7 そぼQ そぼくな質問 音大を出ていないと5級ピアノグレード取得は本当に無理なのでしょうか。 2010年3月5日 2010年版へ
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そぼQ コラム 安藤美姫ちゃん
そぼQ インフォメーション

≪そぼQ そぼくな質問≫
質問者: 町娘さん
ピアノを独学で勉強しています。
別に指導者になるつもりはないのですが、5級グレードをとりたいと思いヤマハの教室を訪ねました。
どこの音大を出ているかを聞かれ出ていないというと、それなら絶対に無理だと断られました。
音大を出ていないと5級ピアノグレード取得は本当に無理なのでしょうか。
なぜこのような言われ方をされるのでしょうか。

回答者:そぼQさん
この類の質問はたびたび来ますが、成人の方がヤマハの教室をたずねると、このような言葉で断られる事が多いと聞いています。
結局は教えるのが面倒なんで、大義名分を付けて断るんじゃと思いますよ。
基本の細かいことから全部指導するには 相当の時間がかかりますからな。
同じ料金で教えるなら、ある程度わかった人を教えた方がよっぽど楽ですがな。

この考え方は確実に偏見です。実にクソ生意気な物言いじゃと思いますよ。
音大を出ていなくても しっかりと5級に合格されていますし、
また音大出でも 受からない人が多いというのも事実なんで、要するに勉強の仕方次第じゃと思います。
ヤマハ以外の教室で、受け入れてくれる先生を気長に探すことでしょうな。 頑張ってください。

過去の質問です。参考にしてください。 2005.10.5版 2003.4.15版 2002.4.25版



≪そぼQ コラム≫   【安藤美姫ちゃん】

友人よりメールが届いた。
【オリンピックには全く興味がなかったけど、そぼQの勧めでフィギュア女子だけは しっかり見たよ。
ショートとフリーの全部を見たけど、どうして似たような少女キャラばっかりが出てんの?退屈してしまった。
その中でただ一人“レクイエム”と“クレオパトラ”の『安藤美姫』だけには興味を持った。
彼女にしか似合わない衣装で、彼女にしか踊れないプログラムは魅力的で、釘付けにされてしまった。あの個性はホンモノよ。
韓国人(名前は忘れた)や浅田マオは綺麗に跳んだり跳ねたりはしていたが、終ってしまえば何の印象も残らない。
それらと対照的に美姫のは完璧に記憶に残り、これこそが芸術だと思えた。
そぼQが美姫に入れ込む理由が始めてわかったような気がしたよ。

日本人にはロリコンや潜在的ロリコンが多いため、外見上可愛く見える女性をよしとする傾向にある。 その筆頭が『浅田マオ』だわな。
個性的でしっかりした女性は生意気だと誹謗し、少女キャラは何でもカワイイとおだてる精神年齢の低い人間が実に多すぎる。
無個性なヤツが美姫の輝く個性に嫉妬してるだけなんよ。
一般的な自分と同じタイプの人間を支持したほうが 安心できるからじゃないん?

美姫があまりに素晴らしかったので、エキシビションも見る気になった。
高橋だいすけが1番で、美姫は3番目だったよね。
美姫の“レクイエム”はショートの時よりもすごくて息を殺して見つめていたが、演技が終わった後も放心状態が続いた。
感動と感涙と…適切な言葉がみつからないけど、これこそが そぼQの言っていた安藤美姫の世界なんだわ。
この揺さぶられるような、引き込まれるような感情は、ロリコンのヤツらには決してわからないだろうと強く感じたものだ。
霊感のきついそぼQは、天に向かって両手を差し出した美姫の頭上に「天使のリング」を見たに違いない。

その後、マオの演技が始まった。
何これ?ピンクと黒のセンスの悪いヒラヒラ衣装、そのうえ扇子まで持っている。
一瞬芸者ダンスを連想し、一昔前のジュリアナ東京のお立ち台で踊り狂う おつむの軽い女性たちとダブってしまった。
あまりに下品に見えたので、悪いけどチャンネルを変えてしまった。
そぼQさん、もう一度『安藤美姫』を見たいので録画しているビデオ貸してよ〜。】との長文。

いろいろ美姫ちゃんのことを書こうと思っていたが、ほとんど出尽くしたんで書くことが無くなってしまったよ。
ショートの“レクイエム”とフリーの“クレオパトラ”、どちらも個性に満ちあふれ、美姫の世界に確実に引き込まれる。
“クレオパトラ”は アラビア風の音楽に乗せて鮮やかなエメラルドグリーンの衣装で舞い、
エジプト女王の美しさ・荘厳さ・優しさ・強さ・悲しさを見事に表現しておった。
美姫自らがクレオパトラの魅力に取りつかれたように見え、最後のステップは美しすぎて感涙ものじゃった。

エキシビションは格別に素晴らしかった。
ショートの時とは振り付けを変えた“レクイエム”は、オーロラをイメージしたという紫とベージュのドレスで登場。
荘厳な調べに身を任せ心の叫びを訴える美姫ちゃんの舞に、何の言葉も出ず、息を呑んでただただ見つめるだけだった。
迫真の演技で“生と死”を表現した…と新聞に書いてあったが、そんな簡単な言葉では美姫の演技を語ることはできない。
人間の感情を超越した演技は神がかりであり、悲しみと希望を共有させて全てのものを支配してしまった。

この記録(ビデオ)を貸し出すなんぞはもったいないでぇ。
ただし、うちに来るんなら何回でも見せてあげるよ。