ピッカリ独走会

矢掛本陣マラソン全国大会

1.会場
 矢掛町総合運動公園

2.種目

飛脚コース
(ハーフ)
男子 50歳以上 09:35スタート  【参加料】
 一般   :\3,000(
町内\2,000)
 小中学生:\1.500(
町内\500)
 親子   :\4,000(
町内\2,500)          
16-49歳
女子 16歳以上
殿様コース
(10.5km)
男子 50歳以上 09:43スタート
16-49歳
女子 16歳以上
姫様コース
(5.7km)
男子 50歳以上 09:52スタート
16-49歳
中学生
女子 16歳以上
中学生
若様コース
(3km)
男子 小学4-6年生 10:00スタート
小学1-3年生
女子 小学4-6年生
小学1-3年生
親子 小学3年生以下

3.コース
 5.7km,10km,Halfは矢掛運動公園をS・Gとして矢掛本陣前などを走る。スタートから300mで30m下り、ラスト400mで30m上る

4.表彰
 1〜6位、飛び賞(5位ごと)、遠来賞、シルバー賞、アイデア賞

5.参加賞
 スポーツタオル

6.売店等
 オムソバ、ソーセージ、タン塩串、団子、焼き鳥、お好み焼き、タコ焼き、カレー、ラーメン、あめ湯など。

7.招待選手
 なし

8.出場種目・記録

出場年 種目 記録 練習量 天候  気温 風向風速
2020 10.5km 43分30秒 145km/月 曇り 8/15℃ 微風
2018 応援  晴れ -2/8℃ 微風
2003 10km 41分27秒 114km/月 4/10℃ 微風

9.感想

<2020年>
 「初動負荷理論」という運動理論をご存じだろうか。イチローも実践していたと言うからちょっと調べてみたところ、考案者の小山裕史氏は「反射の起こるポジションへの身体変化およびそれに伴う重心位置変化等を利用し主働筋の弛緩−伸張−短縮の一連動作を促進させるとともに拮抗筋、並びに拮抗的に作用する筋の共縮を防ぎながら行う運動」と定義していた。
 走ることに関しては、例えば「股関節、膝関節、足首の関節が、垂直下に並ぶように、この3つの関節が直線で結べて垂直線を作るように、前足の形を作ります」であるとか、「右足が出る時に、右足に右胸を乗せるように、左足が出る時に左胸を左足に乗せるように動作させる。垂直軸が形成された上に交互に上体が乗り込むので、地面を押す力が大きくなる」などとしているらしい。ん〜〜、ほぼ意味不明。
 ただし、小山氏が言う「垂直軸」を「股関節・膝関節・足関節を矢状面上(正面から見て垂直)で運動させる」という意味でとらえれば、イチローの走り方は確かにそうだなとも思える。

 走り方と言えば、長距離走におけるバイオメカニクス研究の第一人者と言われる榎本靖士氏は、ケニア人選手と日本人選手の違いについて次のように述べている。@ケニア人は日本人に比べてアキレス腱の長さは約1.3倍、腓腹筋の断面積は約0.8倍であり、腓腹筋で蹴っている日本人に対してケニア人はアキレス腱の反発で蹴っているためエネルギー消費が少なくて済む。Aケニア人は蹴り脚を前方へ切り返す際に腸腰筋で大きなトルクを発生させることができるため、大腿を大きくスウィングできる。(ケニア人の腸腰筋の太さは日本人の3倍もあるらしい)

 また、先月の備南たましまロードレースの項ではヴェイパーフライの力をフルに発揮させる走り方について触れたが、つまりはキプチョゲの走り方がそれであると考えられる。そして、その後私は少しでも彼に近付くために、アキレス腱の反発力を補うための腓腹筋と、腸腰筋の協働筋である腹筋と拮抗筋であるハムストリングを鍛えつつ、大腿を矢状面上で大きくスウィングすることを意識して練習してみた。その結果、大臀筋と中臀筋もしっかり使えるようになってきたような気がしている。もしかしたらアリソン・フェリックスのようなヒップラインも手に入れられるかもしれない。
 ちなみにこのヴェイパーフライ、よく脚にダメージが残りにくいと言われているが、順天堂大学の研究では腓腹筋の負担を約5%軽減してくれるという。レース後、いつも腓腹筋が筋肉痛になる私には多分ピッタリ。

 そして4週間後の矢掛マラソン。この大会を走るのは17年振りの2回目。今年から参加料が\3,000に値上がりした。安いのに賞品がいっぱいというのが魅力だったのに残念。エントリーは10km。しかしこのコース、実際は10.5kmあるらしい。急坂もあるから目標は41分台。
 スタート直後から下りのため、一気に加速して入りの1kmは3分39秒。その後5km過ぎまでは緩く上っており4分00〜10秒/km。その後は緩く下り、9km過ぎからまた緩く上る。10kmの通過は40分37秒。
 ここからは厳しい上り。残り500mを1分22秒で走れば41分台でゴールできるが、そんなスパートなどできるはずもなく結果は43分30秒。17年前は41分台で走っているが、その後コースが大きく変更されたようだ。タイムは悪かったが順位はまあまあ。飛び賞ももらえた。しかし、10.5kmあるなら9km過ぎの折り返しをなくして手前の三差路を左折させてくれればいいのに。
 そして、帰りに寄ったカフェ「麦わら帽子」でY希ちゃんが撮ってくれた写真を見る限り、これだけ屁理屈こねてるのにキプチョゲのフォームには全くもってほど遠い。もちろんアリソン・フェリックスのヒップラインにも全く近付いていない。まあ当たり前。でも頑張る。イチローが「小さなことを積み重ねることが、とんでもない所に行き着くただひとつの方法」だと言っていたから・・


<2018年>
 たまたま休みがもらえたから応援に行ってみた。翌日は二十四節気でいう「雨水」。雪から雨に変わる頃という意味らしいが、到着時の気温は-2℃。降るとしたら雪だろう。
 矢掛町総合運動公園はH26年に全面改装されたらしく、かなり広く快適になっている。駐車場も広いが全て役員や来賓専用。こういうお偉いさんファーストの姿勢は嫌い。
 矢掛駅周辺には臨時駐車場が多数用意されておりシャトルバスも出ているが、矢掛高校に停めて1km歩くのが一番早いらしい。参加者名簿を見ると、HalfにA澤さん、10kmにY希ちゃん、5.7kmにO橋おじいさんとK原先生の名前がある。
 Halfと10kmのスタートを見送ってから3kmコースをジョギングしてみた。最初は10%の下りが300m。実力より前過ぎる位置からスタートしてタラタラ走ってたら相当危険。押されて転ばされてもしょうがない。最後は8%の上りが400m。途中で見える景色は山と池と休耕田だけ。
 すぐにHalfの1週目、5.7km、3km、10kmの順で帰って来た。全ての種目がごっちゃになってる。ハーフのランナーが分かれる所で衝突多発。直前に気付いて後ろも確認せずいきなり方向を変えるランナーが多い。この人達は車もこんな感じで運転しているのだろうか。
 しばらく見ているとW邉さんが起きてんのか寝てんのか分からん細い目で息子と一緒に走ってきた。続いて帰ってきたY希ちゃんは最後のスパートで1人抜いて、狙った訳ではないだろうが飛び賞獲得。
 気温はまだ6℃しかないが、日差しがあって風はなく、芝生が快適。出店で買ったオムソバ、ソーセージ、タン塩串、団子が昼食。この大会は出店と賞品が多いのが魅力。飛び賞は5位ごとで、優勝賞品はメダル、トロフィー、入浴券、イチゴ、米、梨、饅頭、煎餅、コースター、もやし、マグカップと盛りだくさん。
 帰りは渋滞が酷くなるから、早めに退散するか思いっきり遅く帰るか、大きく迂回することをお勧めする。コースを逆向きにすればかなり解消すると思うんだけどなぁ。個人的に急な上りより急な下りの方が嫌だし。
 ちなみにこの矢掛町、江戸時代までは旧山陽道の宿場町であった。本陣とは大名や公家など貴人専用の宿であり、矢掛本陣は国の重要文化財にも指定されている。

<2003年>
 10kmに出場。本降りのレースは初めて。濡れて冷えたせいか9km地点で腹痛に襲われペースダウンしてしまった。距離表示がほとんど無くペースが掴み辛かった。終盤に急な上りが待っているため、体力を残しておかないと厳しい。会場では花火や小旗で雰囲気を盛り上げていた。

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