§2-2.使用するファイルの事前整理
  今回の作業は、現況平面図の作成を目的としている。
  よって、今回の図面の元となる「敷地成果1.hoc」のレイヤ等の環境を事前に整え、新たなファイルとして
  保存をする。

2-2-1.レイヤ項目の設定

●「HO現況」フォルダ内の「敷地成果1.hoc」をダブルクリックしてオープン。


●作業目的に応じたレイヤの設定を行う。

図の手順でレイヤグループを|B|にした後、[縮尺
設定ボックス]をS=1:1に変更。


同様の手順でレイヤグループ|C|も縮尺をS=1:1に変更する。
このレイヤグループ|C|は、後の作業で現場メモに利用する予定。


レイヤーグループを|A|に戻しておく。


●レイヤに解りやすく名前をつける。

[レイヤ名設定ボックス]をクリックの後、[レイヤー0]の空欄をダ
ブルクリックし、ここでは「境界」と入力。


同じ手順で、[レイヤー1〜4]の空欄へ、
「現況線」
「地図記号」
「現況補助」
「計画」と順に入力。
[×]で[レイヤ名一覧]を閉じる。
このレイヤ操作は環境ファイルに直接反映されている。


●もし、この環境ファイルを、実務においても使用したい場合は、保存しておく。
 なお、現在の環境ファイルは既に標準環境を改変しており「標準環境改1.hoi」という名称で以前の解説に利用
 している。

今回は「標準環境改2.hoi」と、違う名
称で保存しておく。
手順は[オプション]-[起動環境設定]-[環境ファ
イル書出]を選択、「保存する場所」は今回
もHO_CAD.exeが存在するフォルダを選択
する。


デフォルトでは、
C:[Program Files]-[H_O'sThinkTank]-[H
O_Cad]

[OK]でダイアログを終了。

2-2-2.不要なデータ消去等

●今回は敷地東がテーマとなるので、不要なデータを消去する。

[消去]を選択、対象となる逆トラバ
ース計算表を、[右クリック→右クリ
ック]で範囲指定し[選択データを消
去]をクリックすれば、消去できる。


同じ手順で、一番上の敷地西の求積表を消去する。


●残った敷地東の求積表は必要なデータとし、体裁を整えるため、表を図面右上に移動する。

[移動]を選択、[右クリック
→右クリック]で表を範囲指
定し、任意の場所を移動の基
点としてクリック、図右上の
体裁の良い場所でもう1度ク
リックする。


2-2-3.線種の変更

●既に図面に描かれている"Pt-*"を結ぶ線は境界線とみなして作業する。

ここで、境界線を一番使用頻度
の少ないと仮定する「Pen6」線
に変更。
(現在「Pen1」で描かれている)
実線である事を確認した後、[線
変更]を選択、対象となる線を右
クリックしていく。
ヒント)範囲指定して一括変更もできる
が、ここでは説明を省略。


●同様に、"道1〜2"を結ぶ線を今度は現況線(地形を表す線)として扱い「Pen2」に線変更する。
(画像は省略)

2-2-4.データのレイヤ整理

●ここで、各線を役割別にレイヤ分けする(レイヤを移動させる)
先ほどの作業(2-1.)においてレイヤ[A/0]を境界線に割り当てているので、
境界線のレイヤ移動のため[A/0]を選択。
境界として扱う「Pen6」線を[移動]-範囲指定[右クリック→右クリック]の後、
[レイヤ移動]でレイヤ移動する。
●同様の手順で

「道1〜2」を結ぶ線を、レイヤ[A/1]へ。


右上に残した「敷地東」求積表をレイ
ヤ[A/4]へ、レイヤ移動させる。


2-2-5.保存

●ここまでの作業を、いったん新規ファイルとして保存する。
ヒント)前回の解説で、一般的な保存方法を紹介してあるので、今回は別の方法で行う。

キャンバス左下の「敷地成果1.HOC」タブを右クリック、
注)環境によって「敷地成~1.HOC」と表示されている場合が有る。
表示されたメニューの中より、[新規保存]を選択すると
「HO現況」フォルダ内が保存場所として選択されている。
注)異なる場合は、前回の解説の保存を参照し、デスクトップ上の
「HO現況」フォルダを指定。


ファイル欄に、ここでは「平面1」と入力し、Hoc
形式である事を確認した後[保存]する。


以上で現況平面図を作成する下地となる図面が完成した。
HO_CADの[×]をクリックしていったん終了させる。


次の章はCADから離れて現場をイメージする
現場を測りに行ったつもりになるとイメージが湧きやすいかも?


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