しまなみツーリング5
1.コース
1日目:尾道駅⇒向島⇒因島⇒生名島⇒佐島⇒(フェリー)⇒今治
2日目:今治⇒大島⇒伯方島⇒大三島⇒生口島⇒(フェリー)⇒尾道
2.走行距離
走行距離 | 高低差 | |
1日目 | 40km | 100m |
2日目 | 40km | 300m |
3.天候
天気 | 最高気温 | |
1日目 | 晴れ | 16度 |
2日目 | 晴れ⇒曇り | 15度 |
4.感想など
<1日目>
今回のツーリング、初日は自由行動でサイライズ糸山に夕方集合、飲んで泊まって翌日みんなでしまなみを走りましょうというピッカリ独走会らしい趣向でO江さんが企画してくれた。
2日間フルで走り切る自信がない私は、土庄〜今治をフェリーに運んでもらうつもりで尾道駅にのんびり昼前到着。輪行バッグからクロスバイクを出して単独で向島行きのフェリーに乗る。
ここでは一人きりだし失敗してもいいから初めての道を走ってみようと県道376号線を南下、干汐海水浴場に下りる。山越えかと思ったが全然平坦。この辺の海岸はまだそんなにきれいじゃない。そのまま左手に海を眺めながら377号線を走る。途中「立花食堂」のテラス席でひとりオシャレランチ。周りはカップルもしくは女子会がほとんど。ここは因島大橋へ上る自転車道の入口にあるため分かりやすい。
向島が悪くなかったから因島も初の東回りを試みる。因島中庄町を過ぎると海岸線とはいえほぼ山道。所々集落があり、その都度下りるから上り下りが激しい。最大の上りは椋浦峠。標高は約100m。下りは爽快。途中で野生のキジが道路を横切った。美しい。写真に収められなかったのが残念。このコースは景色良好で道路も悪くない。でもすれ違ったサイクリストは1人だけ。さすがに険し過ぎる。
そして土庄港13:40発のフェリーには乗り遅れた。次の便は16:00発。2時間も土庄で待ってられないから、それまでゆめしま海道を走っといて、佐島港を16:16に出る便に乗る作戦に変更。
ちなみにゆめしま海道とは、生名島、佐島、弓削島、岩城島の4島を結ぶ道をいう。2021年に岩城橋が完成することで全ての島が橋で結ばれる予定。超長期的構想としては、赤穂根島と津波島を介して伯方島の東端まで橋で繋げる計画もあるらしいが、因島から生名島、もしくは生口島から岩城島へ橋で渡れればなぁ。
ということで土庄港から立石港へ。生名島に着くとマラソン大会の幟がたくさん掲げられてる。どうやら翌日の「いきなマラソン」の会場になっているようだ。道路にはコースを示す矢印が書いてある。せっかくだからそのコースを走ってみる。県道173号線を南へ。2kmの表示がある辺りからは生名橋と弓削大橋が同時に見える。その2本の橋を渡って弓削島に上陸したところで10kmの折り返しがあった。その間ずっと景色が良く道路もきれいで適度なアップダウンもある、なかなか粋なコースだと思った。佐島港は佐島橋を眼前に望めるのどかな所だが、飲食できるような店は一切無い。
佐島港からフェリーに乗って17:15今治到着。まだ日が出てるから今治城を周回してみる。なかなか立派な城だが、天守は岡山城や姫路城みたいに特徴があるわけではなく、石垣も丸亀城や熊本城ほど立派でもなく、堀も大きいが大阪城などと比べてしまうとそうでもなく、全体的にシンプルで外から見た限り特に感動はなかった。ただ、加藤清正と並ぶ築城の名手、藤堂高虎が造った城だし機会があれば中も見てみたい。
サンライズ糸山に到着すると、すでに全員揃っていた。年齢順にJ、O江さん、O川係長、Y賀、F島、O林。聞くと全員単独で走ってきたらしい。夕食はサンライズ糸山内の「風のレストラン」。まあまあ美味しかった。オススメはタコのフリット。
<2日目>
翌朝もいい天気。部屋の窓から来島海峡大橋を一望。その右手には、しまなみ海道随一の展望台がある亀老山も見える。朝食も美味しかった。出発前に記念撮影。ロード3人、クロス2人、ミニベロ1人。
まずはその亀老山展望台を目指す。展望公園入口の看板からは2.8km。標高は307m。平均斜度は8%、最大で13%らしい。約20分で到着。心の準備ができていたからか意外と苦しくなかった。残り0.5kmの表示が見えた時には「あれっ、もう?」って感じ。鉄人O江さんとヒルクライマーO川係長はもう1本行こうかと言っていたが、ヘタレO林が頑なに拒否。頂上からの展望はちょっと霞んでいた。
山を下りた所で早くも解散。Oさん、O川係長、Y賀、Jは大島を東回り、F島とO林は中央の正規ルートを選択。
東周りルートは江越峠から県道337号線を東へ。仁江という漁師町までは起伏が激しいし道も悪い。が、そこから東は快適。しまなみ本では必ず紹介されている「食堂みつばち」もここにある。友浦港からフェリーに乗っちゃおうかと思っていたが、次の便までまだ1時間もある。前の3人は先に行っちゃったし、とりあえず村上水軍博物館へ向かう。
せっかくしまなみに来たのにまだ柑橘類を食べていない。博物館の売店に行ってみたが、袋入りはあるけどバラ売りはしてないようだ。おじさんに1個だけ売ってもらえませんかって言ってみたら立派な伊予柑を2個もくれた。嬉しかったから隣りの食堂で昼食をいただくことにした。店の前にあったサザエがゴロゴロ入ってるサザエ丼の写真に魅せられて注文したが、探さないと見つからないほどサザエが少ない。O川係長が注文した水軍うどんのタコも同様。Y賀のナントカ御膳だけ見本写真通りだった。店を出ると展示されている船の上に鎧武者が。リクエストに応えてポーズを取ったりしている。カッコイイ。
伯方島に向けて北進。いつの間にか曇っている。途中、右手に能島城跡が見える。島の上部分を削り取ったような形状。潮流は川みたい。ウィキペディアによると、この島に村上水軍城を再現中とのこと。
伯方島は最短距離で通過。多々羅しまなみ公園に寄って「不知火」と「はるみ」をいただく。どちらも「ポンカン」と「清美」の交配で生まれた兄妹品種らしく、味も食感も似ていてとても美味しい。どちらかと言うとはるみの方がつぶつぶの主張が強い。ちなみに不知火はデコポンと同種であり、農協を通さないと商標登録の関係でデコポンとは名乗れないらしい。
多々羅大橋を渡り、生口島サンセットビーチを通過。瀬戸田港までの椰子並木ロードを気持ちよく走ってツーリングを締め括り、そこからフェリーで尾道へ。チャリは船室に持ち込む。乗船時間は約50分。
尾道駅には「自転車組立場」なる場所がある。なんだか窮屈で邪魔者扱いされてる感がある。聞くとことによると、2018年夏には駅の改装を予定しているらしい。サイクリスト向けの店舗や宿泊施設、展望デッキなどができるのだそう。