ピッカリ独走会

青島太平洋マラソン

1.会場
 KIRISIMAサンマリンスタジアム宮崎

2.コース

   部門 スタート時間 参加料
Full 男子 29歳以下,30代,40代,50代,60代,70歳以上 09:00 一般:\8,500
高校:\7,000
女子 29歳以下,30代,40代,50代,60代,70歳以上
 10km 男子 29歳以下,30代,40代,50代,60代,70歳以上  09:30  一般:\5,500
高校:\3,000
女子 29歳以下,30代,40代,50代,60代,70歳以上
 3km 男子 低学年,高学年,中学生,高校生以上  09:40  一般:\5,000
高校:\2,500
小学:\2,000
女子 低学年,高学年,中学生,高校生以上


表彰
 1位〜3位。
(総合1〜8位)

4.参加賞
 Tシャツ、フィニッシャータオル、マンゴーメロンパン

5.売店等
 
うどん、豚汁、タコ焼き、焼きそば、ラーメン、ぜんざい、甘酒、コカコーラ

6.ゲストランナー
 谷川真理他

7.記録

出場年 種目 記録 練習量 天気 最高気温 風向風速
2018 Full 4時間09分 99km 曇り 10℃ 北3m

8.感想など

<2018年>
 今年は娘がおかやまマラソンのボランティアをすると言うから、張り切ってナイキズームフライを買ったのにあっさり落選。せっかくだからフルで試してみたいと思い申し込んだのがこの大会。寒さと花粉が苦手な私にとって2〜4月の吉備路や加茂郷、鳥取、徳島、愛媛、龍馬は辛い。11月の神戸、大阪、下関、福岡はすでにエントリーを締め切っており、11月23日の福知山もあったが、より坂が少ないこちらを選んでみた。

 このズームフライであるが、東京マラソンでは設楽悠太が、シカゴマラソンでは大迫傑が履いて日本記録を更新するなどしたヴェイパーフライの廉価版。特徴は、厚底でクッション性が高いのに反発力もあるというところ。足裏の中足骨骨頭(足指の付け根)付近に体重を乗せると、勝手に反発して推進力を与えてくれるような気がする。また、ソールのグリップも非常に良い。ただし、足幅が狭いから安定性が低く、耐用距離は300kmほどしかないというのに1足16,200円もする。
 なぜそんなに金をかけてまで速さを求めるのか。そもそもなぜこんなに苦しい思いをしてまで走るのか。「マラソンの何が楽しいんですか」・・よく聞かれることだが、そのヒントは人間の体が毛に覆われていないことにあると私は考えている。二足歩行になり、脳が発達して手で道具を使えるようになった代わりに足が遅くなった人類が、動物を狩るためにまず考えたのが、しつこく追い続けることにより疲れて動けなくなった動物を捕らえるという作戦だったと言われている。全身が毛に覆われている動物は、すぐに熱が籠もって長距離を走ることができない。そこで人類は、寒さや衝撃、紫外線などから保護してくれていた体毛を捨ててまで長距離を走る能力を手に入れたという訳である。
 つまり、より速くより長く走れる人間が、より多くの獲物を狩ることができていたことを我々のDNAは記憶しており、本能的に走ることへの欲求や憧れを持っているのではないか。という訳で、私の答えはいつも「本能でしょ」である。

 さて、青島太平洋マラソン。地元では「アオタイ」と呼ばれているらしい。岡山からは九州自動車道で片道約700km。9時間で到着。前日受付会場周辺は大渋滞。ホテルで受付してもらえるJTBのツアーで申し込んどいてよかった。まだ日もあったし青島神社で完走祈願もしておく。
 当日は8時に現地入り。例年だと最高気温が15℃を越えることも珍しくないらしいが、この日は寒波襲来のため予想最高気温は10℃。それでも半袖でなんとかなるところがさすが南国。スタートはサンマリンスタジアムの外周道路。これを半周して椰子並木が続く宮崎南バイパスに乗る。と、ここで靴紐がほどけた。しっかり結び直して走り出したが1kmほどでまたほどける。ズームフライはほどけやすいとは聞いていたが、練習で大丈夫だったから油断していた。仕方ないから本結び+蝶結びで再スタート。
 6kmを過ぎた所で、道路脇で倒れた人が心マをされている。周りに20人近く人がいたから当然医療従事者もいるだろうと思い素通りしてしまったが、後から思えば突っ立っている人ばかりだったような気がする。あの人は助かったのだろうか。せめてきっちり気道確保できているかぐらい確認しておくべきだった。
 10kmのラップは57分。かろうじてサブフォーのペース。ここで谷川真理に抜かれた。足が細長くて軽快そのもの。56歳なのに。
 15km手前で4時間のペースランナーに追い付かれたから集団に入ってみた。きっちり5分30秒を刻んでくれるが、この人達は全く給水を取らない。その都度追い付くためにペースアップするのは明らかにスタミナの浪費。それに、コーナーやコースが狭くなる所などで右往左往するランナーが結構いて、その都度気を使わされて意外と消耗が激しい。結局20km過ぎの給水で離された。
 その後はバイパスをのんびりキロ6分00秒ペースで南進。32kmで会場の横を通過。35kmからのトロピカルロードは青島が見えて距離感がつかみやすい。37kmの給水で青島神社を見ながら日向夏ゼリーを食べて折り返し。ここからは海風が気持ちいい。ビーチは黒砂でサーファーがいっぱい。ちょっと湘南っぽくもありいい感じ。が、レンガっぽい舗装はガタガタで足への負担は大きい。38kmで右膝に限界がきてペースダウン。ここからは膝に負担をかけないように腕振りの推進力だけで走った。
 40kmの給水では開き直ってグレープフルーツと日向夏をがっつく。日向夏が思いのほか美味しくて膝の痛みを癒やしてくれた。残り2kmぐらいならもってくれるだろうと思い、ここからラストスパート。残り400mで前方にY希ちゃんを発見。がむしゃらスパートでギリ追い付いて一緒にゴール。
 ボランティアの高校生にFINISHERタオルを掛けてもらい、給水所ではコーラをガブ飲み。この大会は女子高生ボランティアがとても多い。そして皆やたらと元気がいい。

 結局、ズームフライは厚底なだけに足への負担は軽い。が、スピードは出なかった。やはり設楽や大迫のようにはいかない。フォアフットがどうとかいろいろ理論があるようだが、そもそもしっかり蹴れてないのに反発力もなにもない。
 まあそれはそれとして、今回は観光ランが目的だし、次の日もしっかり景色を楽しんで美味しいものをいっぱい食べて帰りました。






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