醤油屋絵日記(2008/平成20年版 不定期更新)
---------------最終更新日:2008.12.31
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西山醤油店は、平成16年8月30日深夜、台風16号により床上70cmの高潮被害を受けました。
モーター、ポンプ、機械設備、電気系統、事務書類等々に甚大な被害がありました。
また、パソコン、デジカメ等のデジタル器機の破損、データの消失がありました。
しかしながら、被災から4年が経ち、なんとかほぼ被災前の状態にまで復旧することができました。
支援していただいた皆様に心から感謝するとともに、醤油の製造、地域防災活動に力を注ぎたいと思います。
●平成20年12月31日(水曜日/曇り)
11月中旬から仕込みが始まり、12月中旬まで日曜祝日なく働く醤油屋でございました。
そして仕込みの疲れから回復する暇もなく、仕込みの後片付けをする時間もなく年末のあわただしい日々に突入。
仕込みさえ終われば、夜十分睡眠がとれるので、13時間以上働いても楽に感じます。
昨今の厳しい経済状況、雇用情勢の中、忙しくとも働けることは幸せなのだと思います。
例年通り仕込み中は、睡眠不足とストレスと肉体疲労でぶちキレまくりですが、終わると小さなことにさえ幸せを見つけられるようになります。
台風の目に入ったように、21日の日曜日が一日休みとなり、それ以後28日までは更に怒濤の仕事ラッシュ。
29日にやっと仕事が峠を越えて激減し、消防団の年末夜警(28〜30日)も無事終了。
ずっと延び延びになっていたサイトの更新となりました。
今回の仕込みでは、久々に再仕込み醤油の仕込みがありました。
蒸し大豆に煎った小麦と種麹を加えてコウジカビだらけの麹を作り、これを塩水に投入してもろみを造ります。
もろみを数年発酵熟成させて搾ったものが、生しょうゆです。
再仕込み醤油は、この搾った生しょうゆに更にもう一度麹を投入して造ります。
ですから、原料、製造期間も通常の醤油の約二倍必要となります。
その結果できあがった再仕込み醤油は、濃厚でとろみのある香り高いものとなります。
お値段も二倍なのはこういった理由からです。
左は今期仕込んだ通常の醤油、右は生しょうゆに麹を投入して混ぜ始めた画像です。
すでに醤油の濃い色が染み込みつつあるのがわかると思います。今後の熟成に期待。
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●平成20年11月2日(日曜日/晴れ)
正直ここ一月は、ちゃんと丸一日休めた日はなく、忙しい日々が続いておりました。
そして今月下旬からは仕込みが始まります。
世間では円高差益還元セールが行われているようですが、醤油屋がこの効果が実感できるのはまだ先のようで、今シーズンの岡山県内産シラサギコムギ、米国産非遺伝子組み換え大豆とも、仕入れの最高値を更新しました。
ガソリン、重油代が安くなっているのが唯一の救いです。
この棚ぼた的円高にほっとすることなく、食糧自給率の向上に向けた努力を忘れてはならないと思います。
防災関係では、今年は台風が一つも上陸することなく、実に平穏な夏〜秋でした。よかった、よかった。
リサイクル畑では、まだカボチャの収穫が続き、ほんとに植えてよかったなーと実感しております。
害獣の被害が少ない、収穫期間が長い、保存がきく、ほうちプレイに強い。カボチャばんざい。
●平成20年9月18日(木曜日/晴れ)
カボチャを切ってみた。そこにはおどろきの光景が・・・。詳細は→醤油粕のリサイクル計画2008
●平成20年9月16日(火曜日/晴れ)
月があまりに明るいので、OLYMPUS C-755 Ultra Zoomに1.7倍テレコンバージョンレンズをつけて最大望遠で撮ってみた。月齢16.7くらい。立ち待ち月。
満月は美しいが、恐ろしくもある。
●平成20年9月7日(日曜日/曇り)
先週突然のフクちゃんの辞任宣言で放送が延期となったNHKスペシャル“活断層大地震の脅威”が5日放送された。
今まで危険視されていなかった活断層が大地震を引き起こす可能性が指摘されていた。
地震ハザードステーションJ-SHIS(Japan Seismic Hazard Infofmation Station)の示す地震の発生確率も見直す必要があるだろう。
リサイクル畑で、カボチャを4個収穫。今期もっとも収穫が期待できる作物かもしれない。
理由はかんたん、タヌキの口に合わないから。 なんてこったい。
こんなことになるとは、4月初旬の苗を育てている頃には予想だにしなかった。
来年に向けて、敵の研究と対策の必要を痛感する。
●平成20年8月29日(金曜日/豪雨後曇り)
昨日28日、クローズアップ現代で“ゲリラ豪雨”が取り上げられ、まさにその数時間後に関東、東海地方でゲリラ豪雨が発生。愛知県岡崎市では、1時間に146ミリの降雨があり、8月では国内の観測史上最大値を更新。
東日本は大変だなーなどと思っていたら、朝8:30携帯に岡山県の防災情報メールが来て「倉敷地域-洪水警報」。
洪水? 警報? マジ? 初めて見たよ、洪水警報メール。
ほんまにそんなに降るんかな?と半信半疑でいたが、当地倉敷でも10時頃からかなり激しい雷雨が発生。
消防団の出動はなかったが、昼のニュースを見ると近隣の市では床下浸水の被害があったらしい。
また、昨日の浸水被害のニュース映像を見ていると、様々な場面で4年前の高潮被害の記憶がフラッシュバックして自分の記憶と重なる。 この後が大変なんだ・・・・。この後が。
明日で4年。 もしあれがなかったら、今の自分はどうなっていただろう?
そーんなことを考えても、ちっとも意味がないので、台風シーズンに備えて防災装備の点検、整備しよ。
●平成20年8月26日(火曜日/曇り時々雨)
醤油の2番絞りかすをリサイクル畑に運んで耕したあと、カボチャを4個収穫。
敷きわら、敷き雑草をしていなかったものは、地面にあたる部分が黄色で、凸凹しているものもある。
とりあえず、3個配達ついでにお得意先に配る。
●平成20年8月24日(日曜日/曇りのち晴れ)
ほんとに先週から朝夕が実に過ごしやすくなったので、ほうちしすぎのリサイクル畑の草刈りにいった。
ついでにたくさんの実をつけて重々しく頭を垂れているヒマワリを収穫した。
スズメは大好物なのか、畑に行くといつもヒマワリの花に群れでたかっている。 ヒマワリの花にとまって、周辺部の種から食っているらしい。
ほっておくと地面に種が落ちるか、スズメに食い尽くされてしまいそうだ。
ゲットしたヒマワリの種は、来年の種まき用のものを残して、あとはニンゲンのビールのおつまみになるのだ。
カボチャも十分収穫時期に入ったので、根本に近い方からまず1個収穫。よしよし、ずっしりといいできだ。
伸び続ける蔓を、ネットを張った内部で脇芽、小蔓を切りながら、何とか取り回ししていたが、ついにどれが親蔓で、どれが小蔓、孫蔓かわけがわからなくなり、ほうちして一ヶ月。
ネットの外にまで伸び放題のカボチャの森と化している。
次は、ど・れ・に・し・ょ・う・か・な、と葉っぱの陰を探していたら、真新しいかじりキズのあるものを発見してしまった。
やはり、カボチャも食うらしい。とほほ。
ミニトマトはというと、タヌキが倒したのか、実をつけた重さで倒れたのか、はたまた夏の暑さと乾燥にたえられなかったのか、倒れて枯れた株が3割近くある。
タヌキが第一の問題なのだが、次に“実割れ”の問題がある。
今年は、雨も降らないのに青い身のうちから割れたものが目立つ。品種の問題なのか、気候、栽培条件などの問題なのか。 いい感じの実をもいでみたら、裏がパックリで傷みかけ、というのが実に多い。
検索してみたら、日本デルモンテのサイトに“トマトの実は、土壌の水分が急激に増えると割れやすくなります。そこで、水やりはこまめに行うようにしてください。また、雨の他にも水やりの際、トマトの果実に水がつくと実割れの原因になりますので、なるべく水がかからないように株元にやってください。実が熟すと特に割れやすくなるので、実が赤くなったらすぐに収穫するのがコツです。”とあった。やっぱ屋根がいるのかなー。
うーん、来年は規模を縮小して屋根を作ろうかなー。
●平成20年8月22日(金曜日/晴れのち曇り)
パソコンから変なにおいがして、発煙! ヤフオクでゲットした中古のG4Macがあえなく死亡したのが7月中旬。
DiskWarrior4.0を買って、データを救出し、新たなMacを落札し、パーツ類を組み込んでお盆休みにやっと完全復旧。
よかった、よかった。
今年の暑さもトラブルの原因なのだろうか?
救出したSONNETのG4 1.8GHz Dualの銅製のヒートシンクに、市販の1mmと0.2mmの銅板を加工して放熱フィンを増強。サイドパネルは5cmほど開けている。
今週から暑さが一段落したこともあって、問題なく作動。一月ぶりにサイトの更新をしております。
人間の方も熱ダレの一ヶ月間といってもよいくらい暑い夏でした。
人一倍汗かきの私は、その分体力の消耗が多いのか、仕事が終わってから、さてリサイクル畑でもうひとがんばりっとはいきにくく、リサイクル畑で採れた冷凍エダマメとミニトマトをつまみにビールで乾杯というのが常態化。
この一月間のタヌキとの攻防は、熱ダレ気味でパワーダウンしたニンゲン側の完敗。
防鳥ネットは出入り自由状態なまでに穴を開けられたり、麻縄を食いちぎられたりで、けものみちが開通。
トマトの下の方の実は、ほぼない。 タヌキが食った後の残りをニンゲンが収穫している感がぬぐえない。
●平成20年7月14日(月曜日/晴れのち曇り)
昨日と今日で防鳥ネット完成。
被害が収まるようであれば、トタン板バリアは来年度にしようと思っています。
安い亜鉛メッキのトタン板でも10尺で約1,000円。畑を囲むには15枚くらい必要。
できれば防鳥ネット&麻縄の出費2,726円だけですませたい。
トマトの初物収穫。売り文句通りのゴルフボール大で、あまーい。
このところ雨が少なく、トマトの葉っぱもしおれ気味だが、水はあげない。
厳しく育てて、ハイレベルの糖度を目指すのだ。
●平成20年7月11日(金曜日/曇り時々晴れ)
今年度のトウモロコシ栽培が終了しました。
194粒の種をまき、ポットで発芽した123株をリサイクル畑に移植。
そのほとんどが順調に生育し、雄花をつけ雌花を咲かせ、実りをつけたまでは予定通り。
タヌキがやってきて、もぎとり、むさぼり食いました。カラスがつつきました。 終わりました。
何とかヤツらの略奪を逃れた12本を収穫することができましたが、悲しいっす。
詳細は→醤油粕のリサイクル計画2008
来年こそはと、リベンジを心に誓う醤油屋でした。
色づき始めたトマトは死守せねば。
●平成20年7月6日(日曜日/曇り時々晴れ)
3日に今年初めてセミの声を聞き、昨日の早朝の雷雨で梅雨が明けたかと思われる暑さがやってきました。
暑さに合わせたようにリサイクル畑ではトウモロコシが食い荒らされる事件が発生し、先週だけで40本を超える被害がありました。
おそらくタヌキ等の雑食性の小動物ではないかと推定されます。
味をしめたヤツらは毎夜やってくるようで、日に日にトウモロコシの数が減ってゆきます。
昨日トウモロコシにラー油を塗ってみましたが、効果なし。
苦労して種から育てて3ヶ月、おいらのトウモロコシが・・・・。
他の作物はそれなりに順調に成育中。
●平成20年6月28日(土曜日/曇り時々雨)
今夜から明日いっぱいは雨の予報なので、昼間のうちに1時間ほど草刈り。
それぞれの作物が、実りを予感させる季節となりました。 詳細は→醤油粕のリサイクル計画2008
本業の醤油屋家業は、実のところ、ちょっとひま。
醤油の価格改定に伴い、値上げ前にまとめ買いしたお客様が多く、出荷量は5月末でピークを迎え、その反動で今は低空飛行。
春の仕込み、価格改定等でできなかった蔵の修理、作業、データ入力等を行っております。
●平成20年6月26日(木曜日/曇り)
今週に入って、仕事が終わるとリサイクル畑に行くことが多い。
雑草が伸びまくり、トマトのわき芽をこまめに取らないと伸び放題で昨年の二の舞になりかねないし、トウモロコシも雌穂が育ちつつあり、カボチャのわき芽、子蔓も取らないといけない。
元気なヒマワリは夏を待ちかねたように大輪の花を開き、それぞれの作物も実りを期待させている。
“ヒマワリ切断事件”はある対策を施し、新たな被害は現在のところ止んでいる。
“エダマメ葉っぱ消失事件”も、本ボシを挙げたためか一段落している。
心穏やかな日々を取り戻すことができ、一安心だ。
蔵の中では、もろみの発酵が進み、1〜2日おきには昨秋と今春仕込んだもろみを混ぜるのが朝一番の仕事だ。
もろみが膨れて、表面に割れ目ができだしたら、櫂(かい)入れのサインだ。
●平成20年6月22日(日曜日/雨のち晴れ)
今夜も怒りのピンセットがさくれつ。あたたたたたたたたー。
立派なマメになっただろうエダマメ様の恨み、思い知るがよい。
●平成20年6月21日(土曜日/雨)
きさまらだったのか! おめえらにんげんじゃねー! ぶっころーす!
詳細は→醤油粕のリサイクル計画2008
●平成20年6月19日(木曜日/雨)
不気味な広がりを見せる“エダマメ葉っぱ消失事件”。
畑の東から順番にやられていき、被害は10株以上に。 なんとかしないと!
●平成20年6月15日(日曜日/曇り)
ヒマワリ切断事件、岩手・宮城内陸地震に気をとられていたが、先週12日に玉島南小学校の2年生9人が生活科の“町たんけん”でやってきた。
例年通り、原料の大豆、小麦、塩をさわってもらい、よいしょよいしょともろみを混ぜたり、味見したり、できたお醤油をぺろぺろしたり。
お礼の手紙ありがとう。
一方、リサイクル畑では、“ヒマワリ切断事件”に続き、“エダマメ葉っぱ消失事件”が発生。同一犯か?
本業の醤油屋の方はといいますと、昨年秋仕込んだもろみがアルコール発酵し始めました。
これから1ヶ月くらいは、発酵で生じた二酸化炭素で膨らんだもろみを混ぜるのが日課となります。
梅雨時の湿気と相まって、汗のしたたり落ちる作業です。
おいしい醤油のためなら、えーんやこーら。
●平成20年6月14日(土曜日/曇り)
秋葉原連続通り魔事件も怖いが、ここリサイクル畑では順調に育っていたヒマワリが十数本すっぱりと首を飛ばされるという痛ましい事件が起きました。→醤油粕のリサイクル計画2008
チューリップの花がむしりまくられ、白鳥が殴り殺され、人間も何の罪もなく命を奪われる。
根は同じで、相手の中にもある命への尊厳の欠落だと思う。
♪みんな おなーじ いきているからー ひーとーりーにひとつづつ たいせつな いのち♪
昼休みの時間に余震ではあるが、リアルタイムで緊急地震速報を見る機会があった。
午前8時43分頃発生した岩手・宮城内陸地震の本震に対しては、震源地近辺では、間に合わなかったようだが、震度5強を記録した仙台では10秒以上の余裕があったという。
うちの蔵はヤバイので、大地震の際は外へダッシュと決めているのだが、今回の地震では外へダッシュしたお年寄りがトラックにはねられ、命を落としている。気をつけないと。
●平成20年6月1日(日曜日/曇りのち晴れ)
最後のポット栽培の苗を植え付けた。
リサイクル畑の作物は順調に育っているが、当然雑草も同様で、まずは草刈りから。
草ぼうぼうの畑をトラクターで耕していると、カラスが2羽とヒヨドリが10羽くらいやってきた。
うーん。虫をほじくるのはいいんだが、作物の実がなる頃には防鳥対策が必要だな。
今年は作付け面積が広い(300m2以上)のでネット張りが面倒だ。
話は変わってパソコン環境。
Mac一筋は変わらないのだが、やっと今春から本格的にMac OS X(10.3~10.4)に移行した。
会社のMacもソフトの安定性を重視して、Mac OS X環境に移行する。
宅急便の伝票印刷専用に使っているEPSON のインパクトドットプリンターVP-1850のMac OS X版ドライバーが開発されていないので、この部分はclassic環境で何とかなるといいのだが。
●平成20年5月25日(日曜日/曇りのち晴れ)
昨夜まとまった雨が降ったので、ポット栽培のヒマワリを植え付けにリサイクル畑に行った。
直まきのヒマワリは、発芽率こそ低いが、どっしりと力強く育っている。
乾燥がちの堅い粘土質の土壌でしぶとく育った強さが感じられる。ポット栽培の苗は、もやしのようだ。
植物も人も同じなのだなぁ。
とか思いつつ、苗を植えていたら、タヌキがでた。こっち見てる。ネコは時々見かけるが。
ああっ、デジカメまで10m以上の距離がっ。
まだ見てる。 じっと見てる。 ここは知らんぷりをしつつデジカメまで・・・。
とか思っていたら、消えた。 雑草生え放題の塩田跡地は、いろんな生き物を育んでいるんだなぁ。
夕方から草刈り機でのび放題の雑草を刈っていたら、2mほどのところにヒヨドリがとっすと降り立った。
こっち見てる。 エンジン音平気なんかい、こいつ。
結局、奴らにとっておいらは、草刈り機で草陰の虫を追い出したり、トラクターで地中の虫をほじくり出してくれる役に立つニンゲンなのだろう。
なんかこの塩田跡地の生態系の中で、リサイクル畑を耕すことがおいらの役割のような気がしてきた。
●平成20年5月21日(水曜日/晴れ)
仕事が終わって、晩ご飯に激辛カレーライスを食って、いい汗かいてゆっくりしていたら、消防車のサイレン。
消防テレホンガイドに電話してみると、黒崎で山林火災とのこと。 マジかい。
昨日の消防団の定例会で、春先から玉島黒崎〜金光町大谷付近で連続する不審な林野火災について、応援で2次出動があり得るとの連絡を聞いたばかりだった。
とりあえず着替えて、夜間山林火災用装備(バックパック2個)をカブにくくりつけ、ヘルメットにヘッドランプ、首にサブヘッドランプを付けたまま、ごろりと寝ていたら。ぴぴぴぴ。きたー、召集メール。
曙団地に到着しても、しばらく状況がわからず、15分くらいして結局誤報と判明。
ま、周辺の住民の方も、消防関係者もこのところみんなぴりぴりしているのでしょうがない。
仕込みが終わった醤油屋は、精神的に一山越えた感があるので、心が広い。 体力的にもよゆう。
災害時には役に立ちまっせー。 でも、仕込みの間は、睡眠不足とプレッシャーと肉体疲労でダメダメだけどね。
●平成20年5月18日(日曜日/曇り)
仕込みが終わって最初の休日。ゆっくりと・・・、しているわけにはいかない。
体が5:30には起きてしまうので、早朝からリサイクル畑の草取りをして、夕方にはトマト50株、カボチャ10株の植え付けが終わった。→醤油粕のリサイクル計画2008
●平成20年5月16日(金曜日/晴れ)
本日早朝の出麹作業で今期の仕込みは終了。ヤッター。
今シーズンから出麹を一人ですべて行ったので、しんどかったが、得るものも多かった。
副産物として体重58.4→56.7kg(-1.7kg)。ウエスト76→70cm。
腹筋がビシッと割れて、ジーンズのウエストがぶかぶか。全身の筋肉もきんにくにくにくパワーアップ。
それより何より、麹のことを忘れて2時間以上連続で眠れることが嬉しい。
自然に顔がほころんでしまう。
で、昨日絞った2番絞りのかすを砕いて、畑に運んだ。ついでに週末定植する予定の苗も運ぶ。
醤油粕を撒いて、トラクターで雑草ごと土にすき込む。ついでに草刈り。
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防災関係では、5/12発生した中国四川大地震の規模とその被害の大きさに驚かされた。
M7.8と伝えられ(18日M8.0に上方修正)、阪神・淡路大震災の実に20〜30倍のエネルギーが解放されたという。
先のミャンマーサイクロン被害に続き、天が怒り、地が怒り、人間の小ささを思い知らされます。
今回も少ないながら、ジャパンネットバンクから日本赤十字へ義援金を送らせていただきました。
●平成20年5月11日(日曜日/曇り)
やはり、朝一番にもろみを混ぜる。明日の仕込みの準備をすませて、麹の温度調整をしつつ、エダマメの植え付けにリサイクル畑に行った。
昨日から今朝にかけて、雨が降ったので定植日和なのだ。雑草も伸び放題で、緑の絨毯。
植え付けとはいうものの、実際は雑草を引っこ抜く時間の方が圧倒的に多い。
さらに今週〜来週で、カボチャとトマトの植え付けを予定。
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一方、仕込みの方は例年通りの睡眠不足の日々が続いております。
明日も朝5時半から、仕込み作業と出麹(でこうじ)作業があります。
出麹とは、麹カビだらけになった麹(あたりまえか)1トン弱を、ネコ車で塩水を満たした樽まで運び上げ、ぶち込む作業のことです。
もうもうとわき上がる胞子の煙は、『うる星やつら2ビューティフルドリーマー』でカビ天国(地獄?)と化した温泉マークの部屋に突入したサクラ先生の狼狽した表情を連想させます。
出麹が終わると、簡易マスクはカビの胞子だらけで黄色になります。
マスクなしでも鼻くそが黄色くなるだけで、これといった健康被害はありません。
ただ、アレルギー反応の出る方もいるので、そういう方は朝6〜7時頃は西山醤油店に近寄ってはいけません。
最後に防災関係では、ミャンマーのサイクロン被害の拡大が気になります。
被災者の方々の表情を見ると、4年前の自分を見るようで、様々な記憶が甦るとともに、これから更に多くの長い期間にわたる困難が待ち受けているであろう人々に同情を禁じ得ません。
少ない額ではありますが、ジャパンネットバンクからユニセフに義援金を送らせていただきました。
ゆうちょ銀行等々はいけません。義援金のネット送金手数料を無料にすべきです。
ジャパンネットバンクえらい。
●平成20年5月5日(日曜日/曇り時々雨)
連休三日目、朝一番にもろみを混ぜる。
雨が降っている間は帳簿の入力をする予定だったのだが、帳簿がまだできてないそうで、雨が上がったすきにリサイクル畑へ。
トウモロコシの植え付け作業再開。足りない竹を切り出す。また雨が降り出し、昼過ぎに撤収。
昼飯を食って、ひと眠り。やっと連休らしくなってきた。
夕方から、再びトウモロコシの植え付け作業。通り雨に降られるが継続。
5時過ぎに終了。小一時間草むしりをして帰宅。
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●平成20年5月4日(日曜日/晴れ)
連休二日目とは言え、やはり仕事はある。やっぱり、朝一番にもろみを混ぜる。
明日は雨の予報なので、トウモロコシの苗をリサイクル畑に運ぶ。支柱の竹を切る
午後、連休明けの仕込みで使う小麦を煎る。
夕方からトウモロコシの定植を始めるも、40本くらい植え付けたところで日が暮れた。また明日。
●平成20年5月3日(土曜日/晴れ)
連休初日とは言え、仕事がいっぱい。朝一番に仕込んだばかりのもろみを混ぜる。
まだ塩水と麹がなじんでいないので、堅い。非常にきく筋トレになりました。
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日頃なかなかできない蔵関係の修理をする。
蒸気配管のボールバルブを交換。蔵の床のコンクリート破損部分の補修。そして、リサイクル畑の草刈りへ。
●平成20年4月27日(日曜日/晴れ)
4月19日(土)から今期の仕込みが始まりました。写真は今シーズン初の麹(こうじ)です。
いい感じの苦ーい麹でした。
今シーズンから出麹作業を一人ですることになり、早朝から800kgくらいの麹を蔵の塩水を入れた樽まで、うんとこどっこい運び上げております。
しんどいだけならいいのですが、先週は蒸気配管が相次いで2カ所で蒸気漏れを起こし、アセリまくりました。
平成16年8月の高潮に浸かった部分の腐食が進んでいたようで、すべてステンレス配管に置き換えることにしました。
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先週の日曜日は、消防団の消火栓点検、放水訓練があり、麹の温度を見に帰りながらの忙しい、眠い一日でした。
今日は、同じく深夜0:30から約2時間間隔で麹の温度を調整し、夜が明けてからは、リサイクル畑に植えるポット栽培の苗の雑草を抜き、仕込んだもろみを混ぜ、明日の仕込みの準備をし、サイトのアップデートをし、リサイクル畑の草刈りをし、掃除、洗濯をしつつ、ご飯を炊いて、カレーを食って、やはりちょくちょく麹の温度を調整する、例年通りの仕込み期間中の日曜日でした。
世の中は、やっほうの大型連休に突入しておるようですが、西山醤油店(実はオレだけ・・・)は、5月2日までは休みなく、朝から晩までみっちりと仕事が詰まっております。
そういえば連休3日からも、やるべき仕事がこれまたみっちりと詰まっているのでした。
この春は、例年になく忙しい。けれど、やりがいのある変化の春です。
ま、麹のことを考えずに、ぐっすり眠れるので、ありがたい連休であります。
●平成20年4月16日(水曜日/雨)
午前2時過ぎ、召集メールで飛び起きる。
柏島で住宅火災。着替えて、夜間装備をひっつかんで出動。
現場に着いたが、外からは炎は見えず、ほぼ鎮火状態であった。現場待機のまま、1時間ほどで撤収。
5人家族で、1名が亡くなられたと聞く。
消防団に入って9年目だが、火災現場での犠牲者は初めて。 無力感を感じた。
新しそうな家屋だったが、火災警報器は設置していたのだろうか?
改正消防法では火災警報器の設置が義務づけられました。→詳細リンク
1,平成18年6月1日以降に工事に着手される新築の住宅にあっては,完成し,その使用を開始されるまでに。
2,それ以前に工事に着手されている工事中の住宅や,既にお住まいの既存住宅では,
平成23年5月31日までに設置することが必要です。
近くの電気店、ホームセンターで購入できます。どーせ付けなきゃならないんなら、早めに!
命や家財を守るため、数千円程度なら安い投資です。
●平成20年4月13日(日曜日/曇り)
ちょっと前、環境関連のニュースをネットで見ていたら、アメリカの環境保護団体「ネイチャー・コンサーバンシー」とミネソタ大学の共同チームの試算では、温暖化防止のために作られているバイオ燃料が、実は逆に温暖化を促進しているという本末転倒なニュースがあった。
醤油粕のリサイクル計画2008畑も、雑草生え放題にしている方がたくさん二酸化炭素を固定するのは間違いない。
ほっとけば、春から夏にかけ二酸化炭素吸いまくりの、光合成しまくりで、セルロース作りまくって、ぎゅんぎゅんのびて、強者どもが夢の後、種を飛ばしてまた来年。 人間がいないのが、もっとも自然に優しいのだろう。
このサイクルの効率を落として、おこぼれ(作物)をちょうだいするのが目的の一つのリサイクル計画。
特にトウモロコシはC4植 物で、通常の作物よりも高い炭素固定能力を持つ優等生。甘くて、おいしいしね。
●平成20年4月6日(日曜日/晴れ)
今年の春は、内に外に変革の嵐が吹きまくっております。連鎖的に物事が動き始めました。
後年振り返ってみて、人生の分岐点、になりそうな、そんな予感がする早春でございます。
ま、私事はさておき、醤油粕のリサイクル計画2008が本格起動しました。
更に来週からは仕込みの準備が始まり、19日(土曜日)からは今シーズンの仕込みです。
ガソリンが安くなった(¥153→¥130)ので、防災用備蓄兼トラクターの燃料用に買いだめしよう。
もちろん、消防法適合のガソリン用容器です。
防災関係では、先月消防団の機庫にかわせみネットが開通。火の見櫓に指向性の高そうなアンテナが3方向に設置され、なんじゃらほいと思っていたら、そうらしい。PC端末は、なし? これから?
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●平成20年3月11日(火曜日/晴れ)
今週になってやっと春が来たなと感じられる気候となりました。
今年の春は、のほほんとはしていられません。
火事が多発し、猫の毛がばさばさ抜け、確定申告をせねばならず、免許の書き換えをし、古い蔵の修理をしなければならないだけでなく、醤油の値上げのお願いをしなければならない。
ここ数年の重油、ガソリンの高騰に加え、バイオエタノール需要の影響による大豆価格の急激な上昇はコストアップ、アップで先が見えないです。
近くの醤油屋さんもこれを機会に廃業するそうです。さびしい話です。
醤油屋の仕事は、一度やめてしまうと、再起不可能に近いものがあります。 がんばらねば!
値上げの件、ご理解、ご了承いただけますよう、なにとぞよろしくお願いします。
●平成20年2月3日(日曜日/みぞれのち曇り)
3日未明、阿賀崎で住宅火災があり、深夜2時半ごろ出動しました。
降りしきるみぞれの中、昭和橋と大正橋の中間あたりで里見川から取水し、4時過ぎまで消火活動にあたりました。
いやー次の日というか、今日が日曜日でたすかった。もーあんまり無理がきかない歳です。
けが人が出なかったのかと、玉テレを見たら、ちょうど勇崎〜黒崎の離岸堤築造に関するインタビューをしていました。
●平成20年1月29日(火曜日/雪のち曇り)
今年2回目の積雪です。5cmほど積もりました。
昨日のニュースで知ったのですが、『岡山県防災対策基本条例』の素案ができあがったそうです。
倉敷でも意見交換会が昨年7月8日に行われたことで、恥ずかしながら知りませんでした。とほほ・・・。
あと、忘れていましたが、昨年10月に機庫の電話が災害時優先電話になりました。
災害時に電話が繋がりにくい場合でも、優先的に発信することができるそうです。”発信”だけです。
●平成20年1月12日(土曜日/雨のち曇り)
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
年明け早々くらーい話で、なんですが、正月特番で地球温暖化に警鐘を鳴らす番組がいくつもありました。
地球環境激変への、後戻りのできない最後の一歩を踏み出してしまうかもしれないというメッセージが強い説得力を持っていました。
昨年の記録的猛暑、暖冬など、何かおかしいなと実感される、一年単位での異変が増えてきたように思います。
産業界の顔色を見ながらへこへこしている政府を批判するよりも、自分たちに何ができるか、何をしなければならないかを考え、実行することが重要で、事態はかなり切迫しているのではないかという印象を強くしました。
温暖化に伴う海面上昇、異常気象、自然災害が直接影響する沿岸部に住み、高潮を経験したため、地球温暖化の影響を非常にリアルに想像できる私です。
今年は、エコライフとリサイクル畑での二酸化炭素吸収が目標です。
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