4 届け!ジャスティス!
* | 午後3時40分。第119回天皇賞がスタートしました。 と、いきなりジャスティス出遅れました。いや〜久しぶりの出遅れ。4歳時、出遅れないことがなかった頃のことを思い出します。 と悠長に言っている場合じゃない。相手が強いだけにまずいです。1周目の4コーナーあたりで、かなり離された最後方をちんたら走っているではないか! | |
* | しかし、直線でよく見ると中団にいました。「あれ?」最後方にいたのは、同じ8枠ピンク帽のユーセイトップランでした。いつもよりいきっぷりがよく見えたので期待が持てます。 それにしてもスタンド前の歓声がすごい。聞こえた感じではメジロブライトを応援する声が多いように思います。 | |
* | 2周目。セイウンスカイはあまり引き離さないで逃げます。3コーナーあたりでスペシャルウィークが動くとまたまたものすごい歓声。 ジャスティスはメジロブライトと同じあたりを走っていて、まだ動きません。 | |
* | そして、いよいよ4コーナーのコースの切れ目。いきなりステイゴールドが内に切れ込んで、ジャスティスが前をカットされます。ブライトは外に持ち出します。 ここで、かなり後れをとってしまいます。前を行くスペシャルウィークとセイウンスカイが伸び、メジロブライトとステイゴールドからも2〜3馬身離されてくるしい。 |
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* | しかし、次の瞬間ジャスティスが久々に見せたのです。 あの4歳の絶好調時に見せたような、首を沈めて短めの足を高速回転させて追い込んでくるあの独特のフォーム。見る見るうちにステイゴールドとの差を詰めます。優勝は難しいが、これならもっと詰められる! 遂に絶叫するチャンス到来です。「うりゃ〜!させ〜!ジャス〜!」大絶叫したつもりですが、11万5千人の中ではささやくほどの声にもならない感じです。 やがて、セイウンスカイをとらえたかに見えたところでゴールイン。3着争いの写真判定になりましたが、ハナ差届かず4着で、3強の一角崩しはなりませんでした。 | |
5 闘い終わって…
* | 終わった直後の正直な感想。「いいレースやった。」 これまで何回も消化不良なレースが続いていただけに、負けたにもかかわらず久しぶりにスカッとした気分になりました。もう少し上がりがかかる展開だったら、さらに上位に来れたような手応えでした。 何よりも嬉しいのは、「ジャスティスはもう終わっている」馬でないことを証明できたことです。馬にとって、勝つことに対する気力が失われることは一番よくないことです。昨年、ジャスティスが勝った有馬記念を最後に引退したタイキブリザードがそうでした。 ここまで、ひょっとしてジャスティスはあのタイキブリザードと同じ状態なのか?と心配していただけに、勝ち負けよりも気迫を見せてくれたことが嬉しかったのです。 | |
* | ターフビジョンにレース後の検量室の様子が映し出されていました。藤田JKが武豊JKに話しかけながら、晴れ晴れとした表情をしているのがわかりました。 それだけ手応えがあったということでしょう。この画面を見てまたちょっと嬉しくなりました。 | |
* | さて、次のレースがどこになるのかも楽しみですが、馬が無事なら目標は恐らく宝塚記念でしょう。やる気さえ戻れば、阪神の2200mは最もいい条件かもしれません。 宝塚記念では、同じ阪神2200mで鬼脚を繰り出して快勝した、あの若草ステークスを彷彿とさせるようなレースを期待したいです。 | |
* | 日経新春杯のときに、普通なら優先して騎乗するはずのエモシオンを蹴ってまでジャスティスに乗り続けてくれた藤田JKが、ジャスティスを近い将来もう一度男にしてくれると信じたいと思います。 | |
★おわり★ | ||
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