§2-4.観測手簿の入力及びトラバース計算
ここでは、観測手簿(現況測量)をもとに、角度と距離のデータを入力して座標化(計算)する。
測量した位置はキャンバス上にプロットとして展開される。
多くの数値を手入力で扱うので、入力ミスの無いように注意する。

2-4-1.入力と計算

●先ほど整理作成した「平面1.hoc」を開く。


●レイヤーグループが|A|である事を確認し、[測量]-[トラバース計算]を選択。

注)レイヤーグループを必ず確認。
環境ファイルで、測量の帰属する場所を
レイヤグループ|A|にしている。

ほかのグループでは、計算結果の位置が
異なる場合が発生する。

[測量]-[トラバース計算]を選択すると・


器械点を指示するように表示が出るので、
測量器械を据えた点「基T1」のマーク上
をクリック。

すぐに後視点の指示が表示されるので・・


0セット点を指示するため「基T3」をクリック。

測量観測値を入力する「放射トラバース計算」
の表が表示される。


●ここから観測手簿入力となる。
 距離種別の欄を「水平距離」に指定した後、「測点名」「測定水平角」「測定距離」の欄に観測数値を入力する。
 その他の欄は、「Enter」キーで送っていく。
 デフォルトの条件が自動入力されるので、ここではそのまま利用する。
注)測定水平角の入力については、
例えば123度40分50秒(123-40-50)であれば、「123.4050」と入力する。
同様に、0度0分10秒(0-00-10)の場合は「0.0010」と入力。
この方法は多くの測量ソフトに採用されている便利な入力方法だが、慣れるまでは小数点以下の桁の位置に注意する。

 
●全て入力したら、もう一度入力数値が正しいかチェックして、[計算開始]をクリック。

座標計算される。


これを、図面に反映させるため[保存終了]。


すぐに「トラバース入力・・・保存しますか」と警告が表示される
が今回は、[いいえ]を選択。

これで、現況測量した位置が図面に反映される。

2-4-2.上書保存

●以上で、測量作業は終了。
 ここで、作業のキリが良いので、上書保存する。
 方法は[入出力]-[ファイル]-[保存]-[上書保存]が標準的な方法だが、ここでは効率の良い方法として・・・・

キャンバス左下の「平面1.HOC」タブを右
クリック、表示されたメニューの中より[上
書保存]。
以後の解説で「上書き保存」を指定した場合、
後者の方法を利用すると便利である。


ヒント)このように、作業量の多い操作が完了した場
合は、上書保存すことを推奨する。
今回の解説では、自動保存の設定(オプション)を外し
て作業しているので特に注意すること。


上書き保存したので、ここでキリが良い
休憩もよし、次章に進むもよし・・


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