§2-5.現況作図作業
 ここでは、表示された座標点を線で結び作図する。
 この作業で概ね、現況平面図が表現される。
 現場イメージと観測手簿のスケッチに頼るところが多い作業となる。

2-5-1.[/]を利用して線作図(一本線)

●レイヤを[A/1]に変える。

(現況線用に用意したレイヤ)


ここでは、使用する線に「Pen1」実線を選択する。


(注)以後レイヤチェンジや、線属性のチェンジは、画像を省略する。

●[/]を選択、測点"G2"を右クリックし、測点"道2"を再度右クリック。

同様に、
"道1"→"G3"
"Pt-4"→"G5"
"G5"→"G4"
"G1"→"G8"
"G8"→"Pt-5"
"G9"→"G7"
"G6"→"G10"
を、順に結線する。


2-5-2.[/]を利用して線作図(連続線)

●次に効率よく作図するため、[/]-【連続線】を選択・・


"G8"→"G7"→"G6"→"G5"→"G10"→"G9"→"G8"と、
順に右クリックで結んだ後、[線引終]をクリック。


同様に、
"G11"→"G12"→"G13"→[線引終]
"G14"→"G15"→"G16"→[線引終]
と右クリックで線を描いていく。

ここまでの作業で道路や法面など、地形イメージが大まかに再現される。

2-5-3.[複線]を利用して線作図

-<道路両側の排水側溝を表現>-
[複線]を選択、

"G2"道2"線をクリック
の後、線間隔に「520」
と入力、道路内方向に
クリックして複線を描
く。
☆間隔は手簿スケッチ参照☆


同様に、
"道2"道1"
"道1"G3"
"G1"G8"
"G8"Pt-5"
"Pt-5"Pt-4"
"Pt-4"G5"
"G5"G4"
の順で複線を描き排水側溝の幅を表現する。


-<あぜ道幅を表現>-

ここでは、破線を選択し、
"G8"G7"線をクリックの後、線間隔
に「1500」と入力、敷地内方向に
クリックして複線を描く。
☆間隔は手簿スケッチ参照☆


同様に、
"G7"G6"
"G6"G5"
の順であぜ道の幅を表現する。


-<擁壁の天端幅を表現>-

方法は今までと同様、線間隔に「300」と入
力し、家側にクリック。
☆間隔は手簿スケッチ参照☆


-<家を表現>-

線種を実線に戻し、
"G15"G16"線を今回は右クリック

任意な線間隔で複線作図できる。

これを"G14"に右クリック。


同様に
"G15"G14"線を右クリックで指定し、"G16"の
位置へ複線を描く。

これで、家の外郭線が描かれている。

2-5-4.不足している線を描く

ここまでの作業で、まだ不足している場所を結線する。
[/]を利用し、

"G11"とその複線、
"G13"とその複線を
右クリックで結ぶ。

注)この場合の線はプロットマークに丁度隠れるの
で線は見えなくなる。


2-5-5.[<]を利用した線の処理

●描画キャンバス内には既に地形を表現する線が全て作図されている。
 しかし、複線で作図したままの線は、交差部の線が突出した場所や、交差していない場所が有る。
 ここでコーナー処理をする。

[<]を選択、
"道2"上方の2線を順にクリックする。

同様に図示の場所をコーナー処理する。


ヒント)「左ドラッグメニュー」を利用すると効率的。
今回の解説では、コマンドの説明を簡素にするため利用を省略しているが
[<]などの処理は複線作画している最中に処理するとよい。
キャンバス内で左ボタンを左にドラッグすればメニューが現れ、選択できる。
メインのコマンドを切り替える事なく、一時的にほかのコマンドが
利用できるものも有るので作図時間を短縮できる。


2-5-6.「包絡」処理を利用

●一部のコマンドを選択中には(複写や移動等)利用できないが、コーナー処理は「包絡」と呼ばれる便利な方法
 が利用できる。注)現バージョン(V2.40)では、実線のみ
家の角部のコーナーを処理する。

コマンドは、例えば[/]にしておいて、処理する家の
角の左上から右下にドラッグしていく。
すると、キャンバス上方のメニューバーが水色に変わ
り、包絡処理に変わった事が解る。


目的とするコーナー(ここでは家の角)が処理範囲内に入るまでドラ
ッグして、ドラッグ終了すればコーナーが処理されている。

複線でできた3つの角へ(残り2つ)、処理を行う。

ヒント)今回、家の外周はコーナー処理
がほとんど必要ないが、「包絡」処理を
説明しやすいので、題材として利用した。


2-5-7.[├−]を利用して線の伸縮

-<1本のみ伸縮>-
"G8"Pt-5"線から"G8"G7"線の複線で描画された線がはみだしている。

これを処理するため[├−]を選択、

修正する線をクリック、
交差している位置で右クリック。

-<一括伸縮>-
"Pt-4"G5"線から"G6"G5"線の複線で描画された線がはみだしている。

これを処理するため[├−]-[一括伸縮]
を選択。
基準線になる"Pt-4"G5"線をクリック指定し、


修正したい線の残す側をクリック→クリックで指定。

ヒント)今回の一括伸縮処理は1本のみの指定だが、複数の線を
伸縮させる場合に便利である。


ここでも、作業のキリが良いので、上書き保存しておこう。

法面などの凡例記号はないものの・・
これで、現況平面図の骨格になる部分はできた
次章では、少し現況の観点から離れて、予定建築物を他のファイルからコピーする


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