信頼できる先生の見つけ方


 私たちのように、この業界で何年もメシを食べているプロでしたら、相手に対して雑談がてらに質問を2,3つ投げかけ、その返答の内容だけで概ねその人の評価を行う事可能ですが、一般の方が同じ事を行うのは難しいと思います。なので、私の独断と偏見ではありますが、判断する基準としていくつかポイントを挙げてみます。

もちろん、私はいつも○の対応させていただくように心がけております。



@ 私に任せてくれ、絶対うまくいく、という人

  私たちは法律家であり、法律に則って仕事を行いますから、依頼内容によっては、お客様の希望に沿うことが出来ない可能性もありうるのです。なので、「絶対に・・」は有り得ないんです。



Aこちらの質問につき懇切丁寧に答えてくれる人
 最近では随分減ったような気もするのですが、「俺はプロなんだ、だから細かな事言わずに全面的に信頼してくれ」と、お客様に対して上から目線の態度をとられる方もいらっしゃいます。

こういった方は得てして自分では何もせず、補助者など他のスタッフに仕事を丸投げしています。

逆に言えば、知識がないからお客様に質問に真っ向から答えられないんです。なので、お薦めしません。

本当に優秀な方は、お客様目線で、なるべく専門的な言葉を使わず、お客様の質問に回答することが可能なんです。



B報酬の見積もりについて、明確な人
お客様から報酬額の見積もりにつき話をしづらいのと一緒に、私たちからもそれについて切り出すタイミングは難しいのです。ただし、報酬を頂いて仕事させていただく以上、どうしてもこれについて避けることは出来ません。幸に私は経験したことはありませんが、これが起因となるトラブルはそれなりにあるようです。

例えば、「昔からの知り合いだから」という理由で、報酬額の明示を受けずに業務を依頼し、完了後に請求書を見て驚いた、という話を聞いたことがあります。

これはさすがに極端な例でしょうが、先生が現場一つ確認無しに「(この仕事だったら)大体20万円位(あれば大丈夫)でしょう」と言われてお願いしたものの、請求書には30万円と書いてあり、理由を問い詰めたら「隣接地の数が多かった」とか「測量が当初の想定よりも大変だった」なんて、しどろもどろの返答だったなんてケースも少なからずあるようです。これはひとえにその先生に問題があると思います。

私は、お客様に見積もりを提示させて頂く際には、必ず現場を確認させていただき、調査した資料結果を基に、「この金額で仕事させていただきますが、よろしいでしょうか」と提示させて頂くように心がけております。そして、余程の理由が無い限り、それ以上に費用を請求させて頂くことはござおいません。


C「出来ない」を連呼する人
これは@ともちょっと重なるのですが、お客様の立場としては、具体的な手続方法はどうであろうと、依頼を達成して欲しいわけです。

 それにもかかわらず、話を受けた先生に「それは出来ない」「その方法は無理」と連呼されると、正直げんなりしますよね。それよりも、「その方法では法律上厳しいかもしれないけれど、別の方法で攻めればうまくいく可能性がありますから、チャレンジしてみましょう」と言われた方が、よほど「この人にお願いしてみよう」ってなると思います。