンなのに濃厚。チャーシューもトロトロで美味い。また体が熱くなったところで、玉島桃と吉備中央町マスカットのスムージーを買って芝生へ。総合運動公園は紅葉が最盛期。ピクニック気分で楽しい。
 出店の中に見慣れないスポーツメーカーのブースがあるなと思いつつ覗いてみると、レディースの可愛いウェアが並んでいる。アシックスとearth music&ecologyがコラボしたブランドらしい。岡山発祥とは思えないセンスの良さ。
 帰りにランプロでマグオンというエナジーゼリーを買ってみた。41ml入りで120kcal、マグネシウムは50ml。ちなみにウイダーinマルチビタミンは180mlで90kcal、マグネシウム35mg。こちらは他にナトリウム、カルシウム、鉄、亜鉛なども含んでいるが、マグオンは小さくて平べったいからポーチやポケットにも無理なく入れておけるのが最大のメリットかと。

 当日は山陽本線(上り)で岡山入り。倉敷駅からは混むがそれより西からなら十分座れる。7時15分に岡山駅集合。荷物を預けて記念写真を撮ったら、もうスタート20分前。CブロックはY希ちゃんと2人だけ。割り込みはスタッフがちゃんと注意してくれるから、後から来た人ほどちゃんとブロックの後ろに並ぶ。いろんなお偉いさんのどうでもいい挨拶が続いたが、伊原木知事の「皆さんこれから長い長い戦いが始まります。なのでせめて私の挨拶は短くしておきます。頑張ってください!!」だけは気が利いていてよかった。
 スタートライン通過までは3分30秒。5kmまでは混雑するが、6車線もあるため規模の割には走りやすい。10kmまでは街中を走る。途中、ちょっと油断してたら4時間30分のペースランナーに抜かれてしまった。彼らの後ろは人が多過ぎて走りにくいから前に出とく。ここまでのラップは63分。
 この辺りからY希ちゃんと離れがちになり、12km辺りで見失った。目標のサブ4は難しくなったが4時間15分は守りたい。その後も6分/kmのペースは維持し続ける。18kmの折り返しですれ違う。まだ余裕がありそう。20kmまでは町外れの幹線道路。この間の10kmは59分。
 25km辺りから岡山のベッドタウン岡南地区を走るため再び応援が増える。この大会では30kmからの岡南大橋が最大の難所であるが、それを前にして29km辺りからゆるい上りが始まっていたらしい。30kmまでの10kmは59分。
 そして岡南大橋は高低差17m。500mかけて上り、500mかけて下る。2割位の人は歩いている。ここへ来てのこの坂はこたえる。3週間前から痛めていた右足甲が疼く。このまま走り続けたら痛いだけじゃ済まなくなりそうな気はしていたが、こんな所で止まる訳にもいかない。渡り切った所でのおかやまマラソン名物ラーメン給食はスルー。
 そこから旭川左岸の堤防道路をひたすら北上。もう6分/kmをキープできない。32kmでポーチに入れておいたマグオンレモンを飲んでみた。めっちゃ酸っぱくて効いた。
 33kmでは前方に見覚えのある金モールを発見。K延さんが腰の落ちたガニマタでヨボヨボ走ってる。完全にお爺ちゃんだ。でもその後、ラン友Nっちゃんの前では余裕ぶってたらしい。スケベな男だ。40kmまでの10kmは66分。
 ここから最後の上り。これも結構キツい。下りも足に響く。ラン友M高さんとY史君も応援してくれてたらしいが、人が多くて全く分からなかった。シティライトスタジアムに入ればゴールまで残り300m。スタンドでは多くの人が手を振ったり拍手をしたりしてくれている。有森裕子さんも言っていたが、陸上競技場ゴールはいかにも競技したという感じで嬉しい。ゴールタイムはネットで4時間21分。
 ゴール後、動線に従って進むとフィニッシャータオル、備前焼の完走メダル、ドリンク、バナナロール、饅頭、完走証を受け取ってEXPO会場に出る。後続の友達をゴールで迎えたいならドリンクまでもらって競技場内に留まる方がよい。が、着替えられないから天候によっては寒そう。
 ドリンクまでもらって位置情報サービスを確認すると、N山さんがサブ4.5ですでにゴールしている。サブ5でI川さん、続いてK延さんも来た。児島よしおは4時間59分。ウロウロしているとA澤さんと遭遇。ゴールは見損ねたが児島よしおよりちょっとだけ先にゴールしたらしい。一緒に競技場内で後続を待つ。位置情報ではY希ちゃんのペースが20km過ぎから見る見る落ちている。LINEを送ってみるが返事は無い。スタートから5時間30分経っても40km通過の情報が入らない。リタイヤも心配されたが、結局制限時間ギリギリで競技場に入ってきた。ゴールまでお迎えに行く。左右に並ぶカメラマンに笑顔で手を振っている。思ったより元気そうだ。と思ったが、後で聞いたらカメラ目線で手を振ってたことは記憶に無いとのこと。疲れを顔に出さないタイプのようだ。この位置情報サービスはお迎えにも応援にもラップの確認にも便利。
 今回はこれまでの全てのフルマラソンで足が攣った、もしくは攣りそうになった経験から、あらかじめ芍薬甘草湯とマグネシウムゼリー飲んでおいたのだが、結果としては初めて攣らずに完走できた。が、これは足の痛みのためペースを上げられず、筋肉にあまり負担が掛からなかったってだけかもしれない。
 また、メディカルランナーとしては途中で倒れていた2人に声を掛けたが、どちらも既に医療スタッフが付いていて「大丈夫です」とのことだったためスルー。
 走り終えた感想としては、意外とアップダウンがあって、特に岡南大橋の長い上りは強力で、右中足骨は疲労骨折しちゃうし・・
「苦しかった。でも楽しかった。」(from NIKEメッセージ)
 それと、この大会では1km毎におかやまマラソン川柳が掲げられていたのだが、個人的に一番元気をもらったのは「無駄にしない 練習量と 参加料」でした。




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