§2-9.測量属性の表示&非表示
  ここでは、測量に帰属するデータの変更作業を行う。
  通例、現況平面図への測量プロットマークは境界点や基準点等の役割のあるもの以外は表示させない。
  この作業において単に現況地形を観測した測点と、基準点や境界を意味する測点はマークを変えておき、
 その後図面に不要な点を非表示にする。
  また、V2.40から追加されたOLE機能を利用して、測点属性を操作し、不要な画地データの非表示も
 同時に行う。

2-9-1.利用するエクセルの準備

●まず、[スタート]-[プログラム]-[MicrosoftExcel]エクセルを単体で起動させる。
  ツールバーより、[ツール]-[マクロ]-[セキュリティ]を選択、

セキュリティレベルの設定を「中」以下にする。

注)特に理由が無い場合、「中」を選択する。
「低」はウィルス等の安全面であまり好ましくない。
詳細はエクセルのヘルプの関連項目を参照のこと。


これで、マクロ機能が利用できるようになる。
[×]でいったんエクセルを閉じる。

次に「HO現況」フォルダ内の、
「HOC_Ole測量操作.xls」を右クリック
[名前の変更]を選択し「平面1Ole測量.xls」
に名称を変えておく。

ヒント)作業目的となる図面と名称を合わせる事で、
後の整理に便利である。



2-9-2.測量属性の操作(測点)

「平面1.hoc」をダブルクリックしてオープン。レイヤグループを|A|に変える。(大切)

ここでは、[A/0]を選択している。

注)現在利用している図面は、測量の帰属がレイヤグループ|A|
の環境ファイルで作業しているため。



-<一覧表から操作>-
[測量]-[座標入力]-[一覧表]を選択。

基準点となる、
"基T1","基T2","基T3"の「マーク」を
「6」(○十字)に、


「測点種別」を「4」(引照点)に変更し、

必ず[保存終了]する。

キャンバス内の基準点のマークが変わっている。


-<測点属性から操作>-
[測量]-[測点属性]を選択


"道1"をクリックここでは「マーク」を「11」(四角十字)に、
「点種別」を「9 幅杭」に変更の後、
[保存]をクリック。
キャンバス内"道1"のマークが変化する。


同様に"道2"も、同じ「11(四角十字)」,「9 幅杭」にしておく。

●次に、一括操作
[測量]-[測点属性]と同様に選択の後、[種別一括]をクリック、
"Pt-4"〜"Pt-7"及び、"Pt-10","Pt-11"を順にクリックし、[指示終了]、


先ほどと同じダイアログが現れるので、今回は「点種別」のみを「3 筆界点」
に変更、[保存]をクリック。
キャンバス内表示に変化は現れないが、測点属性が筆界点に変更されている。


-<OLE機能を利用した測点操作>-
ここで、「HO現況」フォルダ内の「平面1Ole測量.xls」をダブルクリックして直接オープン。

「****はマクロを含んでいます」
と警告が出た場合は「マクロを
有効にする」を選択する。


シートが「測点リスト」なっている事を
確認した後、[HO_CADから座標取得]ボタ
ンをクリック。
即座に、登録されていた座標が呼びこま
れる。

このシートの座標リストをもとに、図示セルの数値を変えていく。

ここでは、測点名"G1〜G16"の「マーク」(F行)を「2」、


「測点種別」(H行)を「2」にする。

番号とマーク及び測点種別の関係は、
測量環境関係説明図を参照。
測量の座標一覧表に対応した番号で反映される。



入力が完了したところで、[HO_CADへセット]のボタンをクリック。
その後、HO_CADをアクティブにする。(戻る)

注)この際、エクセルはまだ閉じない。


すると、名称が「G」で始まる現況点が×のマークに
変更されている。


2-9-3.測量属性の操作(画地)

●現在使用中のエクセルファイルは、測点の操作だけでなく、画地のデータを非表示にできる機能をもつ。
 HO_CADの画地データは、キャンバスに表示されているだけで、印刷されない属性だが、図面編集の際に邪魔
 になる場合がある。
 この、画地データを消去する事なく非表示させる。
ヒント)このテクニックは作図の利便性だけでなく、複雑な画地を多数配置した際(複数画地の面積求積を行う時)に威力を発揮する。

再度エクセルの側をアクティブに
して、今度は「画地」シートを
選択「HO_CADから座標取得」を
クリック。
現在、「平面1.hoc」内に保存さ
れている画地のデータが表示され
る。


ここで「表示フラグ」の項目を変更する。
今回は編集のうえで邪魔になる「敷地東」のセルに
「0」を入力(変更)の後、[表示・非表示のセット]を
クリック。


その後、またHO_CADをアクティ
ブにする。(戻る)
すると、敷地東の画地属性が
非表示になっている。
(画面上から消えている)


2-9-4.測点の非表示

●ここで、先ほど属性を変更した現況点(Gの付く点)も非表示にして図面の体裁を良くする。
ヒント)現在「G」名称の点は×のマークで表示されている。

測点の表示or非表示は、OLE(ここではエクセル)には
関係なく、環境ファイルに依存しているので、[オプション]
-[起動環境設定]の測量タブより、現況点の○印を外す。
(クリック)

注)表中の非表示は、表示or非表示とは関係無い。非表示に○が付
いていれば、非表示で登録されたデータもキャンバス内に表示され
る。
[OK]をクリックすれば、・・・



×印で表示されていた現況点(Gの名称の点)の表示が消える。


ここまでの作業で、「平面1Ole測量.xls」のエクセルファ
イルと「平面1.hoc」図面ファイルの、測量データが同じ状
態になる。

ここで、いったんHO_CADとエクセルを上書き保存し、エクセ
ル側を先に終了させる。(HO_CADも終了)


注)終了させる際は必ずエクセル側から終了させること。
HO_CADから終了させるのはOLE機能の関係上、危険である。



迷わず、作業できたでしょうか?・・・ちょっと心配です
でも、慣れると便利なんですよ


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